10 Years Later...[09](10周の先《9》)

泰葉「ではお呼びします。キャシーさん、赤西さん、上田さん、難波さん」
裕美「それと野々村さん、ライラさん、ナターリアちゃん、晶葉ちゃん」
泰葉「あと、中継をお願いします。イギリスの…はい、そちらです」
瑛梨華「瑛梨華と!」
キャシー「キャシー!」
瑛梨華「せーの」
瑛・キ「バッキュンっ!ERICATHYだよっ」
鈴帆「笑美しゃん、ウチらも負けてられんたい」
笑美「そやな。笑美と…」
鈴帆「鈴帆の…」
笑・鈴「爆笑エヴリデイや!」
そら「もしかしてあたしはお笑い枠?野々村そらっ」
ナターリア「ナターリア、久しぶりの日本のテレビダヨーっ」
ライラ「ライラさんも一昨日久しぶりに出ましたねー」
晶葉「久々にこういう場に出ることになったな、池袋晶葉だよ」
泰葉「今パートはお笑い組と外国人組+αです」
裕美「それからネット繋いでもらったよ。もしもし」
ケイト『Hello,everyone.I'm Kate、お久しぶりデス、ケイトデス』
泰葉「ケイトさんお久しぶりです、泰葉です。すみません、そちらまだ夜ですよね?」
ケイト『そうデスネ。これから朝を迎えるところデス』
裕美「現在日本はお昼の3時くらいなので、イギリスは朝の6時くらいだよ」
ケイト『本当はそっちに行きたかったんデスケド…日本の食べ物が恋しいくらいデス』
鈴帆「ケイトしゃん、もしならメールか何かで誰かに言えば送ってくれるたい。ウチでも良かよ」
ケイト『Oh!スズホデスカ、着ぐるみしてなくて誰かと思ってマシタ』
泰葉「あの…そういえばケイトさん、ヘレンさんってどこにいるかご存知じゃないですか?」
ケイト『Ms.Helen?』
裕美「はい。スタッフや元Pさんも友人の方も唯一行方を掴めてなくて…分かっていたのは数日前に出国してしまったという話で…」
ケイト『そうだったんデスカ…アナタ方は運が良かったデース』
泰葉「へ?それって…」
ケイト『昨日私のところに来たんデス。『Stonehengeに世界のPowerを貰いに行ったわ』と言ってマシタ。それで昨日はHome Partyしてマシタ』
ヘレン『Hey!』
裕美「わっ!?ヘレンさん!?」
ヘレン『Kate、昨日は歓迎の熱いParty、Greatヨ。それでコレは?』
泰葉「ヘレンさん、岡崎泰葉です。日本の番組で今ちょうどケイトさんとビデオ通話を繋いでいたところです」
ヘレン『その連絡も受けていたけれど、世界への情熱が勝ってしまったの。行って帰ってくるだけでも今は大変だとしても!』
裕美「ヘレンさんとだけ連絡が付かなったってこういうことだったんだ…」
夏美「もうヘレン、イギリスに行くなら連絡してくれれば良かったのに」
ヘレン『ナツミもいたのね!』
夏美「ええ。それなら私もステージの方に出るわね。そっちなら画面に映るから」
夏美がひな壇から降りてステージの方へとやって来た。
ヘレン『ナツミ、今年中には京都に行くから、その時はGrooveよ』
夏美「ええ、GreetingをSettingして待ってるわ」
鈴帆「夏美しゃん、さっすがヘレンしゃんの扱いになれとるなあ」
夏美「まあね、ユニット組んでたもの」
ケイト『でもそういうことなら先にHelenも起こしておくべきデシタネ』
泰葉「いえ、お二人の元気な姿が見られただけでも充分ですよ」
ケイト『Thanks、また日本に戻った時にはヨロシクネ』
ヘレン『私はもう少し世界を回ったら日本に戻るわ』
泰葉「今日は早朝からありがとうございました。では失礼しますね」
ケイト『OK、またの機会にSee you again!』
ヘレン『Bye!』
モニタが消えて元の番組ロゴ画面へと戻った。
泰葉「ケイトさんは現在、イギリスでの現地レポーターと日本の書籍の翻訳業をされています。ヘレンさんは…何だっけ?」
裕美「スタッフのデータによると…ヘレンさんだけハテナマークだね」
泰葉「夏美さんは何かご存じないですか?」
夏美「確か次の代のヘレンを探して世界中を回っている…とか言ってたわね。ヘレンって襲名制なのよ」
裕美「聞いたことがあるかも。ヘレンさんがオーディションの時に自分で話したらしいから真偽は定かじゃないって聞いたけど」
夏美「突拍子もないように見えて、そういうところはちゃんとしてるみたいよ。私も旅行ライターも兼ねてたまについて行くんだけどねぇ…」
泰葉「そういうことのようです。ではここからはこちらに居られる方々のお話を聞きましょう」
裕美「ではまずはお笑い組の方々とそらさんの当時の映像をどうぞ」
………
その映像が終わり…
鈴帆「当時とやっとること変わらんばい」
笑美「今は鈴帆しゃんが着ぐるみそこまで着てないくらいやね」
瑛梨華「あたし達も…若いなーって思うくらいだね」
キャシー「芸風そこまで変えてないからね」
そら「今と比べてもっとはっちゃけもーどだったっ」
裕美「そらさん以外は、皆さん現役だから違和感ないなって」
泰葉「そういえば裕美ちゃんも一緒に映ってたね」
裕美「そらさんのエンジョイは凄かった思い出がしかないよ」
そら「千夏ちゃんがあだんてしてくれなかったら、もっと裕美とえんじょいしてたかなっ」
裕美「本当にあれは止めてくれる人がいて良かったなあ…」
笑美「まあ346プロの芸コメ部門が出来たのは、ウチらがきっかけやしなあ」
鈴帆「タレント部門から分かれたんだばい」
キャシー「ありがたかったよネっ、これで安心してお仕事できるようになったし」
瑛梨華「それじゃなかったら瑛梨華達は他の事務所に行ってたKA・MO・NE☆」
笑美「タレント部門の中でも異端やったから大変やったわ。それで当時のウチらのマネージャーが直談判してくれてな」
キャシー「今思い出してもアレはカッコよかったヨっ」
瑛梨華「お仕事も多くなったから、瑛梨華の親も喜んでくれたよっ」
鈴帆「今の部門長しゃんだけど、ウチらのこと本当に大事にしてくれたと」
裕美「良い話…なのかな?」
泰葉「そうだと…思うよ。そういえばそらさんは今は何をされてるんです?」
そら「あたしは地元と東京のはーふあんどはーふでお仕事してるよ」
鈴帆「ウチもたまに地元のそらしゃんの番組に出たりもしとるばい」
泰葉「九州なら私の地元でも放送されてそうだから今度話を聞いてみますね」
そら「よーこさんとか亜季ちんとか、きりのんも出てもらったからあとはちづちゃんでこんぷりーとっ」
泰葉「だそうですよ、千鶴ちゃん…はまだ休憩中ですね」
裕美「5時間くらいずっと頑張ってたみたいだからね」
泰葉「ではここで交代しましょうか。ライラさん、ナターリアさん、晶葉さんどうぞ」
裕美「じゃあ、ソル・カマルとロボフレンズの映像も併せてどうぞ」
………
その映像が終わり…
ナターリア「ライラ、あの頃から身長と身体つき以外変わってナイネ」
ライラ「ナターリアさんも、全体的に大きくなったくらいですねー」
晶葉「二人とも元々身体の線は良いし、地黒だから変わらないさ」
ライラ「アキハさんは…大きくなりましたねー」
晶葉「まあ何というか、急激に成長したからな」
ナターリア「胸の大きさ、ナターリアと同じくらいダヨ!」
晶葉「お、おい触るなって。こんなもの研究には役立たんのだよ」
ライラ「この前ライラさん、アキハさんの研究している大学に行きましたよー」
晶葉「ライラには色々お世話になっているからな。教授の学会土産が、この時期なのにアイスのバーレルだったからさ」
ライラ「ライラさんにはよく分からないですが、アキハさんらしい装置が色々と並んでましたねー」
晶葉「まあな。装置は実用性が第一だが、見た目も大事だと思っているからな」
裕美「それは分かるかも。私もアクセサリーを作る時はそういう所も大事にしてるから」
晶葉「おお、そうだ。今度服飾系の方に行った人たちに相談しよう。そういう方面の美的感覚がなかなか掴めなくてな」
泰葉「晶葉ちゃんは今は大学院ですか?」
晶葉「ああ、芸能活動も一応は細々としているが、基本的には大学院で機械工学の研究者だ」
ライラ「ライラさんは、タレントさんですねー。ナターリアと一緒にやってますよー」
ナターリア「ナターリアは、タレントしてたりグラビア撮ってもらったりしてるヨ!」
裕美「この前のナターリアちゃんの、凄かったなあ…褐色の肌が綺麗でアクセサリーがそれに映えてたなって」
ナターリア「アリガト!ヒロミ」
裕美「さて、じゃあこの辺で締めちゃっていいのかな?泰葉さん」
泰葉「はぁとさん達はまだ来そうにないから…大丈夫だと思うよ裕美ちゃん」
裕美「では皆さん、それと夏美さんもありがとうございました」
\パチパチパチパチパチパチ/
泰葉「じゃあ次はこの人たちを中心に呼べるだけ挑戦しようか」
裕美「そうだね、頑張ってみよう」
泰葉「ではお呼びします…」
 
第10話へつづく
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あとがき
飛神宮子です。
10周年記念10年後SS、第9弾です。
今回はお笑い組&外国人勢の一部+急遽の夏美さんです。
実はヘレンをどうするか迷って…こういう形にしました。実際ありえそうかなと。
晶葉は…こういう子ほど大きくなってそうですよね。前話の清美もそうですが眼鏡っ子ほど…ですね。
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2021・11・29MON
飛神宮子
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