Lapis lazuli's Time(瑠璃の時間)
「寒くなってきましたね、ご主人さま」
「うん、こんな日はやっぱり炬燵がいいね」
私と愛緒美は炬燵で向かい合っていた。杏珠と紅玲菜は炬燵のもう2辺で寝息を立てている。
「フフフ…二人とも寝てしまいましたね」
「うん、気持ち良さそうに寝ちゃってるね」
「ご主人さま、今日は何にします?」
「んー、寒いから鍋にしようか」
「そうですね、じゃあ買い物に行かないと」
「あ、じゃあ私も一緒に行くよ」
「え、ご主人さまもですか?」
「うん、たまには愛緒美と一緒に買い物もいいかなって思ってさ」
私は炬燵を弱にして、私たち二人は杏珠と紅玲菜を起こさないように家を出た。
………
そしてスーパーにて…
「兄さん、どんな鍋にします?」
「そうだなぁ…温まれる鍋なら何でもいいよ」
「それなら…キムチ系の鍋にしましょうか?」
「うん、いいね」
「それじゃあ大根に豚肉に…」
と、商品を選んでいく愛緒美。
「あ、ご主人さま…ネギはだめですよね…」
「うん…出来れば無い方がいいかな」
「分かりました、それならこれで全部ですね」
………
こうして店を出た二人…
「んっ…寒い…」
「大丈夫かい?愛緒美」
チュッ
そんな愛緒美の隙をついて、私は愛緒美へと口付けをした。
「えっ!?」
「これで少しは暖かくなっただろ?」
「はい…」
それは小雪のちらつく12月の夕方のことであった…
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2004・04・15THU
雅