※この作品はこちらの画像と合わせてお読みになると一層楽しめると思います。※ |
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小鳥 | 「ぷろりゅーさーさん…どんどん飲んれ飲んれ…」 |
バタッ |
小鳥は一升瓶を抱えたまま、コタツで眠ってしまった。 |
さて、何ゆえにこんな状況になったかを紐解いてみましょう。 |
……… |
さてここは年も末な765プロダクション。 |
P | 「小鳥さん、今日は頼みますね」 |
小鳥 | 「分かってます。せっかくの年末ですし、今日はちょっと奮発しましょ」 |
P | 「そうですね」 |
小鳥 | 「プロデューサーさんは何鍋がいいですか?」 |
P | 「寒いですしねえ…味噌系かキムチ系の方が温まりますよね」 |
小鳥 | 「ちょっと調べてみましょうか…」 |
カチャカチャカチャ |
検索サイトにキーワードを打ち込む小鳥。 |
小鳥 | 「少し奮発するんですよね、じゃあこれにしません?」 |
P | 「いいですねえ…この時期ならぴったりでしょう」 |
小鳥 | 「それじゃあ帰りに一緒に買いに行きましょ」 |
P | 「はい。あ、昨日のケーキって持ち帰ります?」 |
小鳥 | 「そうですね…せっかくのケーキがもったいないですし、鍋の後で食べましょ」 |
昨日は事務所にてみんなでクリスマスパーティーだったのだが、やはり残ってしまったのだ。 |
P | 「はい。ちなみに小鳥さんはあとどれくらいで終わります?」 |
小鳥 | 「うーん、定時には何とか終われそうですね」 |
P | 「そうですか、俺も何とかその時間に終わらせます」 |
小鳥 | 「明日って、仕事はあります?」 |
P | 「明日は…あー、朝からってわけじゃないですけど…午前中にありますね」 |
小鳥 | 「泊まって…いくんですよね?」 |
P | 「そうですね、鍋ですし…飲むんですよね?」 |
小鳥 | 「うーん…プロデューサーさんはどうですか?」 |
P | 「俺はどっちでもいいですけど、小鳥さんは?」 |
小鳥 | 「あの…実は味噌系の鍋なら戴いたので合うのがありまして…どうですか?」 |
P | 「そう聞くと飲みたくなっちゃうのが心情ですよね、やっぱり」 |
小鳥 | 「じゃあ飲むことにしましょうか」 |
P | 「はい。それなら、やっぱり飲んでから運転するわけにもいかないですし泊まるしか…」 |
小鳥 | 「分かりました。でも控えめにしましょ」 |
P | 「仕事に影響しないくらいで軽くなら…はい」 |
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そして場所は移り、ここは小鳥さんのマンション。 |
小鳥 | 「さて、できましたよー」 |
カタンッ カパッ |
コタツの上のカセットコンロへと鍋が置かれて、フタが開いた。 |
P | 「うわあ、美味しそうな牡蠣鍋だ…」 |
小鳥 | 「それじゃあアレ、持ってきますね」 |
一度台所に戻った小鳥が持ってきたもの、それは… |
P | 「一升瓶ってことは、日本酒ですか?」 |
小鳥 | 「いいえ、ほらこれも持ってきましたから」 |
P | 「これってお湯?と言うことは…焼酎ですか」 |
小鳥 | 「これが味噌系と合うらしいんですよー、楽しみです」 |
P | 「なるほど…」 |
小鳥 | 「あとは、ケーキがあればいいですね」 |
P | 「あ、それは俺が持ってきますよ」 |
小鳥 | 「それじゃあお願いしますね」 |
……… |
鍋も殆ど食べ終わった頃… |
P | 「小鳥さん、飛ばしすぎですって。飲みすぎですよ」 |
小鳥 | 「そんなことないれすよ、ぷろりゅーさーさん…どんどん飲んれ飲んれ…」 |
バタッ |
小鳥は一升瓶を抱えたまま、コタツで眠ってしまった。 |
P | 「まったく…小鳥さん、コタツで寝たら風邪ひきますよ」 |
座っていた向かい側から出て、小鳥さんの隣に行くプロデューサー。 |
小鳥 | 「フフフ、ぷろりゅーさーさん…大好きれすよー」 |
P | 「何だか幸せそうな寝顔だな、起こすのは可哀想だけど…」 |
何かを決したプロデューサー。 |
P | 「小鳥さーん、起きないならキスしちゃいますよー」 |
小鳥 | 「くぅ…ぷろりゅーさーさん…いいれすよぉ…」 |
P | 「起きてるんだか寝てるんだか…まったく。いいや、もう」 |
チュゥゥゥ |
プロデューサーは寝ている小鳥の唇に、しっかりと口付けをした。 |
小鳥 | 「ウフフフフ…温かいれすね…」 |
P | 「あの、本当は起きてません?小鳥さん。ま、いいや…片付けるか」 |
……… |
P | 「さて、最後に一番の大仕事か…」 |
小鳥 | 「くぅ…すぅ…」 |
P | 「小鳥さーん、小鳥さーん」 |
小鳥 | 「ぐぅ…くぅ…」 |
P | 「ダメだな、これは完全に寝てるな」 |
ぐぐっ ひょいっ |
小鳥の身体をコタツから出してお姫様抱っこするプロデューサー。 |
P | 「…俺、今日どこで寝ようかな…」 |
そんなことを考えながら、小鳥をベッドへと運んでいった… |
……… |
翌日…時刻は朝の6時半。 |
チュン…チュンチュン… |
小鳥 | 「あれ?私…あ、寝ちゃったのね…」 |
昨日の半纏姿のまま、ベッドで目を覚ました小鳥。 |
P | 「小鳥さん、起きました?おはようございます」 |
もはやプロデューサーにとっては、勝手知ったる他人の家らしい。 |
小鳥 | 「おはようございます…え?プロデューサーさんが朝ご飯作ってたんですか?」 |
P | 「はい、だって今日も仕事じゃないですか」 |
小鳥 | 「そ、そうでしたね。すみません…」 |
P | 「いやあ昨日は本当に大変だったんですから」 |
小鳥 | 「え?あ、あの私もしかして片付けもせずに寝ちゃってました?」 |
P | 「はい。もうコタツで寝ちゃってたんで…」 |
小鳥 | 「う…本当にすみません。あ、あの…一つ聞いていいですか?」 |
P | 「はい?」 |
小鳥 | 「あの…昨日、私に何かしませんでした?」 |
P | 「え、えっとその…キスくらいは許してくれますか?」 |
小鳥 | 「やっぱり、夢の中のが感触がいいと思ったら…」 |
P | 「ゴメンなさい!本当にゴメンなさい!」 |
小鳥 | 「え?別に嫌だなんて言ってませんよ」 |
P | 「でも…」 |
小鳥 | 「プロデューサーさんと私の仲でしょ、もう」 |
P | 「そ、そうですね…はい」 |
小鳥 | 「ねっ」 |
チュッ |
プロデューサーに近付き、軽く口付けをする小鳥。 |
P | 「小鳥さん…」 |
小鳥 | 「プロデューサーさん、朝ご飯にしましょ…ね」 |
P | 「はい、俺の料理が好みに合えばいいですけど」 |
事務所に居た律子によると、その日の二人の様子はいつも以上に仲良さそうだったらしい… |