Prepare for Travel Beforehand 2(旅の下準備 再び)

ここはとある日の765プロの会議室…
律子「はいみんな静かにー」
伊織「どうしたのよ律子、急にみんな集めるなんて」
律子「とりあえずみんな席についてくれるかしら?」
小鳥と律子がホワイトボードの前に立ち、あとはみんな席についた。
小鳥「みんな、おはようございます。これから、ちょっと説明を聞いてもらうわね」
「何の説明ですか?小鳥さん」
小鳥「まずは書類に目を通してもらいたいの。律子さん、その間にお願いね」
律子「はい、ちょっと書きますね」
律子はホワイトボードに何やら書き始めた。
やよい「えっと…今年の誕生日について…ですか?律子さん」
律子「ええ、これに関して今回集まってもらったの」
雪歩「あれ…?プロデューサーがいないですぅ…」
律子「それについては…私も詳しくは知らないのよ。小鳥さん、説明お願いします」
小鳥「はい、ではみんなまず前にあるテレビを見て」
小鳥はテレビとビデオのスイッチを入れた。
Pi♪
そこには…
『みんな集まってるかな?』
プロデューサーの姿があった。
春香「プロデューサーさん、今日いないってことですか?」
『音無さん今日は進行よろしくお願いします』
小鳥「任せてくださいね、プロデューサーさん」
『…まず今俺がどこにいるかを言うと、貴音の誕生日に来てもらう場所だ』
貴音「わたくしの誕生日ですか…」
『仕事の最終調整の打ち合わせに来ているから、先にこのビデオレターを撮ってもらったんだ』
亜美「兄ちゃん本当はどっかいるんじゃないのー?」
小鳥「そんなことはないわ。今日はちゃんと出張になっているのよ」
『それで今年の誕生日だけど、まずは配布して貰ってる書類を見てほしい』
美希「これ何か良く分からなかったのー」
『そこに書いてあることを要約するとだな、誕生日の時に俺のところに来てもらうということなんだ』
千早「プロデューサーのところに行く…?」
『俺はその前日か前々日に目的地のところに行くから、そこにヒントを元に来てもらう』
真美「えー、ヒントだけでなの?」
『ヒントといってもある程度考えれば分かるような場所にしておく予定でいくから心配はしないで欲しい』
あずさ「でも〜ちょっと一人で考えるのは心配です〜」
小鳥「それに関しては心配しなくて良いわ」
「ん?どうしてなんだピヨ子」
『ヒントに関しては律子が一緒に考えてくれるようにお願いしてあるから心配はしなくて良いぞ』
律子「だから私がこっちにいたのよ」
『詳しいことについてはそっちの書類に書いておいたから、音無さんから話を聞いて欲しい』
小鳥「このビデオが終わったら詳しく話すわね」
『じゃあ後は音無さん、よろしくお願いします』
Pi♪
小鳥は映像を止めた。
小鳥「そういうわけなの。それじゃあいくつか注意事項を読み上げるわね」
律子「これはちゃんと聞いててね。聞き逃したら後で質問して」
小鳥「最初から説明するわね。コホンっ…今年の誕生日はプロデューサーさんが指定した場所がどこかを考えていってもらいます」
春香「そう言うってことはもうみんな行く場所は決まってるんですね?」
小鳥「そうよ、春香ちゃん。それで私は全員の行き先を、律子さんは亜美ちゃんと真美ちゃんの行き先を知ってます」
亜美「え?律っちゃん知ってるの?」
律子「まだ知らされてないけど、後で教えてもらうことになってるわ」
真美「でもどうしてだろう?」
小鳥「次の説明に行くわね。それで行き先はヒントを元に考えてもらうわね」
律子「その補助は私がするわね。ヒントは3つか4つって言ってたわ」
小鳥「律子さんの時はやよいちゃんにお願いするわ」
やよい「え?私ですか?」
小鳥「律子さんのことだから一人でも分かるかもしれないけれど…一人だともしかしたら考えが変に固まっちゃうかもしれないからって言ってたの」
律子「う…その辺はプロデューサーも抜かりないわね…」
小鳥「あと亜美ちゃんと真美ちゃんは私と律子さん以外の全員で補助をしてもらうことになってるわ」
雪歩「真美ちゃん達だけどうしてですか?」
小鳥「それは今年も亜美ちゃんと真美ちゃんは別々なのよ」
真美「えっ、そうなの?」
小鳥「それで亜美ちゃんがプロデューサーさん、真美ちゃんは私のところに来てもらうことになったの」
律子「私は答えを知っちゃってるから、その回はノータッチなの」
小鳥「それで答が分かったら、私のところに来てもらうの」
「行ったら何かもらえるってころですか?」
小鳥「正解だったらそこまでのチケットを渡すからそれで行ってもらうの。真美ちゃん達の時は律子さんね」
千早「でも一人では不安ですが…」
小鳥「現地までは他の事務所だけれど、出身の子と一緒に行くことにしてあるから大丈夫よ。そのこと一緒にお仕事ってことなの」
律子「前の夏にSHINY FESTAをやったわよね?その時に対決した子も混ざってるって話らしいわ」
あずさ「でも〜時間がかかる場所だったら〜」
小鳥「だから時間制限はあるから…行けなかったら仕事はその子だけになるの。ヒントは行く前日に出すから、時間までに考えないとアウトよ」
貴音「人によって時間制限も異なるということですか…」
小鳥「そうなるわ…ちなみにこのアイディアの大本は社長からなの」
伊織「プロデューサーのわけないわよね、こんな予算の使い方無理でしょ」
小鳥「あ…そうそう。行く場所はみんな、イメージカラーに関係にするってことよ。ただ、響ちゃんは水色になるわ」
「自分だけ色がちょっと変わるってことか?」
小鳥「どうしても見つからなくて、あまり変わらないからそうするってことよ」
「ん、了解」
小鳥「あと詳しく聞きたい場合は私に個人的に質問してもらえれば答えるわ」
律子「じゃあ特に今質問が無ければ解散ね」
………
翌日の765プロ事務所…
ガチャっ
「ただいま戻りましたー」
小鳥「あ、お帰りなさいプロデューサーさん」
小鳥が一人で事務処理しているところにプロデューサーが帰ってきた。
小鳥「貴音ちゃんの仕事の方は大丈夫ですか?」
「はい。先方も楽しみにしているとのことです」
小鳥「さて、どうします?貴音ちゃんへのヒントは…」
「○○ですからね…小鳥さんはどういうイメージですか?」
小鳥「そうですね…桃とか有名ですけどねぇ…」
「これはもう時間が無いですけど良い物を考えますよ」
小鳥「でも社長もまた面倒なことを考えましたよね…」
「アイディアだけは出すんですけど、丸投げはもう勘弁して欲しいですよ…」
小鳥「そんなこと言って…楽しみなんでしょう?」
「貴音は仕事のお願いが急で大変でしたけどね、楽しみなのは楽しみですよ」
小鳥「また無理して体調を崩さないようにしてくださいね」
「分かってますよ…」
チュッ
そう言いながらプロデューサーはそっと小鳥の頬に口付けをしたという…
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あとがき
飛神宮子です。
今年の誕生日SSの説明用のSSです。
今年は考えてもらう系。行く場所はそれぞれのイメージカラーに関係する場所です。
さてどこに飛んでいくか…楽しみですね。
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2013・01・17THU
飛神宮子
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