10 Years Later...[13](10周の先《13》)

穂乃香「ではお呼びしましょう、村松さん、大石さん、土屋さん、今井さん、大原さん」
「そしてマキノさん、七海ちゃん、美羽ちゃん、日菜子ちゃん、葵ちゃん、詩織さん、以上だよ」
さくら「やっと呼ばれたねぇ、イズミン、アコちゃん、村松さくらだよぉ」
「みんな揃っていたからそろそろだとは思っていたけどね、大石泉です」
亜子「まあいずれは来るやろう思ってたけど、それぞれのユニット仲間もなんやね。土屋亜子や」
加奈「今度はつぉ!だねっ、今井加奈です」
美羽「私はブエナの方だよ、矢口美羽です」
みちる「向こうのスタジオの方に、うちのパンも追加持ってきましたから食べてください、大原みちるです」
「この薫りはパンの薫りっちゃね、もう1回出させてもらうけんね首藤葵っちゃ」
七海「これ終わったら食べに行くれすよー、浅利七海なのれす」
詩織「七海ちゃん、今度の番組よろしくね…瀬名詩織です」
日菜子「むふ…今日は久しぶりに皆さんにお会いできて、日菜子の妄想力がまた充填されました〜、喜多日菜子です〜」
マキノ「しかし時間差があるとは言っても、ここまでの人が集まれるなんて取材は部下にお願いしてあるけれど読めなかったわね…。八神マキノよ」
穂乃香「このパートはニューウェーブのお三方と、お三方のそれぞれのユニット、加えて浅利さんのユニットの方です」
「それでは各ユニットの映像を観てもらおっか」
穂乃香「では…どうぞ」
………
その映像が終わり…
「それじゃあまずはニューウェーブからかな」
「変わって…ないのかな?」
亜子「まあアタシらはユニットとして活動続けてるからな」
さくら「そうだねぇ」
亜子「みんなでそのまま年齢重ねて…個別の活動もしてって感じやな」
さくら「イズミンはグラビアアイドルだよねぇ」
「こっちに進むとは自分でも思わなかったけど…美波さんに誘われたのが一番大きかったかな」
亜子「エゴイスティックセーラーやったっけ。何気にあの頃でもアタシと身長もサイズも実は大差無かったんよね」
「あの頃は普段亜子が目立つ感じだったのに助けられていたっていうか…でも亜子って実は恥ずかしがりやだったから」
さくら「そうだよねぇ…アコちゃんだけ頑なに水着でグラビアとかイベントで登場しなかったもん」
亜子「アタシにそういうのPちゃんが持って来なかったのもあってな。他の子がやってるの見てるうちに、気恥ずかしくなったのもあったんや」
「え?てっきり亜子が断ってたと思ってたんだけど…」
亜子「そうやないんよ。何だかんだで時期を逸して、それでそのままやらなかったって感じなん」
さくら「アコちゃんは今は料理研究家だよね」
亜子「元々趣味が食べることで料理もしてたしな、そのままそれが高じてしまったんや」
「節約料理結構してたけど、そのまま本まで出しちゃって…ビジネスまで行ったのは尊敬ね」
さくら「本当だよぉ。今度また出すんだよね?」
亜子「これでもう4冊目やな。こうやってタレントしながらさせてもらえて嬉しいんよ」
「それでさくらは…変わらなかったね」
亜子「アタシらの中でただ一人そのまま横道にも逸れずに進んだいうかな」
さくら「だってこのお仕事楽しかったからねぇ」
「それでもここまで続けてこれたのは凄いよ」
亜子「好きこそものの上手なれを地で行ったんやろな」
さくら「イズミン、アコちゃん、そんなに褒めないでよぉ」
「でも事実は事実だからね。先輩方に可愛がられる雰囲気は一級品だと思う」
亜子「そういう隠れた才能があったんやな」
さくら「ありがと…イズミンとアコちゃんと一緒で良かったぁ」
「…さて、私達は一旦撤退しようか」
亜子「そうやな、こっちにも話回してあげんと。加奈さん、みちるちゃんあとはお願いするわ」
加奈「はい、じゃあここからはスケルツォ・プリマヴェーラです」
みちる「アタシ達も…変わってないですよね」
加奈「そうかもしれないね。私ははぴ☆かむの時に話したけど今はタレントだし…みちるちゃんもだよね」
みちる「はい。私はベーカリーもしながらですけど、食べ物系でタレントしてます」
さくら「たまにみんなで一緒に番組出てるよねぇ」
加奈「部署も同じだからね。この前プールに行った時も相変わらずだったっけ」
みちる「はい。あの頃に返った感じで水掛けっこしちゃいましたね」
さくら「楽しかったね、また遊びたいなぁ」
加奈「次は1月終わりの番組だよね。企画はまだ秘密だけど」
みちる「そうですね、その時にまた楽しみましょう」
さくら「うんっ。じゃあ次はイズミン達お願いねぇ」
「そうなると私達と、詩織さん達も一緒かな?」
マキノ「そうね、その方が効率も良さそうだから」
七海「詩織さん、葵ちゃん、お久しぶりれす」
詩織「そうね…今は主に地元で活動しているから…」
「アタシも地元やけん、シーブリーズはなかなか集まれないっちゃね…」
マキノ「でも泉がまさかそっちの世界に行くとは思わなかったわ…」
「その…自分でもそうなるとは思わなかったですから」
七海「泉さんもマキノさんもセクシーれしたからねー」
マキノ「私はそうでもないわよ…」
「マキノさんは今は編集長ですよね」
マキノ「ええ。346プロのアイドルやタレントに関する雑誌や記事配信の責任者よ。一応タレントでもあるけれど」
「マキノさんは活動の延長線を生業としている感じですね」
七海「そうれすね。七海はおさかなタレントをさせてもらってるれす」
詩織「七海ちゃんも趣味の延長線ですよね…」
七海「はいれす。ちょっと一時期お休みして、大学で知識も蓄えたのれすよ〜」
「知識も勉強で裏打ちされて凄いっちゃねぇ…詩織さんもアタシと同じローカルタレントっちゃね?」
詩織「ええ…私の場合は沖縄だからたまにしかこちらに来れないけれど…時々女優もさせてもらっているの」
七海「飛行機で来るのも大変れ安くないれすからね」
詩織「たまに来ると変化が楽しめて…それはそれで良いのよ…」
「そっか…私はそういうの考えてなかったな。それじゃあ後は亜子、頼んだよ」
亜子「了解。アタシらは…一番変わったのは日菜子さんかな?」
美羽「そうだねっ。私もはぴ☆かむの時に話したけど今はタレントだし…」
日菜子「そうですねぇ…日菜子は9人の中で唯一女優になっちゃいましたから」
亜子「色々と才能凄いからなあ日菜子さんは」
美羽「女優だけじゃなくて本も書かれてますし、絵も描かれますし、マルチですねっ」
日菜子「もう、亜子さんも美羽さんもそんなに褒めたって何も出ませんよぉ」
亜子「でも羨ましいわ。アタシはそこまで才能無いしなあ」
美羽「それでも亜子さんは料理研究家にもなったじゃないですか」
亜子「これはまあ趣味の延長やったし」
美羽「それでどうなんですか?噂で聞きましたよ、もう近いって」
日菜子「日菜子も聞きましたよぉ」
亜子「え゛っ…な、何の話や美羽ちゃん、日菜子さん」
美羽「聞いてみたいなー、亜子さんの話」
亜子「…ああ、話すわ。来年そうなる予定やで」
マキノ「後で詳しく聞かせてもらうわね」
亜子「だからマキノさんの居るところで言いたくなかったんや…」
美羽「その時になったら呼んでくださいねっ」
日菜子「亜子さんを射止めた人はどんな人なんでしょうねぇ…むふふ」
亜子「もう隠すことでもないしな。マキノさんには後で話すわ」
マキノ「ええ、直々にゆっくり聞くわね」
穂乃香「それではそろそろこのセクションは終わりにしようかと思います」
「皆さんありがとうございましたー」
\パチパチパチパチパチパチ/
「それじゃあ次はこちらの方々だよ」
穂乃香「ではお呼びしましょう…」
 
第14話へつづく
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あとがき
飛神宮子です。
10周年記念10年後SS、3日目最初の第13弾です。
今回はニューウェーブと3人の属性別ユニット+ときめき☆シーブリーズです。
実は泉(157/83-55-82)と亜子(156/85-54-83)はそれほど大差無いんですよね。なのでそこを磨けばそういう道もアリなんじゃないかなと。
マキノは以前8周年の時に書いた作品から持ってきました。
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2021・11・30TUE
飛神宮子
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