Double Solitaire(二人遊び)

※この作品はこちらの画像と合わせてお読みになると一層楽しめると思います。※
 
今日は9月の9日…そしてここは小鳥のマンション…
小鳥「プロデューサーさんの胸、温かいれす…」
「小鳥さん、くすぐったいですって」
小鳥「もう少しだけ…このままれいいれすか?」
「しょうがないですね。いいですよ、今日は折角の誕生日ですから」
さて、何があったのだろうか…
 
事務所での誕生日パーティを終えて…
小鳥「ふう…何だかんだで随分と騒いじゃったわね」
「あとで亜美と真美にはしっかり灸を据えておきますから」
小鳥「私も楽しんじゃいましたし、いいんですプロデューサーさん」
「それにしても誕生日なのに、後処理までしてもらうだなんて…」
小鳥「でもそれは事務員としての私の務めですから」
「あ、そうだ。今日はどうします?」
小鳥「どうって…?」
「折角の誕生日ですし、あらためて2人きりでパーティしません?」
小鳥「お酒代はプロデューサーさん持ちですよね?」
「もちろんですよ、主賓に払ってもらうなんてそんなことありませんって」
小鳥「それなら明日の仕事に響かない程度で…しましょうか」
「それじゃあこの春香のケーキは持ち帰るとしてっと」
小鳥「そうですね、向こうでも一緒に食べましょ」
「ところで、どっちの家でやります?」
小鳥「そうですね…明日はどれくらい仕事があります?」
「明日は平日ですし、基本的にプロデュースは夕方からですよ」
小鳥「午前はそんなに大きなのは無いんですね?」
「はい、だからどっちの家でも良いかと思いますよ」
小鳥「それじゃあ私の家にしましょ。あの店でおでんを買って、おつまみにするって感じで」
「ああ、いいですね。最近急に寒くなってきましたし」
小鳥「それで近くのスーパーでお酒を買って…ね」
「分かりました。でもそこまで財布の余裕は無いんで…」
小鳥「フフフ、分かってます」
 
さて、ここは小鳥のマンション…
小鳥「9月におでんを食べるって何だか不思議な感じがしません?」
「確かに昼はまだ暑いですし、昼にはこんなのを食べる気にはなれませんよ」
4面あるテーブルではあるが寄り添って座っている二人。
小鳥「でもやっぱり美味しいわ。この味が家では出せないのよね…」
「そこはプロですから」
小鳥「プロデューサーさんは…やっぱり料理が出来る方が良いですか?」
「そんなこと…小鳥さんなら関係無いですって」
小鳥「そんなお世辞を言っても何も出ませんよ」
「お世辞じゃないですよ、本心ですって」
小鳥「でも…こうして誕生日に一緒に食事が出来る人が居るって幸せ…」
「小鳥さん…」
小鳥「それもプロデューサーさんみたいな良い人が傍に居てくれて…」
ギュッ
プロデューサーはそんな小鳥の身体を抱きしめた。
小鳥「プロデューサーさんっ!?」
「俺、日本一の幸せ者ですよ。そう言ってもらえる人が傍に居てくれるなんて」
小鳥「もう…フフフお互い様ですね」
「そうですね、巡り合わせに感謝ですよ」
小鳥「プロデューサーさん…もう少しだけこうしててくれません?」
「もちろんですよ」
二人はしばらく抱きしめあっていた。
………
その後、2人ともお酒が回り始めたようで…
「だから小鳥さん、飲みすぎですって」
小鳥「まだまだだいじょーぶれす!プロデューサーさんも飲んれ飲んれ」
「ほら、そう言っていつもそのまま寝ちゃうんですから」
小鳥「フフフ…」
ぎゅうっ
小鳥はプロデューサーの胸へと顔を擦りよせた。
小鳥「プロデューサーさんの胸、温かいれす…」
「小鳥さん、くすぐったいですって」
小鳥「もう少しだけ…このままれいいれすか?」
「しょうがないですね。いいですよ、今日は折角の誕生日ですから」
小鳥「れも本当に幸せ…この温もり…」
「小鳥さん…」
小鳥「プロデューサーさん、今日は泊まっていきますよね?」
「酒が入ってちゃどうしようもないですからね」
小鳥「今度はベッドの中でもっとこの温もりが欲しいれす…」
「…今日はやめときましょうよ」
小鳥「誕生日…なんれすよ?」
「う…」
小鳥「プロデューサーさんからは、まだプレゼント貰ってないれすよ」
「(ヤバい…これは本気だ…)一緒に寝る…だけじゃダメですか?」
小鳥「プロ・デュー・サー・さん?」
「…分かりましたよ、あんまり遅くまではダメですからね」
小鳥「はーい」
「それじゃあ片付けますから、一度離れてくださいよ」
小鳥「あ、私がしますからいいれすよ」
「いいですって。昼間もやってもらったんですから」
小鳥「じゃあ私は何をすればいいんれすか?」
「先にあっちに行っててください、片付けたら行きますから」
小鳥「分かりましたー」
………
どうやら事は終わったようで…
小鳥「くぅ…すぅ…」
小鳥はすっかり夢の中のようだ
「小鳥さんの寝顔、可愛いな…」
つんつん
そっと小鳥の頬を突くプロデューサー。
小鳥「んっ!…くぅ…」
「俺もそろそろ寝るか、明日も遅いわけじゃないしな」
小鳥「フフフ…プロデューサーさん、だーい好きれす」
「小鳥さん、俺も大好きですよ」
チュッ
小鳥さんの唇へとそっとキスをしたプロデューサー。
「おやすみ、小鳥さん」
パチっ
部屋の電気を落とし、小鳥の横で眠りに就いたプロデューサーであった…
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あとがき
ども、飛神宮子です。
こちらは小鳥さんのSSとなります。
昨日、無茶振り画像を貰ったのでつい書いてしまったんだZE☆
こんなSS書いちゃったけど、HAPPIYO BIRTHDAY!!小鳥さん。
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2009・09・09WED SS掲載
2009・09・15TUE 画像URL追加
飛神宮子
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