10 Years Later...[16](10周の先《16》)

千鶴「ではお呼びします。桐野さん、黒川さん、相川さん、東郷さん、高橋さん、柊さん」
「それから薫ちゃん、唯ちゃん、渚ちゃん、友紀ちゃん、こずえちゃん、雪美ちゃん」
千鶴「さらに水野さん、柳瀬さん、西島さん、吉岡さん、以上になります」
アヤ「こうして揃えて良かったな、桐野アヤだ」
こずえ「また出てきたよぉ、遊佐こずえだよぉ」
千秋「そうね、レッドバラードでこうして揃うのはいつ以来かしら。黒川千秋よ」
雪美「私も…また出られた…佐城雪美…」
千夏「各々仕事もあるものね…相川千夏です」
「こっちだって全員揃ったもんねー。やほやほ、大槻唯だよー」
あい「私達はかなり前にも出たから軽くで構わないね、東郷あいだ」
「そうだねー、かおるはこれでもう3回目だもん。龍崎薫だよ」
礼子「歳にはもう勝てないわよね、高橋礼子よ」
志乃「そうね…最年少の子もいると余計に思うわ…柊志乃よ」
「こういう雰囲気久しぶりだなー、愛野渚だよ」
友紀「アタシももう昔の礼子さんくらいの歳になったかー、姫川友紀だよー」
「お久しぶりです、今日は皆さんに逢えるの楽しみでした…水野翠です」
美由紀「翠ちゃんはあいかわらずだなー、さっきも出たけど柳瀬美由紀だよ」
「アタシ達ずいぶん最後の方まで残ってたね、西島櫂だよ」
沙紀「そうっスねー、アタシはまあさっき一度出たから良いっスけど。吉岡沙紀っス」
「それじゃまずはカナリアサマーとサクラブロッサム、あとホットアートジャンピンの映像からな」
千鶴「それでは…どうぞ」
………
その映像が終わり…
「薫ちゃんかなり背が伸びたねー」
「友紀お姉ちゃんと同じくらいになりましたー」
友紀「みんな同じくらいになったみたいだね」
「ゆいもちょっとだけ伸びたからね」
「一番低いのは友紀さんかな?」
友紀「まあアタシももう三十路だからねー。本当に薫ちゃんと飲む日が楽しみだよ」
「やめてよゆっきー、この前だって最後はゆいが負ぶって帰ったんだからー」
友紀「あれは反省してる。夫にも怒られたもん…」
千夏「翌日にゆいちゃん、うちまで愚痴りに来てたのよ…」
「だってー、気が晴れなかったんだもん」
千夏「でも本当に昔からよく私のマンションに遊びに来てたわよね」
「そうだねー。最初に組ませてもらったデュオだもん。一番信頼してるお姉さんだからねー」
千夏「そう言われると悪い気はしないのよね…本当にこうしてこの世界で続けてこれたのは唯ちゃんのおかげよ」
「なんだか照れるー」
沙紀「まあアタシらは基本的なとこは変わってないっスね」
「相変わらず運動は好きだし、そのまま歳を重ねたって感じかな」
「その点が今に活かされてるって感じじゃない?」
沙紀「そうっスね。今度また水泳指導するっスよね?櫂さん」
「もうだいぶ良くなったから最終仕上げってところかな、七海ちゃんと詩織ちゃん」
「来夏のロケでどうしても必要だからって、大変でしたね」
「海なら浮力があるからその分大丈夫だと思うけどさ」
「そう言うってことは櫂ちゃんは今はトレーナーか?」
「一応スポーツ部門のタレントで、たまに水泳に関しては教えることもあるくらいです」
「私もスポーツ部門のタレントですね。櫂さんと同じくバスケットに関しては教えてます」
沙紀「アタシはさっき話しましたけど女優兼デザイナーっス」
友紀「アタシは最近は野球番組のアシスタントが多いかなー。キャッツばっかに肩入れしないの大変だよ…」
「ゆいはファッションモデルとかグラビアモデルだよー」
「かおるは大学生だよっ」
千夏「私は…レッバラの時に話す形で良いかしら」
千鶴「そうですね、この後レッドバラードの方々も登場していただきますので、そちらでお願いします」
「それじゃあ次はレッドバラードとブリヤント・ノワールを中心にお送りするぞ」
千鶴「それでは映像の方をどうぞ」
………
その映像が終わり…
アヤ「いやー、懐かしかったなー」
こずえ「アヤー、かっこよかったー」
アヤ「ありがとな、こずえ」
千秋「初期の映像は本当にぎこちないわね…」
雪美「千秋…緊張してる…」
千秋「最初の頃はあれくらいなものよ、佐城さん」
「映像で見ると…言われてたのが分かる気がします…」
美由紀「やっぱり翠ちゃんは天然だったねー」
「美由紀ちゃんっ!」
「これがレッバラの方のちなったんかー」
千夏「ええ、どうかしら?ゆいちゃん」
「ゆいと一緒の時と違ってクールだったなー」
「あいお姉ちゃんカッコいいー」
あい「ありがとう薫くん」
「でも今のあいお姉ちゃんもカッコいいよっ」
礼子「私達もすっかり歳を重ねてしまったわね、志乃」
志乃「ええ…礼子。でも思い出は色濃かったかもしれないわ…」
礼子「そうね、こんな環境を与えてくれたプロデューサー君には感謝ね」
千秋「それにしても翠さんは映像で見ると…天然ね」
雪美「私も…そう思う…」
「ええっ!?」
千秋「皆さんそうですよね?」
そこにいるほぼ全員が頷いたようだ。
「そんな…およよ…」
「ま、そういうトコも含めて翠ちゃんだからな」
美由紀「そうだねー」
千鶴「今はタレントですよね?」
「はい。それとたまに女優もさせてもらっています」
アヤ「アタシはジャンルで言えばアクション俳優とかスーツアクターかな」
こずえ「こずえは女優だよぉ…でも今は大学にも行ってるのぉ」
アヤ「だから今は芸能活動あんまりしてないもんな。アタシの家によく遊びに来るんだよこずえは」
こずえ「大学の近くだからぁ、えへー」
千秋「仲良いわねアヤさんと遊佐さん。私は今は歌劇系で舞台に立たせてもらうことが多いわね」
雪美「私も…こずえと同じ…‥大学生で…女優だよ……」
千秋「私のところにも佐城さんが遊びに来るから、人のことは言えないわね」
千夏「私は女優だけれども、最近はナレーターなんかもさせてもらっているの」
「ちなったんのナレーション、この前どっかで聴いたよー。世界遺産の番組だったかな?」
千夏「あら、ありがとうゆいちゃん」
志乃「私達は女優よ…」
礼子「レッドバラードはみんな、演技をする方に行きついたのよね」
志乃「周りを観たら…そうなるのも無理はないわ…」
礼子「ええ、そうよね」
「志乃さんは早苗さんと出てるドラマ、長寿シリーズになってるんだよな」
志乃「自然と役ができるから楽なのよ……」
「今度また例のトコで飲みますか。美優ちゃんとかも誘って☆」
志乃「そうね…」
千鶴「何だかそろそろ締めた方が良さそうですか?」
「ああ、そうだな。そんじゃ、このメンバーはこの辺にしとこうか」
千鶴「それでは皆さんありがとうございましたー」
\パチパチパチパチパチパチ/
「んじゃ、次でラストか。ここで真打登場ってところだな」
千鶴「そうですね。ではお呼びします………」
 
第17話へつづく
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あとがき
飛神宮子です。
10周年記念10年後SS、第16弾です。
今回はレッドバラード&カナリアサマーとそのメンバー関連ユニットです。
あいと薫の現況については第2話に書きましたので省略しました。
この2ユニットは本当に親和性が高いですよね。
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2021・11・30TUE
飛神宮子
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