10 Years Later...[06](10周の先《6》)

千鶴「そうですね。ではお呼びします。結城晴さん、的場さん、櫻井さん、橘さん」
「千枝ちゃん、こずえちゃん、雪美ちゃん、七海ちゃん、くるみちゃん」
千鶴「あ、これより前に登場された方も一度前に登場していただきますね。龍崎さん、市原さん、横山さん、柳瀬さん」
「L.M.B.Gは大所帯だったからな…光ちゃん、麗奈ちゃん、由愛ちゃん、小春ちゃん、舞ちゃん」
千鶴「日下部さんと…あと一緒に三好さんと村上さんもこちらにお越しください。それとこの時間なら…時差の関係で大丈夫そうですね」
「アメリカ広いからな、んじゃ繋いどいてな」
「シーズン終盤だけど今日は空いてて良かったぜ。結城晴…って何でオレだけフルネームだったんだ?」
梨沙「アンタは苗字読みしたら乙倉さんとかぶるからでしょ、的場梨沙よ」
桃華「みなさんごきげんよう、櫻井桃華ですわ」
ありす「こうして集まると同窓会みたいですね…橘ありすです」
「ウチも皆に逢えて嬉しいんじゃ、村上巴だ」
小春「ヒョウくんはもうおじいちゃんですから、今日はお留守番してますー。古賀小春ですー」
「よっ…んっ…はいっ!一輪車は現役です、福山舞です」
由愛「この番組のロゴは沙紀さんとの自信作なんです、成宮由愛です」
若葉「皆さん身長が伸びて羨ましい…日下部若葉です…」
千枝「で、でもあの頃纏まっていられたのは若葉さんがいたからですっ、こんにちは佐々木千枝です」
七海「朝からロケれ眠いのれす…ふわーあ…浅利七海れす…」
くるみ「七海ちゃん眠そうですね…ティッシュいりますか?大沼くるみです」
こずえ「ふわぁ…遊佐こずえだよぉ…」
雪美「佐城雪美…よろしくお願いします…」
「南条光!ただいま参上!」
麗奈「ハーハッハッハッハッ!正義は打ち砕かれるものよっ!小関麗奈よ」
紗南「昨日も遅くまで雑誌レビューのためにゲームしてたからこの時間が一番辛い…あ、三好紗南だよ」
美由紀「みゆき達はさっき出たからいいよね」
千鶴「そうですね、そうしましょうか。あと赤城さんも先ほど出られましたのでここでのご紹介は省略いたします」
「それじゃ、まずは電話つなごうか。Hello?」
メアリー『Hi!お久しぶりネ!この番組の話が来た時驚いたワ、Mary Cochranヨ』
梨沙「メアリー、一昨日荷物届いたわよ。またこっちからも送るわね」
メアリー『日本のお菓子、こっちの子にも好評なんダカラ。それにたまに食べないと気分がネ』
千鶴「メアリーさんは今は芸能活動休業中で、そちらの大学に通われているんですよね?」
メアリー『そうなのヨ。でも今はこんな状況だからたまに現地Reporterとかしてるワ』
千枝「この前の西海岸ロケの時、現地で通訳が来れなくて急遽来てもらったんです。その時はありがとうございましたメアリーさん」
メアリー『チエね?昔からの仲間のPinchだもの、お礼を言われるほどでもないワ。ワタシも久しぶりに逢えて嬉しかったワ』
梨沙「あ、そうだった。私は良く分からないけど莉嘉からアレ送ってって言われてたんだけど」
メアリー『アレ?hmm....Oh!Sorry、分かったワ。リサに送る荷物に一緒に入れておくわネ』
梨沙「ん、伝えとくわ」
「それじゃ、そろそろいいか?今回人数多くて映像も膨大らしくてな」
メアリー『Thank you!久しぶりに他のミンナの顔も見れて嬉しかったワ』
千鶴「それではこの辺で、メアリーさんありがとうございましたー」
モニタが消えて元の番組ロゴ画面へと戻った。
「さてここからだけど、L.M.B.GとレッドベリィズとイグニッションZERO、あとはこのメンバーのユニット…ってだけでも結構あるから見逃すなよ☆」
千鶴「ぷちっとナインは先ほど紹介しましたので、それ以外のユニットの映像をどうぞ」
………
その映像が終わり…
「まずは個別ユニットからいくか。じゃあイグニッションZEROとマジカルテット、あとブルームジャーニーだな」
麗奈「あの映像恥ずかしいのに、こういう時になると面白がって毎回出されるのよね」
「ハハハっ、懐かしいな麗奈のあの魔女っ娘のヤツ」
麗奈「笑うな光っ」
千佳「でも麗奈ちゃん、あの赤いの似合ってたよ」
由愛「そういえば四人でレストランのキャンペーンもやりましたよね、舞ちゃん」
「そうでしたね。コラボメニューまた食べたいなあ…」
千佳「10年ぶりにまたみんなで着ようよっ」
麗・舞・由『えー…』
千佳「やっぱりダメかー、もう大人だもんね」
小春「むつみちゃんと会いたかったですねー、由愛ちゃん」
由愛「そうだね、一緒に小さな冒険を色々したよね小春ちゃん」
麗奈「ん?紗南はどうしたのよ」
紗南「ZZZ…ZZZ…ZZZ…」
「立ったまま寝てるぞ、おーい紗南ー」
紗南「ん?ああっ!ゴメンゴメン。来月のゲーム発売ラッシュで睡眠時間取れなくてさー」
麗奈「スタジオ入る前もゲームしてたじゃない」
紗南「操作性とか自分でやらないと、仕様聞いただけじゃわからないからね。でもイグZEROかあ…趣味全開の三人だったなあ」
麗奈「そうよねぇ…趣味に入ると没頭するアンタたちを引っ張るの大変だったんだから」
「麗奈だってイタズラする時は周りに結構迷惑掛けてたじゃないか」
「まあお互いさまってところだろ☆」
紗南「あ、あたしは今は芸能活動しつつゲーム雑誌のライターもしてるよ」
麗奈「アタシは一応歌い手の方に進んだわ。昔からああいう格好が落ち着くからそれが高じたのよね」
「アタシはまだまだひよっこだけど特撮俳優もしてるぞ」
由愛「私は…イラストレーターとしても頑張ってます」
小春「小春は動物トレーナーのお勉強をしていますー」
「私は今は大学生なのでお仕事は抑えてますけど、女優とあともう一つ目指しているお仕事に向けて訓練中です」
「ほお、舞ちゃんどんな仕事なんだ?」
「それは今は秘密です。まだ皆さんにご披露できるほどではないですから」
千鶴「将来が楽しみですね。福山さんは努力家タイプですから」
「そだな。それじゃここでメンバー交代な。次はももぺあべりーとレッドベリィズ、あとビートシューターだな」
晴・梨沙・桃華・ありす・巴が前へと出てきた。
「あの曲久しぶりにちゃんとしたの聞いたぜ。オレのクラブ、あれ応援歌の一つになってんだ」
梨沙「そういえばそうだったわね。この前見に行った時にビックリしたわよ。でも『ももぺあべりー』は、今思えば安直な名前だったわよね」
桃華「そうですわね…でもあの頃のわたくしたちらしくてそれはよろしいかと」
ありす「まあそれだけ子供だったということです」
「あの味が懐かしいのう、ありす。久しぶりにまた食わせて欲しいんじゃ」
ありす「そうですね、巴さんと予定が合えばその時にでも作りますよ」
「おう、期待しとるな」
\バタンっ/
千鶴「あ、喜多見さんが何か思い出したのか座ったまま気絶されたようです」
「え?ああ、あずきちゃん頼んだぞ。あずきちゃんが背負って楽屋に行くってさ」
ありす「まったく、何でですか」
梨沙「10年経ってまだ自覚無いのね…」
桃華「どうやらそのようですわね…」
ありす「私だってバカじゃないです。きちんとあれから味見と改良は重ねてます」
「イチゴを入れること自体止めるって発想は無いんだなコイツは…」
ありす「晴さんまで!」
「そうは言うとるが、一回喰うてみ。…うちの味覚が変わっとらんといいけんのう…」
「まあまあ、ありすちゃんもここは抑えて抑えてっ☆そんでここのメンバーは今は何してるんだ?」
「ああ、オレは今はサッカー選手兼タレントだぞ。来週もまた試合だ」
梨沙「アタシはファッションモデルね」
桃華「わたくしは大学生ですわ。芸能活動は今後プロデューサーちゃまと相談で方向を決めることになってますの」
ありす「私も大学生ですが、本格的に女優を目指して少しずつそちらの方向に向かおうと決めています」
「うちは演歌の方の道に進んどるぞ。来週は四国地方に営業でおじゃまするけえの」
「このメンバーだけ取ってみてもここまでバラバラなんだもんな、ホント無限の可能性感じるわ」
千鶴「そうですね。小学生だった方たちは特に方向性を自由に決める時間が長かったですからね」
「はぁとはアイドルになったのが良い大人になってからだからな☆…ってそう思ってただろ千鶴ちゃん」
千鶴「でも良いじゃないですか、天職を見つけてこうやって喋れているんですから」
「ま、そーだな。んじゃ次なんだけど…若葉ちゃんだけ出てきてくれるか?」
若葉「はーい…んんっ、皆さん大きくなって、あれぇどっちですかぁ…ああっ髪がぁっ…」
千鶴「どなたか若葉さんを前の方に通してあげてください」
若葉「ぷはあっ…やっと出てこれました。それでどうして私だけなんですか?」
「ああ、名前呼んでない残りの人達なんだけど…別の時に紹介できそうだからそっちで現状報告してもらおうかってことでな」
若葉「なるほど…ということは?」
「個別は粗方話が終わったから、保護者役として纏めてくれてたL.M.B.Gについて若葉ちゃんに聞こうってこと☆」
若葉「そうでしたか。そうですね…当時のアイドル部門の中でも20人で最多人数のユニットでしたからね」
千鶴「そうですね。次点でも15人でしたからその多さが分かります」
若葉「唯一の成人だった私がまとめ役でしたけど。みんな自分のやるべきことはきちんとやってくれていましたし、とても助かってましたよ」
千枝「若葉さん…こちらこそありがとうございます」
若葉「こうして身長はみんなに越されて、すっかりリトルでも無くなりましたけど、私にとってはいつまでもみんなあの頃の仲間…ですからね」
「そういや、若葉ちゃん今何cmだ?」
若葉「結局148のままですよぉ…見て下さい、私より小さい子いないじゃないですか」
「みんな若葉ちゃんより5cm以上は大きそうだな」
若葉「これはこれで個性としてタレント活動してますけどね」
「まあそりゃそうか」
千鶴「それではそろそろ次の方々に交代しましょうか」
「お、こんな時間か。それじゃL.M.B.G関係の…ってあ、梨沙ちゃんと晴ちゃんもう一度前に出てきてくれるか?」
「どうしたんだ?はぁとさん」
梨沙「何よいったい」
千鶴「ビートシューターの映像がもう一つあるそうなので、そちらをどうぞ」
そこに映し出されたのは、桜の下のベンチで晴の膝枕にスヤスヤと気持ち良さそうに寝ている梨沙の姿だった。
「!?!?!?だ、誰だぁっ!!これ撮ってたのぉっ!」
梨沙「………(恥ずかしくて顔を赤らめている)」
千鶴「これはいつの話ですか?」
「これっていつだろ…光景とか憶えてはいるんだけどな」
梨沙「この時って本当に寝ちゃってたのよね。晴の脚、気持ち良かったのだけは憶えてるわ」
「ま、これも思い出ってとこだな」
「それで今も仲が良ければ問題ないんじゃないってとこだな」
千鶴「そうですね。では皆さんありがとうございましたー」
\パチパチパチパチパチパチ/
「んじゃ、次は…あっと、千枝ちゃん残っててもらえるか?次はブルナポ関係でいくからさ」
千枝「はい、分かりました」
千鶴「それではお呼びします………」
 
第7話へつづく
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あとがき
飛神宮子です。
10周年記念10年後SS、1日目最後の第6弾です。
今回はL.M.B.G+α(晴・紗南・巴・むつみ)です。
本当に一人一人出すだけでも結構難しかったです。
若葉さんは結局148のまま止まってそうですよね。それで当時のL.M.B.Gメンバーからイジられて…それも楽しんでいる気がします。
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2021・11・28SUN
飛神宮子
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