Unassuming Bath(おっとりしたお風呂)

それは風呂の時間のこと…
「いい湯…れすねぇ…あゆみ姉さん」
「そうですわね…みどりちゃん」
あゆみとみどりが風呂に浸かっていた。
「みどりさん、お風呂大好きれすよ」
「私もですわ、気持ちいいですわよね」
「ふぃ〜…れもみどりさん、そろそろのぼせてきそうれす…」
「そうですわね、そろそろ上がりましょう。他の人にも悪いですし」
「そうれすね」
そして湯船から上がった二人。
「もう身体もポカポカれす、お湯さんの力は凄いれす」
「フフ…みどりちゃん。紅くって、まるで茹でたタコみたいになってますわよ」
「むー、ひどいれす」
「あ…ごめんなさい、みどりちゃん」
「れも、あゆみ姉さんもそう見えるれすよ」
「う…おあいこですわね。みどりちゃん、体が冷えてしまう前に洗いましょ」
「んー、そうれすね」
「はい、みどりちゃん…シャンプーですわ」
「ありがとうれす、あゆみ姉さん」
しゅこっしゅこっ しゃっしゅっしゃっ
「ん〜…このシャンプーいい香りれす…」
しゅこんしゅこん しゃっしゅしゅしゅしゃ
「そうですわね、たまみちゃんは良い物を買ってきてくれましたわね」
「…んっ!」
「どうしたの?みどりちゃん」
「泡が…目に入ってしまったれす…」
ジャー つつつ
あゆみは手を洗ってみどりの目の辺りを拭ってあげた。
「どうですか?」
「あ…もう大丈夫れす、ありがとうれす」
「どういたしまして、じゃ洗い流しますわね」
「おねがいするれす」
きゅっきゅっ ジャーーーー くしゃっくしゅっくしゅっくしゅっくしゃくしゃくしゃっ きゅっきゅっきゅっ
「はい…終わりましたわよ、みどりちゃん」
「あゆみ姉さんありがとうれす。それじゃあみどりさん、あゆみ姉さんの流すれすよ」
「はい、お願いしますわ」
きゅっきゅっ ジャーーーーーー くしゃくしゃくしゃっくしゃっくしゅっくしゃっくしゅっ きゅっきゅっきゅっ
「あゆみ姉さん、終わったれす」
「うん、ありがとうみどりちゃん」
「どういたしましてれす」
「それじゃあ身体も早く流しましょ」
「そうれすね、あゆみ姉さんスポンジれす」
「ありがとう、みどりちゃん」
シュシュシュシュ ぶくぶくぶくぶくぶく シュシュシュシュ
スポンジで石鹸を泡立てるみどりとあゆみ。
「ふわぁ…やっぱりシャボン玉さん…綺麗れす…」
「フフフ…楽しそうですわね、みどりちゃん」
「そうれす。いつも見ているんれすけど、ついつい見とれてしまうれすよ」
「確かに、シャボン玉は綺麗ですわね…」
フーー
あゆみは手で膜を作ってから息を吹き込んで、大きなシャボン玉を作った。
「うわぁ…大きいシャボン玉れす…」
「みどりちゃんも挑戦してみたらいいですわ」
「はいれす、やってみるれすよ」
みどりも手で膜を作り、息を吹き込んだ。
フーーーー パチンッ
「ひゃあんっ!」
「フフ…みどりちゃん、もう少し息は弱めの方がいいですわ」
「分かったれす、もう一度やってみるれす」
…とそこに…
「ちょっとあゆみにみどり、いつまで風呂に入ってれば気が済むのよっ!」
「みかちゃん、いきなり風呂に飛び込んでくるのは失礼ですわっ!」
「でも、今回はみかお姉ちゃんの言う通りです、あゆみお姉ちゃん」
「えっ?私たちどれくらいいたんです?」
「もう入ってから一時間以上経ってるわよっ!」
「えっ!?そうなのれすかっ!?」
「ああ…本当だよ…。時間にして1時間と10分…」
「みどりちゃん、急いで身体洗いますわよ」
「はいれす、あゆみ姉さん」
二人は他の守護天使に急かされながら、身体を洗っていった…。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あとがき
暇なんで、短いですが書きました。
日常光景のSSとしては実は2本目になりますか。
じつはこれ、Wordでちょうど2ページでした。
あゆみがちょっと微妙になってしまったかな…。
ま、これで勘弁です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
2004・01・19MON
短編小説に戻る