千鶴 | 「そこだと…こうですね。ではお呼びします。では藤居さん、依田さん」 |
心 | 「それから一気に行くぞ。ミスフォーチュンテリングの茄子ちゃん、ほたるちゃん、歌鈴ちゃん」 |
千鶴 | 「さらに藤居さん関係で、杉坂さんと井村さんもお願いします。あと中継もお願いできますか?太秦の方です」 |
心 | 「あとは中継繋ぐなら葵ちゃんもだな。千鶴ちゃんはまたここで話聞いてもらうぞ☆」 |
千鶴 | 「このメンバーだとそうなりますね。ではその時になったら私もそちらに回りますね心さん」 |
葵 | 「明日から久しぶりの女優業けんね、首藤葵っちゃ」 |
朋 | 「こんな格好で失礼するわね、藤居朋よ」 |
芳乃 | 「これほど集まると壮観ですー、依田芳乃ですー」 |
茄子 | 「そうですねー、今日は良い日になりそうです。鷹富士茄子ですよー」 |
ほたる | 「茄子さん…そうですね…。白菊ほたるです…」 |
歌鈴 | 「今日は噛まないように…あのっ、道明寺歌鈴でつ…あう…でしゅ…」 |
海 | 「歌鈴…それくらいで気にすることないだろって、杉坂海だよ」 |
雪菜 | 「スタジオって久々かもぉ、井村雪菜ですぅ」 |
千鶴 | 「それではまずは中継を繋ぎますね。浜口さーん!」 |
あやめ | 『ニン!どうもこんにちは、浜口あやめであります』 |
仁美 | 『こんにちは、丹羽仁美です』 |
珠美 | 『本日はそちらに向かえず残念です、脇山珠美です』 |
千鶴 | 「時代映画『×××』の撮影中のお三方と中継をお繋ぎしました。撮影は順調ですか?」 |
あやめ | 『NGは多少出てますが、概ね順調でありますよ』 |
珠美 | 『葵殿は明日こちら入りですよね?』 |
葵 | 「うん。出演者に選んでもらえて嬉しいっちゃよ。映画撮影、楽しみっやけんねー」 |
仁美 | 『千鶴ちゃんは金曜からだよねー?』 |
心 | 「お、千鶴ちゃんも出るのか」 |
千鶴 | 「はい、チョイ役ですが楽しんできます。皆さん、他の出演者の方々によろしくお伝えください」 |
葵 | 「それじゃあこっちで3人の昔の映像も観とくけんねー」 |
珠美 | 『そういうコーナーもあるのでありますか…覚悟はしておきます。こちらに来た時に詳しい話は聞かせてもらいますぞ』 |
仁美 | 『あ、歌鈴殿と芳乃殿もいるんですよねー?』 |
芳乃 | 「珠美殿ー、あやめ殿ー、お久しぶりですー」 |
歌鈴 | 「あやめちゃん、この前は美味しいお土産ありがとうございまひたっ」 |
あやめ | 『いえいえー、こちらこそ相談乗っていただけてありがたかったであります』 |
珠美 | 『今度こっちに来られるのはいつになりますか?』 |
歌鈴 | 「神前式のお手伝いが入ってるんで、来週には一度戻りますっ」 |
あやめ | 『まだ暫く撮影続くので、予定合わせてこっちで飲むでありますよー』 |
歌鈴 | 「分かりました、日が決まったら連絡しますねー」 |
心 | 「まーた連絡しあってるし…本当は収録外でやってもらいたいんだけど…ま、いいかな」 |
千鶴 | 「これくらいはそうですね、忙しい身の方も多いですから。ではそろそろよろしいでしょうか?」 |
珠美 | 『はい、そろそろこちらも休憩が終わりそうですので、失礼しますね』 |
仁美 | 『またねー!』 |
モニタが消えて元の番組ロゴ画面へと戻った。 |
心 | 「さてこっからはここにいるメンバーだな。んじゃここにいる面々の懐かし映像だぞ」 |
千鶴 | 「それではどうぞ」 |
……… |
その映像が終わり… |
心 | 「まずはさっきの話の続きで、戦国華乱舞、かしまし花娘、花霞組からな。千鶴ちゃんもこっちだと凛々しいな☆」 |
千鶴 | 「あ、ありがとうございます。和装だとキリっと締まるのでそうなるのかもしれないです」 |
葵 | 「ピシッとしていないとダメやけんね」 |
芳乃 | 「花霞はやはりー、歌鈴殿の機転の賜物でしてー」 |
歌鈴 | 「あ、あれは私じゃなくて、父が神主をしてくれていたからですからっ」 |
芳乃 | 「しかしー、歌鈴殿がいなければー、MVの撮影もできませんでしたのでー」 |
心 | 「そうなのか?」 |
歌鈴 | 「あ、はい。撮影予定だった場所が急にNGになって、その代わりの場所を父の知り合いの神社にお願いしたんですっ」 |
心 | 「人徳ってヤツだな。そういうのは大事なモンだぞ☆」 |
歌鈴 | 「そうですね。でもそれからあやめちゃんと珠美ちゃんとは可惜月夜でも歌わせていただいて、色々楽しかったです」 |
葵 | 「そういう縁は大切にしていきたいっちゃね」 |
歌鈴 | 「地元でもお仕事をするようになって、それは痛感してます」 |
葵 | 「ウチもそうだっちゃ。ウチの方が歌鈴ちゃんより地元タレントやけん」 |
心 | 「歌鈴ちゃんも葵ちゃんも今は地元でもお仕事してる組か」 |
千鶴 | 「確か丹羽さんもそうですね。東海局の番組にも出ていますから」 |
心 | 「あとの二人はすっかり大河とか時代劇ではお馴染みになってきたな」 |
千鶴 | 「この前逢った時は、天職だと言ってましたね。特に浜口さんは色気が醸し出されていて、さらにおじさんから人気アップしたそうで…」 |
心 | 「昔から健康的な色気は出してたからなー…ま、このメンバーの話はこんなところでいいか」 |
千鶴 | 「次は依田さんと道明寺さんは残っていただいて、ミスフォーチュンテリングとハートウォーマー組の皆さん前へお願いします」 |
朋 | 「ハートウォーマー、本当にあんなだったかしら?あたしもう少しお姉ちゃんしてたはずだったような…」 |
海 | 「そんなことないよなあ、雪菜」 |
雪菜 | 「そうですねぇ、特に海ちゃんに対しては年齢あべこべって感じだったよぉ」 |
海 | 「雪菜に対してもじゃなかったか?」 |
朋 | 「ふたりともーっ!」 |
茄子 | 「ほたるちゃん可愛いかったですね」 |
ほたる | 「そ、そんな…そうですか…?」 |
茄子 | 「それが今はもうこんな黒髪の美人さんですよ」 |
ほたる | 「恥ずかしいです…もう…」 |
口撃にすっかり顔を紅くしたほたる。 |
歌鈴 | 「茄子さん変わらないですねっ。確か今年で30歳ですよね?」 |
茄子 | 「はいー、30歳になっちゃいましたねー」 |
朋 | 「本当に変わらないわよねー」 |
芳乃 | 「茄子殿はほたる殿に気を分け与えてながら、ともに長く生活されてましたからー」 |
千鶴 | 「それって言って良かったんでしたっけ?」 |
茄子 | 「大丈夫ですよー。この前ほたるちゃんと出した本に、そのこと書いちゃいましたから」 |
心 | 「世間が衝撃を受けたあの話か。茄子ちゃんとほたるちゃんが一緒に住んでいたっていうヤツ」 |
芳乃 | 「わたくしも、朋殿と一緒に何度か訪問させていただきましたー」 |
朋 | 「あの頃のほたるちゃん、笑顔が自然と零れるようになっててあたしも見てて何だか泣いちゃいそうだったわ」 |
ほたる | 「そうですね…今は茄子さんも家庭を持ってますから離れましたけれど、たまに家へ顔を見せに行ったりはしてます」 |
茄子 | 「今では同じ女優でありナレーターですからねー」 |
朋 | 「仲の良さも変わらないのよねー。たまに占ってみるけど本当に簡単には崩れないのよこの二人は」 |
雪菜 | 「あ、朋ちゃん今度占ってねぇ。そろそろって思っててぇ」 |
朋 | 「分かったわ。それから思い出した、海ちゃん頼まれてたの後で渡すわね」 |
海 | 「あれか、さすがだなっ。朋ならそっち関係強いと思ってたから頼んどいて良かった」 |
心 | 「えっと今は茄子ちゃんほたるちゃんは女優組で、朋は占い師か?」 |
朋 | 「タレント兼占い師ね。芳乃ちゃんも女優よね」 |
芳乃 | 「はいー他局になりますが、1月からのドラマに伝承師兼ナレーター役で出ますので―」 |
海 | 「アタシはタレントとモデルさ。主にスポーツ系、特にマリン系だね。水着とかもまだ現役さ」 |
雪菜 | 「朋ちゃん、私を忘れないでぇ」 |
朋 | 「ああ、そうだったゴメンっ。普段のお仕事の方がメインだから忘れてたっ」 |
雪菜 | 「私はアイドル部門の子のお化粧とかコスメのアドバイザーもしながら、女優もまだ続けてるのぉ」 |
心 | 「目力強いからヒール役はハズレ無しなんだよな、9月までのドラマも凄かったぞ☆」 |
雪菜 | 「ありがとうございますねぇ」 |
千鶴 | 「え?あ、あの…スタッフからもう一つ映像があるそうです。良いでしょうか?」 |
朋 | 「いいわよ、誰のかしらね?」 |
そこに映し出されたのは、芳乃が朋の胸に抱きしめられている所だった。 |
朋 | 「これって…………あーっ!あの時のっ!」 |
芳乃 | 「これはー…懐かしい映像でしてー…」 |
朋 | 「誤解してもらったら困るけど、これ嬉し泣きして泣き止むまで抱きしめてあげてたところよ。事務所のアイドル総選挙の時の芳乃ちゃんとあたしね」 |
心 | 「あー、はぁとと一緒の時のか」 |
朋 | 「たぶんね。だから別に恥ずかしい場面じゃないわよ」 |
歌鈴 | 「でもこの芳乃さん、朋さんの胸の中で安心しきってますねっ」 |
芳乃 | 「それはー…いいではないですかー歌鈴殿ー」 |
心 | 「何だか妖しい方向に行きそうだからこの組はこの辺にしとくか」 |
千鶴 | 「そうですね。では皆さんありがとうございましたー」 |
\パチパチパチパチパチパチ/ |
心 | 「んじゃ、次は…お、元ちびっ子達が良さそうだな千鶴ちゃん。メンバー粗方居るみたいだし」 |
千鶴 | 「そうですね。ではお呼びします………」 |
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第6話へつづく |