10 Years Later...[08](10周の先《8》)

千鶴「それではお呼びします。泰葉さん、裕美さん、乃々さんともう一度ほたるさん」
「それと美玲ちゃん、まゆちゃん、輝子ちゃん、小梅ちゃん、幸子ちゃん、清美ちゃん」
千鶴「あとは砂塚さん、辻野さん、夢見さん、黒埼さん、白雪さんと久川さん姉妹ですね」
「やっとGBNSメンバーが到着したからな。千鶴ちゃんはまたその時はそっちな」
千鶴「はい、心さん」
泰葉「はぁとさんと私達だけは名前で呼んでくれるんだね千鶴ちゃん、岡崎泰葉です」
裕美「そういえばそうだね、何かずっと気になってたけど…関裕美だよ」
千鶴「き、今日は大事な番組だし…でもこのメンバーは特に大事な仲間だから…」
ほたる「あ、そういえばさっきははぁとさんに呼ばれてたから…あらためて白菊ほたるです…」
乃々「何だか…こんな場にもりくぼが居てもいいのでしょうか…森久保乃々です…」
輝子「乃々ちゃんも私もテレビは久々…フヒ…星輝子だ」
まゆ「乃々ちゃんと輝子ちゃん、昨日まゆがコーディネートしてあげたんですよぉ、佐久間まゆです」
美玲「どうりで二人ともマユっぽいと思ってたぞ、早坂美玲だ」
小梅「お昼の番組……出るの久しぶり……白坂小梅だよ……」
幸子「この番組は………大丈夫そうですね、輿水幸子です」
清美「え?どうしたんですか幸子さん…はい、冴島清美です」
幸子「清美さん、最近ドッキリの収録が多くてですね、もうどの番組でも知ってるスタッフがいたら気が抜けないと言いますか…」
りあむ「ぼくも最近幸子ちゃんと出る番組怖いんだよぉ、夢見りあむ…」
あかり「この番組でも仕掛けていたら鬼だと思うんご…辻野あかりです」
あきら「ども…懐かしいな、この感じ。砂塚あきらだよ」
ちとせ「もう大丈夫なのに…心配性なんだから千夜ちゃんは。黒埼ちとせだよ」
千夜「私はお嬢様の一生の従者ですから、白雪千夜です」
「久しぶりだからさっき色々とツーショしちゃったっ、久川颯っ」
「久しぶりでも逢えば分かるこの居心地、まさに住みよさ一級品の仲間、久川凪っ」
「このパートはGBNS関係と輝子ちゃん関係のユニットメンバーと当時一番最後に加わった子達だな。順番に映像観ながら話聞くぞ☆」
千鶴「それではまずは142's、インディヴィジュアルズ、アンダー・ザ・デスクからどうぞ」
………
その映像が終わり…
輝子「私…あの頃はあんな風だった…?」
美玲「ショーコはあんなだったぞ」
まゆ「そうですねぇ…一回あっちの世界に入るとああでしたねぇ」
幸子「普段と性格から何から変わっちゃいますね」
小梅「でも……オレンジタイムの時は可愛かったよ……」
乃々「∀nswerの時とは…違ってたと思います…」
幸子「そういえば今更ですけど一つ聞きたいことがあるんですが」
美玲「どうしたんだ?サチコ」
幸子「ボクを含めた輝子さん以外の5人に問います。当時のユニットで輝子さんを年下に感じていた人は正直に手を上げてください」
\↑(まゆ)・↑(美玲)・↑(幸子) ↓(乃々)・↓(小梅)/
輝子「フヒ!?…私より年下の美玲ちゃんと幸子ちゃんが上げてる…」
幸子「まゆさんは確かに年上なんですけど、やっぱり美玲さんもそうでしたか」
美玲「だってウチが引っ張らないとショーコもノノも動かなかったくらいだからなっ」
幸子「ボクの方ではそこまででもなかったんです。イロモノ曲にされそうになったボク達のユニットを軌道修正してくれましたし」
小梅「そうだったね……あの時の輝子ちゃん……頼もしかった」
輝子「アレだけは我慢できなかったんだ…。私だけならいいけど…幸子ちゃんと…小梅ちゃんを守りたかったから…」
幸・小「輝子(さん/ちゃん)…」
千鶴「こういうのは友情を感じますね」
「そうだな。青春ってヤツだったんだろうな」
美玲「そういえば、この6人で番組やってたよなー」
幸子「あーありましたねぇ、ボクと乃々さんがやたら中継班に回されましたねぇ」
乃々「もりくぼもスタジオが良かったのに…ディレクターさんがリアクションが良いからってぇ……」
千鶴「あ、その番組の映像も今回お借りしてきました。それではどうぞ」
………
美玲「毎回マユの料理が楽しみだったなー」
まゆ「フフフ、ありがとうございます美玲ちゃん」
輝子「私のキノコ…美味しく料理してくれてた…」
小梅「アシスタントするの…楽しかったな…。まゆさんの料理…手際良かった…」
まゆ「色々とたくさん練習してましたからねぇ」
幸子「ボクももっと食べたかったですよ。結局半分以上の回で外出てましたから」
乃々「もりくぼも…スタジオにこもりくぼしたかったです…」
輝子「途中からはほとんど私と小梅ちゃんがMCで…まゆちゃんと美玲ちゃんがキッチン…幸子ちゃんと乃々ちゃんが中継だった…」
まゆ「そうでしたね。でも今となったらいい思い出です」
美玲「そうだなっ」
「それで今は何してるんだっけ?」
まゆ「まゆは女優とママさんファッションモデルですよぉ」
輝子「私は大学出て……キノコの会社で研究してる……。たまにライブハウスで歌ったりもしてるぞ…」
美玲「ウチはマユと同じくファッションモデルしてるんだ」
幸子「ボクは半分は不本意ですが、カワイイ女優兼バラエティアイドルです」
乃々「もりくぼは…絵本作家とか作家をしています…」
小梅「私はタレントをしながら……ホラー作品の批評をしたり……そっちの研究もしたりしてるよ……」
千鶴「そういえば佐久間さん、今はお子さん3人でしたよね」
まゆ「はい。頑張っちゃいました。愛しのパパとの子供は何人でも欲しいですからぁ」
「本当にまゆのとこの夫婦は凄いからなー。それじゃ今度は当時一番最後に加わった7人に話を聞こうか」
千鶴「そうですね。その前に当時の映像をどうぞ」
………
その映像が終わり…
千夜「お嬢様、やはり今と変わらずお綺麗です」
ちとせ「千夜ちゃんも綺麗に撮ってもらってたねー」
あきら「りあむサン、よくあんな髪で出てましたネ」
りあむ「あの頃はああいうキャラで行くしかなかったんだよぅ」
あかり「あきらちゃんも可愛かったんご♪」
「はーちゃんがなーの手からどんどん離れていく頃の映像でした」
「そういうこと言わないで、なー。でも確かにこうしてアイドルになってなかったらずっと一緒だったもんね」
「そういえば、りあむちゃんだったんだ。髪の色そんなだったっけ?」
りあむ「うぐ…この歳になって普通の髪色じゃないのは、カリスマ性が無い子にはもう荷が重いっていうか…」
あかり「茶色の髪で普通の人になったんご」
りあむ「戻した時のこと知ってるじゃんか、あかりちゃんとあきらちゃんは!」
あきら「ハイハイ、自分とあかりちゃんも一緒にサロンに行ったから知ってるケド。でもアレの維持って大変だったでしょ?」
りあむ「怠ると変なイチゴプリンみたいになるから、あの頃は切ったり染めたり1か月に1回はしてた」
「その写真がこちらとなります」
「何でなーが持ってるの!?って嘘だよね…」
「これは凪のトクシマンジョークです」
「トクシマンジョーク?」
千鶴「それは凪さんが作った言葉かと」
「結構経ったけど仲良さそうで何よりだな」
あきら「まだお互い定期的に連絡は取り合ってますカラ」
千鶴「そうなんですね。それならこの関係は納得です」
「それで今は…まありあむちゃんは聞かなくても分かるとして…」
あかり「私は地元とこっちでタレントをしてるんご」
あきら「自分は前に出てた紗南サンと似たカンジですね。芸能活動しつつのゲーム関係のお仕事してるんで」
りあむ「ぼくは立場的にはバラエティ班だよ。あっ…そこにスタッフいるし…」
ちとせ「私は千夜ちゃんと一緒に女優業ってところ」
千夜「お嬢様が言われた通りです」
「はーは、なーと双子タレントだもんねー」
「なーは、はーちゃんと一心同体運命共同体となっております」
「そこまでっ!?」
「本当に凪ちゃんは変わってないな」
千鶴「それが凪さんらしいというか…ですね」
「よし、じゃあこんなところでこのグループ最後はGBNSと乃々ちゃん、あと清美ちゃんもな」
千鶴「え?VTRフリ私ですか!?」
「ああ、そうだな。それじゃ、当時の6人の映像スタートっ☆」
………
その映像が終わり…
「そういえば清美ちゃん、眼鏡はやめたんだな」
清美「はい。さすがにもうこんな歳になりましたし…あ、でも腕章は持ってきてますよ」
裕美「うわあ、懐かしいなあ」
清美「あの頃に作った腕章が捨てられなくて…結局こういうキャラクターしてたのも良い思い出でも、恥ずかしくもありますが…」
「その体型じゃ風紀も何もあったもんじゃないからな☆」
清美「それはっ…言わないでください。現職が現職ですけど恥ずかしいんですから…」
泰葉「羨ましいなぁ、清美ちゃん。どうやってそこまで成長したの?」
裕美「そうだよ、私達にも分けてほしいな」
ほたる「その…私は特にいらないですけど…」
乃々「もりくぼも仕事柄特に必要は…今のでまんぞくぼですから…」
千鶴「あれ?今はこういう話をする場じゃ…」
泰葉「ゴメンゴメン千鶴ちゃん、つい見ちゃうとね」
「それでどうだった?GBNSとワンステップスの昔のブイは」
泰葉「今見ると乃々さんを含めてこの5人で良かったって思います」
裕美「うん。躊躇うことが多かった私達を、ユニットにして後押ししてくれたプロデューサーに感謝かな」
ほたる「そうですね…今もお互い切磋琢磨していますし…」
乃々「もりくぼは別のお仕事をしてますけど…みんな温かかったなって思います…」
「ということは乃々以外は全員今は女優か?」
千鶴「そうです。裕美ちゃんは別のお仕事もしてますけど、基本的には4人とも女優になりました」
裕美「どうしてもアクセサリーデザイナーの夢も捨てられなくて、今は両方でお仕事してます」
泰葉「きっかけはアイドル時代の公演で主役をやったのが、辛いこともあったけどやりがいがあって楽しくて…ですよね?みんな」
ほたる「はい…私は茄子さんの存在もありましたけれど、演じるのが楽しかったのは確かですし…」
「そっか…って4人の主役の公演の映像あるって?じゃあ観ようか、いくぞっ☆」
………
蒸機公演(泰葉)、空想公演2(裕美)、天冥公演(ほたる)、幻妖公演(千鶴)の映像が順に流れ…
「ん?泰葉以外どした?」
泰葉「きっと当時のことを思い出したんだと思います」
裕美「セリフも棒演技…今見ると恥ずかしい…」
ほたる「主役なのにセリフ飛んでたの思い出しました…」
千鶴「私、あんなに表情硬かったんだ…」
泰葉「も、もう昔のことなんだから落ち込まないの」
「まあ仕方ないな。そういや、清美ちゃんは今はグラビアアイドルだよな?」
清美「はい…あの頃の私が見たら何を思いますか…」
「ま、それはそれだ。未来や成長は予想つかないんだしな」
清美「そうですね…今はこれを活かすしかないですから」
千鶴「そ、それではそろそろ次の方々に交代しましょうか」
「お、こんな時間か。それじゃ…ってあ、まゆちゃんと美玲ちゃんもう一度前に出てきてくれるか?」
美玲「まさか今回はウチらなのか?」
まゆ「さっきまでの流れからすると、そうですよねぇ…」
千鶴「はい、そのまさかのようです。ではどうぞ」
そこに映し出されたのは、ソファで寄り添っているまゆと美玲の姿だった。
美玲「…これって寮でノノも映り込んでるってことは…ああ、分かったぞ!『∀NSWER』のライブ明けの時のだなっ」
まゆ「あの時のですねぇ…あれ?誰か写真撮ってましたかぁ?」
美玲「あの時はウチらだけだったような…これがショーコの髪の毛だし、コウメとサチコの手もテーブルに見えてるし…」
小梅「あの子は撮ってないって…」
美玲「い…居たのか?コウメ」
小梅「うん……あ、でも通りかかった人は何人か見たかもって言ってるよ……」
まゆ「そういうことなら、誰かが写真を残してくれていたのかもしれないですねぇ」
美玲「ウチらもOK出したの忘れてるだけだろうからなっ」
まゆ「まゆ達、こんな寄り添ってたんですねぇ」
美玲「ソファもそこまで広くなかったしさ」
まゆ「フフフ、そうでしたね」
「仲睦まじいトコが分かったところでこの組はこの辺にしとくか」
千鶴「そうですね。では皆さんありがとうございましたー」
\パチパチパチパチパチパチ/
「それじゃ、次は…と言いたいとこだけど、ちょっと泰葉ちゃんと裕美ちゃんだけひな壇に戻るの待ってくれないか?」
裕美「どうしたの?はぁとさん」
泰葉「あれ?もしかしてさっき言っていたのって…そういうことかな?千鶴ちゃん」
千鶴「あの…はい、泰葉さん、裕美さん、お願いがありまして…しばらく番組進行お願いできませんか?」
裕美「泰葉さんは時間は大丈夫?」
泰葉「次の撮影は明後日だから大丈夫だよ、裕美ちゃんは?」
裕美「私も急ぎのお仕事は無いよ」
泰葉「それなら…うん、千鶴ちゃん長時間おつかれさま。私達が一旦引き継ぐから、はぁとさんも少し休んでてください」
千鶴「ありがとうございます、泰葉さん、裕美さん」
「ありがとな、やっぱり親友って大事なもんだな☆それじゃあここから何パートか頼むぞ。もしだったら他の子にリレーして投げちゃってもいいからな☆」
泰葉「はい、じゃあやろっか裕美ちゃん」
裕美「そうだね泰葉さん」
泰葉「ではここで番組も一旦スイッチを緩めましょう。このメンバーどうかな?」
裕美「うん、良いと思うよ」
泰葉「ではお呼びします…」
 
第9話へつづく
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あとがき
飛神宮子です。
10周年記念10年後SS、第8弾です。
今回はGBNS&ワンステップス+αと輝子関係ユニット・最後に入った7人です。
りあむも29にもなれば…というか23あたりでもうあんな髪色は無理かなと。
乃々は束縛が無くなった途端に即自分の道に進んでいそうな気がしました。
なお次から3話ほど司会進行が心・千鶴→泰葉・裕美になります。さすがに長丁場は特にはぁとがキツイ気がしまして。
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2021・11・29MON
飛神宮子
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