Dough and Sinter and...(パンのタネと湯の華と)

※このサイトのSSでは工藤忍やイヴ・サンタクロースなども寮に在住しています。※
 
 
温泉リポートイベントが終わって寮住みの面々が帰って来た寮…
あるフロアでは…
イヴ「クラリスさん、聖ちゃんのことありがとうございました〜。これお土産です〜」
クラリス「ありがとうございます。温泉はいかがでした?イヴさん」
イヴ「一緒の方にも良くしてもらいましたし、楽しかったですよ〜♪」
別のフロアでは…
「仁美さん、階長代行と巴ちゃんのことありがとうございました」
仁美「おかえりなさい翠さん。お土産までありがとうございます。いつ放送になりますか?」
「今月の第3水曜日ですね。楽しみにしていてください」
また別のフロアでは…
加奈「響子さん、階長代行ありがとうございましたっ。これお礼のお土産ですっ」
響子「ありがとうございます。温泉どうでした?って言わなくても分かりますね。肌ツヤツヤしてます」
加奈「そうですか?エヘヘっ、嬉しいなぁ」
 
そしてこのアイドルもその一人である。
コンコン
アヤ『鍵開いてるからどうぞー』
ガチャっ
「失礼しまーす」
アヤ「こんばんは。忍か…急に来るなんて珍しいな…どうしたんだ?」
「アヤさんこんばんは。これこずえちゃんにお土産です」
アヤ「ん?…あ、そうか。温泉だっけ?」
「はい。途中合流で行く前にこずえちゃんが好きだって聞いて」
アヤ「こずえー、お前の好きなものが来たぞー」
こずえ「んー…?そのまっくろなのなにー?」
アヤ「温泉卵だって。忍が温泉の仕事のお土産に持ってきてくれたぞ」
こずえ「しのぶー、ありがとー」
「どういたしまして。それじゃあ失礼します」
アヤ「おう、仕事お疲れさん」
こずえ「ばいばーい」
バタンッ
「えっと次は1階の…」
忍は階段を下りてそのアイドルの部屋へと向かった。
コンコン
椿『はーい、どうぞ』
ガチャっ
「失礼しまーす」
椿「あら、忍ちゃんこんばんは」
「こんばんは椿さん。この階に変わったばかりなのに、階長代行ありがとうございました」
椿「いいんですよ、温泉はどうでした?」
「途中からの合流だったんですけど、自分なりに全力は出せたかなって思います。あ、これお土産です」
椿「ありがとうございます。後でいただきますね…はい、タブレットと充電器お返しします」
「今回は本当にありがとうございました。では失礼します」
椿「いえいえ、どういたしまして」
バタンッ
「さーて…お土産もとりあえず済んだし部屋に戻りますか」
………
忍が部屋に戻ると…
穂乃香「忍ちゃんおかえりなさい」
あずき「お土産ありがとねっ」
「これがリポートの時の写真かー」
穂乃香「バスタオル一枚…忍ちゃんが凄くセクシーです」
「あれ?もう見てるし…」
あずき「でもこれで穂乃香ちゃん以外は全員だねっ」
「あずきチャンもアタシももうグラビアで撮影してもらってるモンね」
「そういえばそうだった」
「つまり次は…穂乃香チャンが楽しみだー」
穂乃香「そんな…私のそんな姿を見せても…」
あずき「穂乃香ちゃんってよくそう言うよね。あずき達の中で一番スタイルいいのにっ」
穂乃香「でも…」
「まあ寮では毎日見てるけどさー。本当に今年こそ最低でも水着姿はチャレンジして欲しいなって思うよ」
穂乃香「忍ちゃんまで!もう…そういうこと言う人達にはせっかく持ってきたコレはどうしましょうか…」
あずき「いい匂いがすると思ったらパンだっ」
「来るの遅かったけど、みちるちゃんのとこ寄ってたんだ」
「メンゴメンゴ。穂乃香チャン、一つちょーだいっ」
穂乃香「…ってそこまでイジワルはしませんよ。はい、皆さんどうぞ」
「ありがとー、うわっあったかーい!焼きたてだネ」
あずき「本当だっ、これは穂乃香ちゃんのお手製?」
穂乃香「はい。焼くのはみちるちゃんにお願いしましたけど発酵まではちゃんと自分でやりましたよ」
「凄いなあ。焼き立てなのもあるけど…んむっ…これはお店レベルの美味しさだよ」
穂乃香「ありがとうございます…あむっ…今回も美味しくできました」
「あれっ?穂乃香ちゃん、あのイベントからパン作りにハマっちゃったクチ?」
穂乃香「そうですね、捏ねるのが楽しくてたまにみちるちゃんの所でやったりしてますから」
「そっかー、いいなあ。アタシも大きなお仕事来ないかナー」
あずき「あずきもー。そういえば今年も誰も着れなかったねっ」
「あー、うん。プロデューサーもアタシ達には頑なに持ってこないよねー」
「今年って誰だったっけ?」
穂乃香「確か…菜々さん、文香さん、夕美さん…あと小春ちゃん、アヤさん、海さん、輝子ちゃんでしたか」
あずき「うわー、とてもじゃないけどメインには割って入れそうにないねっ」
「秋の枠に誰か入れるかなー?」
「秋って10月だっけ。今年こそ入れたらいいナー」
あずき「うんっ。でもそっかあ…もう6月ってことは夏も近いんだね」
「その前に梅雨だけど、水着の時期かあ…」
穂乃香「あとは私と忍ちゃんだけですからね…」
あずき「今月末と来月末、楽しみだねっ柚ちゃん」
「もう終わったアタシ達は気楽なもんダヨ」
「あの時ってやっぱり多少は絞ったの?」
あずき「さすがにビキニだったからね。柚ちゃんは?」
「アタシも当日まで大変だったナー」
穂乃香「そうなんですか…頑張りましょう、忍ちゃん」
「うん…あ、みんな何か飲む?パンだけじゃ喉に詰まっちゃうでしょ」
「アタシはカフェオレがいいナー」
あずき「あずきは紅茶ってあるー?ミルクティがいいな」
「牛乳は冷蔵庫にあるから作ってくるよ」
穂乃香「私も手伝います。そっちで見て何か決めたいですし」
「ありがと穂乃香ちゃん。じゃあちょっとタブレット部屋に置いてきてからね」
柚・あずき『はーい』
穂乃香「私、先にカップ用意しておきますね。いつもの場所ですか?」
「うん、じゃあお願いしとくよー」
「さすがのコンビだネ」
あずき「あずきもそう思ったっ」
この二人にしてこの二人あり…お互いにそう感じた時間であった…
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あとがき
飛神宮子です。
月刊フリルドスクエアの26本目。もう1本の方に対してこっち側は割と忍メイン・穂乃香サブメインとしました。
内容は先月中と先月末開始のイベントのお話。どちらも忍や穂乃香らしい内容でしたね。
互いの優しさが心地良い、だからこそ自然なコンビネーションができる両ペアなのでしょう。
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2017・06・16FRI
飛神宮子
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