Happy love to you(幸せな愛をあなたへ)

第二章 定石にない駒

そしてその冬…
夏樹「やっぱり本職に教えを請うもんだな」
菜々「ナナのアドバイスでお役に立てましたか?」
夏樹「充分すぎるくらいだった。それにしても執事とかも妙に知ってたみたいだけど」
菜々「メイドカフェではそういう特別なことをする日もありましたから」
夏樹「菜々にとっては昔取った杵柄ってとこなのか」
菜々「そうですねぇ…」
夏樹「お、もうすぐ番組の時間じゃね?」
菜々「そうですね、えっと何チャンネルでしたっけ?」
夏樹「確か6か5だったろ」
ピピピピピ♪
菜々「それならテレビ点けといてください。出来たみたいなんでナナはお料理持って来ますね…うう、寒っ!」
ここはどこかというと…
菜々「うんうん、いい感じで出来ました。夏樹さん、そこの鍋敷きをこたつの上にお願いします」
夏樹「これだよな。おお、いい香りだな」
菜々「二人ならこれくらいでいいですよね」
夏樹「菜々、カラシは?」
菜々「今から取り皿とかと一緒に持ってきます」
夏樹「この時期になるとおでんってどうしても食べたくなるんだよな」
菜々「もう、急に言われて大変だったんですから。仕事終わったら来たいって言われて掃除とかもしましたし」
ここは菜々の自宅アパートである。
夏樹「どうりでやけに片付いてたわけだ…まあ早めに菜々に会いたかったしさ」
菜々「夏樹さん…」
菜々もこたつの中へと入り直した。
夏樹「今回の仕事のアドバイスのお礼も直接したかったし、それにちょっと自宅まで帰るには時間がな」
菜々「やっぱり道とかの凍結も早いんですか?」
夏樹「暮れるのも早いからな。たまに本気で危ないと思う時はさすがのアタシも電車使うし」
菜々「本当に気を付けて下さいね」
夏樹「分かってるよ。じゃあ頂くとするかな、いただきます」
菜々「いただきます。夏樹さん、どうぞ召し上がれ」
夏樹「お、キャンディアイランドじゃんか。こいつらたまにアイドルに見えなくて困るんだけど」
菜々「そうですねぇ…この前スタジオでスタッフさんが下手な芸人より笑いを取るって言ってました」
夏樹「KBYDとかもな。上田とか難波が事務所で嘆いてたぜ」
菜々「実際のところ李衣菜ちゃん達もそう思われてるフシがありますよね」
夏樹「本当にアイツらは何とかならないのかなぁ」
菜々「ナナ達まで『解散芸するんですよね』とか言われちゃって」
夏樹「アタシ達までそう思われたくないもんだぜ」
菜々「まったくです」
夏樹「ん、この大根味染みてるな」
菜々「用意するの大変だったんですからね」
夏樹「こういうのも長年の知恵ってヤツか?」
菜々「長年の知恵ってもう…ナナは夏樹さんとそう歳は離れてないんですから」
夏樹「言ったな?そう離れてないって1歳差とかいう話じゃない時に使うもんだぞ」
菜々「あっ…」
菜々はハッとしたと同時に後悔した。ここまでまだ夏樹に本当の歳を伝えていなかったからだ。
夏樹「そこらにいつも転がってるヤツで成人してるのは知ってるけどな」
菜々「そうですよね…」
夏樹「そろそろ教えてくれよ。あの時に約束しただろ?」
菜々「…いいですよ夏樹さん。聞いても驚かないでくださいね」
夏樹「…覚悟した。何歳って言われても大丈夫だとは思う」
菜々「夏樹さん、菜々の本当の歳は……………です」
夏樹「そうか…」
菜々「幻滅しちゃいました?そうですよね…」
夏樹「いいや…それ聞いてもっと愛おしくなった」
菜々「えっ…そ、そんな…あうう…」
夏樹「これでアタシにしてた嘘は無くなったな」
菜々「そう…ですね、アハハハハっ」
夏樹「ウサミン星の場所も教えてくれるまで半月くらい掛かったし」
菜々「夏樹さんの中のメルヘンを崩したくはなかったんですー」
夏樹「そんなのこういう関係になって必要だったか?」
菜々「むぅ…そうですけど。それに、教えちゃったらこうやって来ちゃうって思って」
夏樹「確かにこうして来てるもんな」
菜々「家には戻らなくてもいいんですか?」
夏樹「今日のところは寮に泊まりの予定だったから別にいいんだ」
菜々「明日も撮影ですか?」
夏樹「その予定だったけど、今日で両方終わらせちまってな」
菜々「ということは明日は…」
夏樹「実質的には一日オフになっちまった」
菜々「それってどういうことです…?」
夏樹「撮影用の時間に取ってたから一応は午前中まで事務所待機なんだ」
菜々「それだったら明日は一緒に事務所行きましょう」
夏樹「乗せてけってか?いいけどメットこっちに置いてあったか?」
菜々「先月にここまで送ってもらったじゃないですか、その時のままですよ」
夏樹「やっぱり家で菜々のを探しても無かったわけだ」
菜々「夏樹さんって幾つヘルメット持ってるんです?」
夏樹「アタシか?アタシのと、他の人乗せるときのが2つと、その菜々のヤツだけだぜ?」
菜々「そうなんですか…って2つ?」
夏樹「事務所に置いてるのと家に置いてあるヤツな。いつ人乗せるか分からないしさ」
菜々「大変なんですね。一緒に買いに行って分かりましたけど、そんな安い買い物でもないですし」
夏樹「命や違反とお金を天秤に掛けたらまだ全然安いもんだよ」
菜々「言われてみれば確かに…」
夏樹「そういえば菜々は明日事務所に行って何するんだ?」
菜々「今度のライブの曲でどうしても引っ掛かるところがあるんで、そこのレッスンお願いしようかなって」
夏樹「今度のライブで菜々が歌う曲…●●●か?それとも×××の方か?」
菜々「×××の方です。10時半からのコマが空いてたんで急でしたけど入れてもらっちゃいました」
夏樹「それならアタシも一緒でいいか?どうせ午前中は事務所待機だし」
菜々「いいですね!一人より二人の方がやってて楽しいですからっ」
夏樹「アタシもあの曲より不安だったし、それなら一緒に見てもらった方がいいよな」
菜々「そうですね。もうそこまで多く時間は取れなさそうですし」
夏樹「それだと明日は8時前でいいか?」
菜々「はい。それくらいじゃないといい時間には着けないですよね」
夏樹「日曜だし一般道でも渋滞が怖いからな」
菜々「明日の朝方の気温は…うわ、寒そうです」
夏樹「行く時はちゃんと着込めよ。この前大変だったろ」
菜々「冬だとあんなにきついんですね。しっかり中まで着てるのも納得しちゃいました」
夏樹「安全面もあるけど、こうでもしないと特に冬なんか運転してられないぜ?」
菜々「夏樹さんの運転、楽しみだなぁ…」
夏樹「そうと決まったら割と早く寝ないとだし、風呂ってもう入れるのか?」
菜々「大丈夫ですよ。ちゃんと入れるように沸かしてあります」
夏樹「撮影の後に一応シャワーだけは浴びてきたけど助かったぜ」
菜々「あの…その、一緒に入ってもいいですか?時間もあまり無いですから」
夏樹「へ?そりゃアタシは構わないけど、菜々の方こそどうなんだ?」
菜々「だってもう…本当の歳も知られちゃいましたし…今更もう隠すことなんて…」
夏樹「ハハっ、そうだよな。もう互いに見合った仲だもんな」
菜々「本当ですよもう」
夏樹「でもアタシはそれもまとめて菜々のことが…好きだからな」
菜々「ナナもですよ…夏樹さん」
………
そしてお風呂場での二人。
夏樹「だけど聞いてからあらためて見ても、○○歳とはとても思えないぜ?」
菜々「それは…言葉だけで中身が伴っていないなんて嫌ですから、努力は惜しみませんよ」
夏樹「プロ根性ってヤツだな。っと、リンスは…ボトル替えたか?」
菜々「リンスも別のを使うことにしたんでその時に替えました。そっちの水色のボトルに入ってます」
夏樹「これか。今日は撮影用に色々やったから髪の痛みが怖いぜ」
菜々「見たところは大丈夫そうですけど、夏樹さん元々前髪は固める人じゃないですか」
夏樹「もうトレードマークみたいになっちまってるしな」
菜々「下ろしている時もかっこいいですけどねぇ」
夏樹「あれはたまにしか見せないけど、それ好きだって言ってくれる人も多いんだよな」
菜々「セット用のワックスとかって持ち歩いてます?いつも家でセットしてからですよね」
夏樹「え?ああ、そうか。ここに置いてったの無かったか?」
菜々「何か置いて行きましたっけ?」
夏樹「置いてったってかアタシが忘れてったヤツ。そのまま置いといてくれって言ったポーチがあったろ?」
菜々「ああ、アレですか。それなら確かタンスの何段目かに入れてあったはず…」
夏樹「それまだ中身が残ってるはずだし明日はそいつ使うかな」
菜々「寝る前に出しておきますね」
夏樹「ん、ありがとな」
菜々「明日の朝食は何がいいです?」
夏樹「何でもいいぜ…ボディソープはこっちの黄色だっけか?」
菜々「はい。ボディタオルはいつもの場所に掛かってます」
夏樹「了解。それで朝食だよな?菜々が作ってくれる物なら何だって食べるからさ」
菜々「はーいっ、おまかせですね…ふぅ…」
夏樹「アタシも早く温まりたいぜ…せっかくおでんで温まったのに身体がだいぶ冷えたみたいだ」
菜々「もう身体洗ったら終わりですよね」
夏樹「これから入るのは菜々のエキス入りってとこか」
菜々「もーそれはそうですけどぉ…前回は逆でしたね」
夏樹「前に泊まった日だな。身体が冷え切っちまってな」
菜々「急に来るから悪いんですよ。せめて来る前に電話入れてくれれば良かったですけど」
夏樹「オフとは聞いてたから、まさか居ないなんて思わなかったんだよ」
菜々「ナナの部屋のドアの前でガタガタ震えて何事かってビックリしました」
夏樹「そうだったな…ってあの時は連絡しようにも菜々が家に携帯忘れてったんじゃなかったか?」
菜々「あっ…」
夏樹「いくら電話してもメールしても通じないし、それじゃしょうがないだろ」
菜々「完全オフで気が緩んでて、携帯だと思ってカバンに入れてたのがリモコンだって気が付いたのは電車乗ってからで…」
夏樹「そういう間違いも可愛いけどな」
菜々「うう…思い出したくなかったですよぉ…」
夏樹「でもお風呂が焚いてあって良かったぜ。あれはシャワーだけじゃ回復しなかった」
菜々「お風呂は帰ってくる時間に合わせてタイマー予約してあったんです」
夏樹「でもそうか、菜々のとこに泊まるのはそれ以来か」
菜々「暖かくなったら今度は夏樹さんのとこも行ってみたいです」
夏樹「この時期に何十kmも移動は辛いから春になったらな」
菜々「寒いですけど、夏樹さんの背中にくっ付いてると振動とかも何だか心地よくて…」
夏樹「お、おう…まあこっちも悪い気はしないけどな」
菜々「そうですか?」
夏樹「結構気にしてるんだぜ?菜々の…当たってるの」
菜々「夏樹さんの…エッチ…」
夏樹「仕方ないだろ!そう言うしか無いじゃないか」
菜々「そうは言っても夏樹さんだってナナと同じくらいあるんですし」
夏樹「身長差があるからそう見えないって言われてるけどな」
菜々「その点はアスタリスクのお二人が羨ましいです」
夏樹「アイツら何だかんだ身体つきが似てるからステージ映えするんだよな」
菜々「ナナ達、見事にバランスブレイカーしてますもんね」
夏樹「アタシ達は平均すれば大体アイツらと一緒だからいいんだよ」
菜々「やっぱりでもナナのを感じてたんですね」
夏樹「ある程度くっ付いてもらわないと危ないから仕方ないけどな」
菜々「明日はよろしくお願いします」
夏樹「ああ。ってことは明日は久しぶりに珍しいものが見られるな」
菜々「そうですねえ…これで事務所行くと勘繰られちゃうんですけどね」
夏樹「まあな…よっと、これシャワーで流したら交代な」
菜々「はーい。寒いですからしっかり温まってください」
菜々と夏樹は浴槽と洗い場を入れ替わった。
夏樹「ふぅー…菜々ももう一回入るんだろ?」
菜々「…一緒に、入ってもいいですか…?」
夏樹「狭いけど上手く重なれば大丈夫…か?菜々がそれでもいいならさ」
菜々「夏樹さんこそそれでも良ければ…後でお願いします」
夏樹「菜々の家でこうやって一緒に入るのはそういえば初めてだったんだな」
菜々「確かにそうでしたね。夏樹さんには何度か入ってもらってましたけど」
夏樹「それだけ泊めてもらってるってことなんだよな」
菜々「もう…菜々はそれでも構わないですけどね…」
菜々が髪を洗っている間、その肌をツンツンと突いて怒られる夏樹なのであった…

間章《二》 かぜといっしょに。

菜々「ん、んんーっ…」
明くる朝、菜々は布団の中で一つ伸びをした。
菜々「ううう…布団の外寒いぃ…でも起きなくちゃ…」
夏樹「ぐぅ…んん…ふぅ…」
菜々「フフフ、寝顔はカッコイイというより可愛いんですよね。これはナナだけの秘密ですっ」
ススススス
くっ付けてある隣の布団に寝ている夏樹を起こさないように台所へと向かった。
………
菜々「まずは炊飯器のスイッチ入れて…朝は簡単にお味噌汁と目玉焼きに、冷蔵庫は…」
カチャッ
菜々「おでんの時に一緒に買ってきたのは…豆腐とネギと油揚げと…あっ!」
バタンッ カチャッ
菜々「そうです!前に作ってた冷凍庫のこれを解凍して出しましょう♪」
バタンッ ガチャっ ガタンッ ピッ
菜々は夏樹を想いながら朝食の調理を始めた。
………
ブロンッ ドッドッドッドッドッドッ…
夏樹「よし…この量なら二人乗ってても事務所まで大丈夫そうだな。菜々、いいぜー」
菜々「ちょっと待ってくださーい」
バタンッ ガチャっ
準備が出来た菜々は家の鍵を下ろした。
夏樹「菜々がこの服装ってのはいつ見ても新鮮だな」
菜々「スカートが圧倒的に多いですからね。夏樹さんは逆にパンツが殆どで…」
夏樹「バイク乗ってるとどうしてもな。でも久々に見たけど綺麗に扱ってくれてたんだな」
菜々「ここに置いてあってもこのヘルメットは使わないですから」
夏樹「確かにそうか。二輪車使ってるのが事務所で少ないし」
菜々「今日はよろしくお願いします」
夏樹「こちらこそな。じゃあ行こうぜ」
菜々「はい!」
事務所までの時間、夏樹も菜々も触れる場所を通して互いに通じあっていく…
 
ここは事務所のボーカル用レッスンルーム
夏樹・菜々『…♪〜♪〜♪〜♪〜』
トレーナー「二人ともストップ。そこは♪〜♪〜♪〜♪♪〜ってちょっと意識して区切ってみて」
菜々「はいっ」
夏樹「ここどうしてもどっち意識していいか分からなくて」
トレーナー「少し難しいけれど、ここは憶えてもらうしかないです」
菜々「頑張りましょう、なつきちさん」
夏樹「アタシ達の方はこの曲はコーラスパートだもんな」
トレーナー「そういえば今日はお二人だけなんですね」
菜々「ナナがお願いして急に入れてもらったからなのもあるんですけど…」
夏樹「プロデューサーに聞いてアタシも驚いたぜ」
トレーナー「どうしたんですか?」
夏樹「昨日の収録で二人一緒に酷い風邪を貰ってきたらしくて」
菜々「李衣菜ちゃんと一緒に寮で寝込んでるというか隔離状態らしいんですよ」
トレーナー「あらら、メインがいないと合わせにくいコーラスですけどどうします?」
夏樹「やるだけのことはやってみようぜ菜々」
菜々「そうですね。せっかく頂いた曲ですし、無理に時間割いて頂いたトレーナーさんのためにも」
トレーナー「分かりました…これ終わったらあっちの曲もやりましょう。ではもう一度1番のBメロから行きますよ…」
その二人の眼差しに指導が熱を増すと同時に、トレーナー自身も二人に何かを感じ取っていた…
 
その頃のみく達はというと…
みく「んん…」
みくは目を覚ましたものの体調が良くないからかいつも以上に気だるくなっている。
みく「うわ…もう凄い寝汗…パジャマとか替えなきゃだめかな…」
とりあえず服を取りにタンスの方へと向かった。
ススススス
みく「着替えたらちょっとアレ飲んで、体温計らないと…体温計は李衣菜チャンの枕元だったっけ」
着替えを終えて、李衣菜の寝ている布団へと様子を見に行った。
みく「李衣菜チャンまだ顔赤いね…体温計は…あった」
そこに…
コンコン
みく「ん?誰か来たみたいだけど、こんな時に誰にゃ?」
『みく、李衣菜、大丈夫かー?』
みく「あ、Pチャンにゃ。はーい、今開けるにゃ」
カチャン ガチャっ
「おはよう…でもないかもう。まだ顔色赤いな」
みく「Pチャンおはようなのにゃ。やっぱりみくもなんだ…それでどーしたの…?」
「はいこれ、二人とも朝は何か食べたか?」
バタンッ
みく「そっか、もうこんな時間なんだね。みくは一度起きたんだけど水分だけ取ってまた寝ちゃってたにゃ」
「何か食べないと薬飲めないだろ?パックのおかゆとかゼリーとか買ってきたから、食べてくれ」
みく「えっ…いいの?」
「こんな時なんだから要らない心配はするな。それにこれは経費で落としてもらってる」
みく「ありがとうにゃ…あ、Pチャン。今日のラジオ生放送は?」
「もう夏樹に行ってもらう手筈はつけてある。さっき聞いたら菜々も来てるらしいから一緒に行ってもらうよ」
みく「後でお礼しなくちゃね」
♪〜
そんなスマホに入ったラ○ンの写真を見るみく。
みく「あ、本当にゃ…ほらPチャン、ナナチャンと夏樹チャン一緒みたい」
「今日も本当は撮影予定だったから、一応の待機時間にボーカルレッスンしてくるとは聞いてたんだ」
みく「Pチャン、事務所に戻ったらみく達からありがとうって伝えといて…」
「了解、じゃあまた後でな。李衣菜のこともくれぐれも頼んだ」
みく「はいなのにゃ…」
「二人ともお大事に。早く治して元気な姿をみせてくれよ」
みくはプロデューサーを見送った後、李衣菜の枕元に飲み物とメッセージを置いて再び眠りへと就いたという…
 
第三章へつづく
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2016・06・24FRI
飛神宮子
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