P | 「聞いてくれ、765プロが総出で24時間ラジオをやることになった」 |
全員 | 「「「「「「「「「「ええーっ!?」」」」」」」」」」 |
アイドル全員が集められた会議室、プロデューサーからの一言に驚きを隠せないようだった。 |
亜美 | 「兄ちゃん、それっていついつー?」 |
P | 「えっと、来月の番組改編時期の土曜から日曜だな」 |
律子 | 「詳しい日程はこれに書いてあるわ、今書類を全員に渡すわね」 |
春香 | 「え?どうして律子さんは知ってるんですか?」 |
律子 | 「あのねえ春香、一応事務もやってるんだから私は」 |
春香 | 「あ、そっか」 |
P | 「一応時間も割り振って、番組名もみんなの曲名から仮だけど決めてある。」 |
真 | 「うわあ、ボクこんな夜なんだ」 |
雪歩 | 「私は真ちゃんの後なんだぁ…2時間も大丈夫かな?」 |
P | 「あと、人によって放送時間の長さは変えてあるから」 |
あずさ | 「あの〜…この時間は何か意味があるのですか〜?」 |
P | 「夜にはあまり年少の子がいかないようにしたので。あとは番組名との絡みです」 |
あずさ | 「なるほど〜」 |
伊織 | 「私がエンディング前って、にひひっ考えたわね」 |
千早 | 「私はオープニング後の2時間…よし、それなら…」 |
やよい | 「あのー、プロデューサー。番組の内容は決まってるんですかー?」 |
P | 「そうだ、それそれ。それでみんなには自分がやる番組の内容を決めて欲しいんだ」 |
美希 | 「あふぅ、面倒なの…」 |
P | 「自分の曲なら流すのは自由。でも曲だけって言うのはダメだからな」 |
律子 | 「思いつかなかったらプロデューサー殿に相談すれば、たぶん乗ってくれる…わよね?」 |
P | 「もちろん乗るけど、期待通りの回答は出来るか分からんからな」 |
やよい | 「うっうー、今から緊張してきましたー」 |
P | 「あと、番組内で自分のグッズを賞品にしても構わないぞ」 |
春香 | 「え?いいんですか?」 |
律子 | 「値段の制限はするけど、それくらいはね」 |
P | 「そうだ、前後枠でのクロス出演とかは自由にやってもいいぞ」 |
律子 | 「例えば雪歩の枠で真の出演とか、千早の枠であずささんの出演とかのことね」 |
雪歩 | 「真ちゃん、お願いしてもいい?」 |
真 | 「雪歩もボクの枠でお願いしたいんだけど」 |
雪歩 | 「うん、一緒に頑張ろう」 |
律子 | 「…って、もう始まってるわね」 |
千早 | 「あの、プロデューサー…」 |
P | 「ん?何だ?千早」 |
千早 | 「このオープニングとエンディングは全員出演ですか?」 |
P | 「一応そのつもりだけど、その時間帯に仕事が入っている人もいるから集まれる人だけな」 |
千早 | 「と言うことは…音無さん、お願いできますか?私だけで2時間持つか自信が無いので…」 |
小鳥 | 「え…えっ!?ええーっ!?!?わ、私ですか!?」 |
千早 | 「あずささんにも頼んだのですが…3時間なので体力を温存したいとのことで…」 |
小鳥 | 「むー…そういうことならやりましょうか」 |
千早 | 「ありがとうございます、お願いします」 |
P | 「あ、そうだ。えっと奇数時の50分から10分ニュースが入るけど、それも考慮に入れて構成してな」 |
やよい | 「奇数時の50分…う?いつのことですかー?」 |
P | 「やよいの担当だと、7時50分から8時のことだな」 |
やよい | 「分かりましたー」 |
亜美 | 「亜美たち運が良かったねー、番組終わりだもん」 |
真美 | 「そうだねー、面倒だもんねー」 |
春香 | 「ううー、3時間かあ…」 |
律子 | 「そう難しく考える必要は無いわよ、春香。あずささんはどうかしら?」 |
あずさ | 「私ですか〜?私しゃべるのが遅いですから、フフフ」 |
律子 | 「なるほど…って参考にならないわね」 |
春香 | 「あの、プロデューサー」 |
P | 「何だ?春香」 |
春香 | 「前後以外の人は呼んじゃダメですか?」 |
P | 「んー、相手に仕事とかが入ってないようなら構わないと思うけど…」 |
千早 | 「春香、私が手伝ってもかまわないわよ」 |
春香 | 「え?千早ちゃん手伝ってもらってもいいの?」 |
千早 | 「だって前後の亜美や水瀬さんだと無理なんでしょう?」 |
春香 | 「う…うん」 |
千早 | 「だから…ね、こういう時くらい頼って」 |
春香 | 「ありがとう、千早ちゃん」 |
やよい | 「律子さーん、20分だけ手伝ってもらっちゃダメですかー?」 |
律子 | 「やよい?…20分ってどういうこと?」 |
やよい | 「番組の内容決めてたんですけど、どうしても20分余っちゃって…」 |
律子 | 「ちょっと見せて…うーん、やよいのラジオはこの時間だから…うん、いいわ」 |
やよい | 「ありがとうございますー、うっうー!ハイターッチ」 |
パシンっ |
律子 | 「さて…私も交渉しなくちゃね。あずささん、30分だけ手伝ってもらえません?」 |
あずさ | 「え?私ですか〜?」 |
律子 | 「ダメですか?」 |
あずさ | 「私で大丈夫なのかしら〜?」 |
律子 | 「大丈夫です、元々そういうコーナーを設けてるんで」 |
あずさ | 「それなら〜、ちょっと寝る時間が遅くなるくらいなんでいいですよ〜」 |
律子 | 「ありがとうございます、助かりました」 |
亜美 | 「ミキミキ、亜美の番組手伝ってー」 |
美希 | 「えー…イヤなの」 |
真美 | 「むー、ミキミキのケチー」 |
美希 | 「だって、2時間もやるのにそんなに長くやったら眠くなるもん」 |
亜美 | 「それじゃあオニギリ2つじゃダメ?」 |
美希 | 「オニギリ!?うーん…」 |
真美 | 「ロー○ンの生たらこ2つだよー」 |
美希 | 「生たらこっ!?それならいいのっ!」 |
亜美 | 「それじゃあミキミキ、いたずらいっぱい仕掛けようよー」 |
真美 | 「うんうん、一緒に大暴れしちゃおうよー」 |
美希 | 「そうなの、一緒に楽しい番組にするのっ!」 |
P | 「おいおい、ほどほどにしてくれよ」 |
「………」 |
「………」 |
律子 | 「何とかいけそうね、プロデューサー」 |
P | 「ああ、これなら大丈夫そうだな律子」 |
律子 | 「しかし本当に無茶な企画をよこしたものね、あのラジオ局も」 |
P | 「まあな。でもよりによって社長がノリノリになってな」 |
律子 | 「社長ねえ…まったくこっちのことも考えてほしいわ」 |
P | 「確かにな。まあでもお祭りだと思って楽しむしかないか、もう」 |
律子 | 「そうね、プロデューサーもしっかり働いてもらいますからね」 |
P | 「分かってる。出来る限りのサポートはするから」 |
律子 | 「うん、頼んだわよ」 |
みんなが話し合っている光景を遠目に見ながら、律子とプロデューサーは微笑みあっていた… |