さて、ここはある日の撮影スタジオ… |
雪歩 | 「うう…これ、本当にやるんですかぁ?」 |
千早 | 「こんな衣装だなんて…」 |
律子 | 「何でこんな企画通したのよ、プロデューサー!」 |
P | 「折角のオファーだぞ、しかも特集も組んでくれるんだし」 |
貴音 | 「それでしても…この衣装で全員の写真とは…」 |
伊織 | 「まったくもう、だからって何でこんな衣装許したのよ!」 |
P | 「でも一応下は水着を着てるんだから大丈夫だろ?サービスショットと思え」 |
真 | 「ボクは別にいいですけど。こんな格好なんて絶対しないですから」 |
美希 | 「あふぅ…美希ももうどうでも良くなったの」 |
小鳥 | 「あの…どうして私までですか?プロデューサーさん」 |
P | 「小鳥さんも今回の特集に入ってますからね」 |
小鳥 | 「え?ええーっ!?」 |
P | 「まーた自分で企画通したのを忘れてるし…」 |
あずさ | 「まあ、これでお婿さんが貰えるかしら?」 |
雪歩 | 「うう…あずささんスタイルが凄くて…ひんそーな私は埋まりたいですぅ…」 |
亜美 | 「へへん、兄ちゃんどう?のーさつされた?」 |
P | 「子供のそんなのに興奮するほどの人間じゃないぞ」 |
響 | 「それなら自分のはどうだ?」 |
P | 「…響って脱ぐと凄いんだな」 |
真美 | 「兄ちゃん、鼻の下伸びてるー。むっつりスケベー」 |
春香 | 「じとー」 |
P | 「は…春香、そんな目するなって」 |
千早 | 「まあ私はどうでもいいですけど」 |
律子 | 「ところでこの企画、社長の了承は出ているのかしら?」 |
P | 「出てなかったら今こうなっているわけないだろ?」 |
律子 | 「まあ言ってしまえばそうよねえ…」 |
小鳥 | 「私があの時止めてさえいれば…」 |
P | 「小鳥さん、意外とノリノリで通しましたからね」 |
小鳥 | 「まさか自分の名前があるなんて思わなかったので…」 |
春香 | 「もう小鳥さん、しっかりしてくださいー」 |
響 | 「ま、もう決まったものはしょうがないさ」 |
伊織 | 「…そうね、仕事と思ってやるしかないわね」 |
亜美 | 「亜美はすっごい好きだけどなー。だってちょっとエッチっぽいもん」 |
真美 | 「真美も真美も。これでせくちー路線開拓だね」 |
千早 | 「どうせ私なんか…」 |
P | 「何だ千早。俺は今の千早の姿は可愛いと思うけどな」 |
千早 | 「プロデューサーっ!?」 |
P | 「千早でピンク色ってあまり見ないからかな。これだけ露出した姿もあまり見てないしさ」 |
千早 | 「…そう言われると何だか…悪い気はしないです…」 |
雪歩 | 「プロデューサー、本当にやるんですかあ」 |
P | 「もう撮影準備に入ってるからな。まあ撮られてもせいぜい1枚か2枚だぞ」 |
雪歩 | 「でも、こんなひんそーな私の写真なんか…」 |
P | 「そんなことないさ。俺から見たら守ってあげたいって姿だぞ」 |
真 | 「うんうん。ボクがもし男で、雪歩みたいな子がいたらきっとメロメロだなあ…」 |
雪歩 | 「え…う、うん…」 |
あずさ | 「プロデューサーさん、撮影はまだですか〜?」 |
P | 「あと少しでだと思いますよ」 |
貴音 | 「わたくしがこんな衣装を纏うこととなるとは…」 |
P | 「貴音は嫌なのか?」 |
貴音 | 「いえ、そういうことは…765プロに来たからにはこのような衣装も覚悟してまいりましたので」 |
P | 「でも、貴音みたいな銀髪でスタイルが良い人にはこういうのも映えるんだな」 |
貴音 | 「(ぽっ…)フフ、そうでしょうか…」 |
春香 | 「むー、いいなあ…あんなにスタイルが良くて」 |
P | 「春香だって悪くないじゃないか」 |
春香 | 「でも私って普通すぎて…」 |
P | 「でも、新婚の初々しいっぽさが出てる感じだと思うけどな」 |
春香 | 「それって…プロデューサーさんのエッチ…(ぽっ…)」 |
律子 | 「プロデューサーがそう言うと何だかなあ…」 |
P | 「どうやら外堀は埋まったようだな、律子」 |
律子 | 「プロデューサーも悪人よね、本当に人を乗せるのが上手いんだから…」 |
P | 「もう律子も嫌とは言えないよな、これで」 |
律子 | 「そうねもう…これで私が拒否したら私だけが悪者じゃない」 |
P | 「よしよし。ん?そういえば誰か足りなくないか?」 |
律子 | 「そうね…あれ?そういえばやよいは?」 |
P | 「そうかやよいか!ちょっと楽屋の方見てくるから、律子はみんなをまとめといてくれ」 |
律子 | 「分かったわ」 |
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楽屋にて… |
コンコン |
P | 「やよい居るかー?」 |
やよい | 『あ、プロデューサー!』 |
P | 「入っていいかー?」 |
やよい | 『うー…どうしよう…ちょっと待って下さいー』 |
P | 「どうした?やよい」 |
やよい | 『プロデューサーなら…うん。プロデューサー、入ってくださいー』 |
P | 「よし、入るぞ」 |
ガチャッ |
と、楽屋の中に入ると… |
やよい | 「プロデューサー…」 |
P | 「や、やよいっ!?な、何でまだそんな格好のままなんだ!?」 |
やよいはまだ下着姿だったのだ。 |
やよい | 「プロデューサー、私の水着がどこにも無いんですー」 |
P | 「ええっ!?全部持ってきたはずだぞ…」 |
やよい | 「でもでも、その衣装入れのどこにも見つからなくて…」 |
P | 「ん?ちょっと待ってくれ…そうか、思い出したぞ!ちょっと待っててくれ」 |
数分後… |
P | 「あったあった、やよい。『秋のま〜ち』だけこの水着は使ったんだったな」 |
やよい | 「あ、そういえばそうでした。それじゃあもしかして…」 |
P | 「ああ、律子のとこに交ざってた。ほら、俺は外出てるからすぐに着てくれ」 |
やよい | 「え?もう撮影するんですか?」 |
P | 「準備がもう済んだ頃だと思うからな、行ったらすぐくらいだろうな」 |
やよい | 「うわあ、早くしないとですね」 |
P | 「まあいくら暖房は点いているとはいえ、あんまりあの衣装で長く居させると風邪ひくだろうしなあ」 |
やよい | 「分かりました。それじゃあ廊下で待っててくださいー」 |
P | 「おう」 |
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そして二人で撮影スタジオに戻り… |
やよい | 「遅れてゴメンなさーい」 |
美希 | 「いったいどうしたの?やよい」 |
律子 | 「やよい、遅れちゃだめじゃない。他のみんなに迷惑かけちゃダメよ」 |
P | 「こらこら。気付かなかったか教えなかったかは知らないけど、律子も律子なんだぞ」 |
律子 | 「え…?あれ?もしかして…ああっ、ゴメン!やよい」 |
やよい | 「あ、い、いいんです律子さん。私もすぐに連絡すれば良かったんですから…」 |
律子 | 「アレってやっぱりやよいのだったのね…」 |
P | 「まあ済んだことだからいいさ。それで律子、もう撮影準備の方は大丈夫だって?」 |
律子 | 「ええ。もうプロデューサーのGO出しだけよ」 |
P | 「よし。じゃあポーズは自由で良いから、みんな笑顔で頼むぞー」 |
全員 | 『は〜い!』 |
P | 「それじゃあスタッフのみなさん、よろしくお願いします」 |
これが表紙になった号は飛ぶように売れたとかいうのはまた別の話である… |