Happy love to you(幸せな愛をあなたへ)

あとがき

飛神宮子です。
お読みいただき真にありがとうございました。
各章に関してはこの後に書くのでまずは全体のあとがきです。
今月の百合百合枠はカップルの両方が声付きなのは実は初めてなのですが「なつなな」のお二人となりました。
ただ…これが一度書き始めたら妄想が暴走し始めて久々に大爆発を起こしました。
いつもの文章量の約8倍。これでも内容としては書き切っていない部分もあります。
その部分はまたいつかということで。
さて話を作品、そして本人自体に戻します。
アスタリスクに後から加わった二人。二人だったからこそさらなる発展できたのではないかと。
元々が相反する二人から産まれたアスタリスク。一人だけならそのバランスはいとも簡単に崩れてしまったでしょう。
ともすれば夏樹と菜々も全く咬みあうような二人には見えません。容姿も性格も割と違う位置にありました。
だからこそバランスを保てたままあの二人の世界に飛び込んでいけたのではないでしょうか。
それなりに歯止め役も担っている二人。このアスタリスクという星を包み込む大気=空のような役割なのだ思います。
相手の苦労を知っているから…一緒になった今だから…仲間の二人以上に貴女を守ってあげたい、癒してあげたい。
それがこの二人の「答え」だったんでしょうね。
 
ここからは章別のあとがきとなります。
 
序章 永い陽光の下で…
ここでは現在菜々と夏樹がくっ付いているということ、まずそれだけを出しました。
夏至に近いという長い時間の陽光、その下での二人をただ書きたかっただけです。
この部分に至るまでの過程、それがあったからこその今の二人、それはまた後の章でということで。
また、終章に繋がるということでこの章単独では短めにしました。
本編の内容としてはちょうど今月だったのでデレステの炎陣を少しだけ絡めてあります。
「なつきちさん」と「夏樹さん」の使い分け、それが明かされるのは次の章です。
 
第一章 "out of" and "in"
まずこのタイトルの意味ですが、FallとLoveの間にそれぞれ入れてください。それで意味が分かると思います。
女性同士なので適切か分かりませんが、失った物と得られた物の対比。
近くにあって欲しかったもの、だけど本当はもっと近くにあったもの。
それは偶然だったのか必然だったのか、前の章から続く話ですがそれは…また先のお話。
ここで明かされますが、失恋した相手からの呼ばれ方と同じでは…あの直後の夏樹ならきっと嫌がる気がしました。
これは余談ですが他の方が書かれた「なつなな」のSSを見てると、私が書いてるみたいに
「なつきちさん」から「夏樹さん」や「夏樹ちゃん」に変わる作品がちらほら見受けられます。
みんなと一緒と二人きり、やっぱりそこには違う関係性が存在するんでしょう。
 
間章《一》 あと一枚の向こう側
色々な「一枚」をここに入れました。
まず最初の一枚は「服」。普段はシャワールーム以外だと更衣室での下着までがせいぜいでしょう。
この後にも出てきますが、菜々はお腹出すのを恥ずかしがっているところがありますよね。
次の一枚は「布団」もそうですがテーマとしては「壁」。その中でもこちらは物理的な壁。
隣の部屋で何が起こっていたか。話はそれに尽きるわけですが。
少なくともなつななの二人より若い二人。若い盛りの二人が一緒にいたらヤることなんて…ねえ。
最後の一枚も「壁」。こちらは肉体的・精神的な壁と言いましょうか。
壁を破って新しい自分を見せたい、だから頑張りたい。
一人ではくじけて負けてしまいそうなことも二人なら大丈夫です、きっと。
 
第二章 定石にない駒
タイトルは特訓前の執事姿でのチェスからです。三つの定石が崩れました。
まずはカッコイイロックアイドルとしてやってきた夏樹。そこに定石を崩したメイドのグラビアがやってきたわけです。
そうとなればやはりアドバイスは本職に頼むのが一番でしょう。
そして普通は寮に泊まるという定石を一日で撮影を終わらせるという(理由は第三章へ)ことで崩した夏樹。
その影響は次の定石が崩された菜々にも出ました。
最後は菜々が守ってきた永遠の17歳という究極の定石。
自爆から最後には夏樹に教えたわけですが…結局これは愛をより深めただけとなりましたとさ。
あと前の間章にもありますけど菜々と夏樹の特訓後のスリーサイズ自体はほぼ同じなんですよ。
夏樹:159cm 83-57-85(特訓前:82-57-83)/菜々:146cm 84-57-84
身長差があるのでカップ自体は菜々の方が大きいようですけど。
…一応お断りしておきますが、菜々の私の中での年齢設定は20代前半としていますので。
 
間章《二》 かぜといっしょに。
タイトルは色々な「かぜ」から。ここ以降は章間《三》以外は曲名由来のタイトルです。
最初は朝の光景から夏樹と菜々の「風」と一緒。
タンデムで感じる冬の寒風。それでも夏樹と菜々の心の結びつきはは温かいままで。
次は「風邪」によって生まれた二人の「風向き」。
トレーナーさんは二人の中の風の変化を感じ取ったことでしょう。
最後はみくと李衣菜の「風邪」と一緒。セリフが出てくるのはみくだけですが。
何だかんだ二人一緒に隔離されているのを何も思わないところ、仲の良さは相変わらずです。
 
第三章 ノーブランド・ヒロインズ
とあるアニメの曲がタイトルの元ネタです。
前半は「童話公演 気まぐれアリスと不思議の国」から。
なお涼は夏樹と友人関係、心は菜々とユニット仲間の関係で二人の関係を知っている数少ない人物としています。
それはさておいて、出演している人を見ると四人の中で夏樹が唯一出ていません。
【みく:読書お姉さんと気まぐれ猫チャン/李衣菜:キング・オブ・ロックハート/菜々:白ウサギ】
他三人が出ているならば絶対に一度は公演を見に来るでしょう。
それならばと夏樹に芽生えたちょっとしたサプライズ心、菜々もそれならばというところだったのでしょう。
その後半は第二章・間章《二》から。もしかしたらもうみくは二人の関係に気が付いているかもしれないですね。
 
間章《三》 好きのカタチは不定形。
タイトルの意味は特にありません。四人での打ち上げの後日談的な部分。
最初は寮に残った二人。
公演の練習があった期間、さすがに二人は我慢していたでしょう。
そのタガが外れ、そして二人…興奮冷めやらぬ中でやることなんざ…ねえ。
翌日にはツヤッツヤしてそうな二人が見れそうです(それが良いのか悪いのか…)
そして家へと向かった二人。
最終日ともあって体力はもう限界のところまで来ていた事でしょう。
そうともなればフィアンセの出番ですよね。
何だか李衣菜とみくの二人よりもずっと健全なお付き合いになってますね…この二人。
 
終章 秋がくれた贈り物は…
序章から繋がるこの章。最初にユニットが組まれたのは秋の事でした。
そして本当の恋の原点は何だったのか、その歯車は気が付かないうちに動き始めていたのです。
二人を巡り合わせてくれたあの二人。二人が心から願ったいつもの光景をここに置きました。
最後は結局少し大人でツッコミ役の二人らしいところを出しましたけど。
あ、あのみくりーなの頬への口付けはポンキッキの曲からですよ。
 
おまけ イツマデモ×ドコマデモ
最後はどうしても夏らしい場面を書きたかった、それだけで付け足した短いオマケです。
これもタイトルは曲名からです。いつまでもどこまでも。恋なんて一直線じゃなくてもいいという意味で。
それでアスタリスク+なつななはみんな一度は水着やってるんですよね。
それはもうみんなここまで人気なアイドルですから、グラビアの一つや二つは当然あるでしょう。
菜々も恋人に言われたら…いつまでも恥ずかしがってはいられなさそうです。
沖縄…普段とは違う南国…どうなってしまうんでしょうね、何をは言いませんけど。
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2016・06・24FRI
飛神宮子
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