夏樹と菜々の二人をゆいレールの駅に下ろして宿へと戻ってきたプロデューサー。 |
P | 「よし、行くとするか。それで李衣菜達はどこ行きたい?」 |
李衣菜 | 「そうですね…お土産を買い易い場所がいいですけど」 |
P | 「それだと中心部に出た方がいいかな」 |
みく | 「二人もお土産探すとか言ってたにゃ」 |
今度はみくと李衣菜を乗せて車を走らせ始めた。 |
P | 「ちなみに聞くけど何人分だ?」 |
李衣菜 | 「昨日数えたら事務所の子は25人だったよね」 |
みく | 「色々したら増えてっちゃったにゃ」 |
P | 「向こうも朝に聞いたら21人とか言ってたな」 |
李衣菜 | 「どうしてもそれくらいになっちゃうんだよ」 |
P | 「今日は一日大丈夫な予定だからゆっくり選んでもらって構わないからな」 |
李衣菜 | 「沖縄らしいのってなんだろうって、この前地元の人に聞いたよね」 |
みく | 「親水公園で聞いたにゃ」 |
李衣菜 | 「それって琉球…なんだっけ?」 |
みく | 「琉球ガラスでしょ?ガラスだけど綺麗って話だったね」 |
李衣菜 | 「それそれ、みんなへのお土産はそれにしようかなって思うけどどうかな」 |
みく | 「それは値段を見ての相談にゃ」 |
P | 「俺も頼まれたお酒とか買わないとだからさ、くれぐれもはぐれないでもらいたいな」 |
李衣菜・みく | 『はーい』 |
李衣菜 | 「そういえばプロデューサー、一つ聞きたいことがあるんです」 |
P | 「ん?」 |
李衣菜 | 「一昨日の休養日でしたっけ、朝ご飯買いに行ってもらった時なんですけど…」 |
P | 「あー、あったなあ」 |
李衣菜 | 「あの時の野暮用って、なつきちと菜々ちゃんを送ってたんですか?」 |
P | 「内緒にしてくれとか言われたわけじゃないんだけどな」 |
みく | 「でも秘密にしてたカンジだったにゃ」 |
P | 「あの時は言ったら大変になる気がしてさ。それ以上詮索もされなかったしな」 |
李衣菜 | 「ま、いっか。もうその日に話は聞いたもんね」 |
みく | 「そだにゃ。終わった話なんだからもういいにゃ」 |
P | 「李衣菜は今日付いていかなくて良かったのか?せっかくの沖縄なんだしさ」 |
李衣菜 | 「いいんです。私はみくちゃんと一緒にいられればそれでいいんですから」 |
みく | 「李衣菜チャン…何だか恥ずかしくなることサラッと言わないのにゃ!」 |
P | 「お前達なあ…くれぐれも外でそういうとこ見せるのはやめておけよ」 |
みく | 「そこはわきまえてるから、Pチャン安心しといてにゃ」 |
P | 「とは言ってもな、グラビアの時も結構きわどいとこあったからなあ」 |
みく | 「そうだったかにゃ?」 |
P | 「頬寄せ合ってたり水着で後ろから抱きついてたり、色々と自然とやってたからな」 |
みく | 「それくらいは女子同士なら普通だと思うよ」 |
李衣菜 | 「そうですよプロデューサー」 |
P | 「でもな男の目から言わせてもらうと、かなりごちそうさまなシーンだってのは忘れるなよ」 |
みく | 「はーい」 |
P | 「あ、そうだ。渡さないといけないものがあったんだ」 |
みく | 「これは何かにゃ?Pチャン」 |
P | 「もしだったら買い物のところも撮影して欲しいって。何カットか使うかもしれないって」 |
李衣菜 | 「許可はプロデューサーが取ってくれますよね?」 |
P | 「その辺はこっちに任せてくれ。一緒に回る以上は後でトラブルが無いようにはする」 |
3人の乗った車は市街地の方へと進んでいった… |
P | 「午後便の就欠航未定が多くなってきたけど乗る便は今のところ就航予定だな」 |
菜々 | 「機材繰りっていうのがありますからね」 |
那覇空港に来た四人とプロデューサー。今はVIP用のラウンジを借りている。 |
李衣菜 | 「なつきちは帰りも手でそのバッグ持って帰るんだ」 |
夏樹 | 「しょうがないだろ、これないとアタシ家まで帰れないぜ」 |
菜々 | 「大体の荷物は家まで宅配お願いしちゃいましたけど」 |
P | 「もしだったら夏樹も菜々も今日は寮に泊まっても構わないと思うぞ」 |
夏樹 | 「あー、どうするかな…確かに疲れてそうではあるからな」 |
菜々 | 「これから2時間半も飛行機で、さらに事務所まで車ですからね」 |
P | 「おそらく思った以上に疲れ溜まってると思うから無理はするなよ」 |
夏樹 | 「元々は明日までの予定で組んでたんだしそれでもいいか」 |
P | 「分かった。じゃあ…アイドル寮の事務に連絡入れておくさ」 |
みく | 「え?ナナチャン達も今日は寮に泊まるの?」 |
P | 「各館対応できる空き部屋はあるから頼んでみるさ」 |
プロデューサーは連絡を始めた。 |
李衣菜 | 「いいなー。私も泊まりたいな」 |
みく | 「李衣菜チャンも泊まりたいの?」 |
李衣菜 | 「だってまだ4人でアフターしたいし」 |
みく | 「李衣菜チャンの分の布団無いけどいいかにゃ?」 |
李衣菜 | 「この時期なら布団無くても大丈夫だよ。もしなら二人で一緒でもさ」 |
みく | 「ずっとそうだったのに、またなのー?」 |
菜々 | 「へ?みくちゃんと李衣菜ちゃん、それって…」 |
夏樹 | 「もしかしなくても二人とも何してるんだよ毎日さ」 |
李衣菜 | 「南国の陽気がそうさせたんだからいいじゃん、二人部屋なんだしさー」 |
みく | 「その…衣装とか見てたらつい盛り上がっちゃったのにゃ…」 |
夏樹 | 「それで毎日あのパフォーマンスとか体力どうなってるんだよ」 |
菜々 | 「こっちの部屋は結構すぐに寝ちゃうことが多かったですよね」 |
夏樹 | 「色々あって毎日疲れてたんだろうけどな………」 |
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8日目・最終日その2へつづく |