Big Deal at Under Futon(布団の下の一大事)

ここはある日の撮影スタジオ…
「やよいさーん!そっちダイブするねー!」
やよい「ええっ!?危ないよ愛ちゃーん!」
ダダダダダダ トンッ ボフッ
パジャマ姿の愛が、やよいの載っていたベッドへと飛び込んできた。
「えへへっ、やよいさん」
やよい「もー、危ないよー」
「ゴメンなさい、何だかテンションが上がっちゃって」
やよい「でも一緒に撮影で良かったね」
「はい、しかも…」
ぎゅうっ
愛はやよいを抱きしめた。
やよい「ひゃあっ!?」
「やよいさんって抱き心地が良いって噂になってたんだよー」
やよい「え?ええっ!?」
「噂に違わず本当だったんだ」
やよい「そ、そんなことないってばあ」
「んー、気持ちいいーっ」
やよい「もう愛ちゃんったらぁ…」
そうは言うものの満更では無い様子のやよい。
やよい「でもそういう愛ちゃんだって…」
ぎゅうっ
やよいも愛を抱きしめ返した。
やよい「気持ち良いよっ」
「やよいさん…」
やよい「でも愛ちゃん、私より大きくていいなあ」
「だけど、亜美ちゃんとか真美ちゃんには負けちゃってるから…」
やよい「私より大きいなら羨ましいもん」
「でもこういうグラビア撮影だと恥ずかしいよ」
やよい「あ、そろそろ撮影かな?」
「ホントだ…えっと、最初は…」
 
カメラマン『はいー、最後は布団で二人一緒に寝ているところねー』
「はーい」
やよい「どんな感じですかー?」
カメラマン『高槻さんがそっちで、日高さんがそっち…あ、そうそう』
ぽふっ ぼふっ パサッ
二人が横になったところに布団が一枚掛けられた。
カメラマン『それで仲良く寝ている感じで』
やよい「じゃあ愛ちゃん、顔を向かい合わせにしよっ」
「はい、やよいさん」
腕を片方後ろで絡めて、向かい合わせになった二人
カメラマン『ああ、それそれ。あとは目は閉じてねー』
パシャパシャっ パシャパシャっ
シャッターが次々と切られていった。
カメラマン『もうちょっと顔近付けてー』
やよい「えっとこうです…」
ごつんっ
やよいも愛も一気に近づけたせいで額がぶつかってしまった。
やよい「いたたたぁ…」
「あたたたぁ…」
やよい「ゴメンねゴメンね愛ちゃん」
「こっちこそゴメンなさい、やよいさん」
カメラマン『あちゃー、二人とも大丈夫?』
やよい「はい、たぶん大丈夫です」
「あたしも大丈夫ですっ」
カメラマン『それなら撮影続けるから、んーそうね…キスする直前くらいの距離まで近付けてね』
やよい「ええっ!?は、はい…」
「やよいさん…」
やよい「うん、愛ちゃん」
二人は意を決したように、枕の上で唇同士が4cmの距離まで頭を近づけた。
カメラマン『そうそう、それくらいそれくらい』
パシャパシャっ パシャパシャっ
またシャッターが次々と切られていった。
そんな布団の中では…
ススススス…
愛の手がやよいのとある部分へと向かっていた。
むにゅっ
そこに届いて、やよいのその部分が揉まれた。
やよい「ひゃんっ!」
カメラマン『ど、どうしたの?高槻さん』
やよい「え?あ、すみません。愛ちゃんっ!」
「ゴメンやよいさん、そんなに驚くって思わなくって」
カメラマン『こーら、日高さんいたずらしないの』
やよいも布団の中で手を動かし始めた。
ススススス…
そんなやよいの手も愛のある場所に届いて…
さわさわさわ
愛のそこが優しく撫でられた。
「いやんっ!」
カメラマン『今度は愛ちゃん?もう…』
「す、すみません。もうやよいさんっ!」
やよい「愛ちゃんがさっきやったお返しだからね」
カメラマン『二人とも、布団の中で何してるの?…まあ仲が良いってことで今回は許すけど…』
やよい「ほら、愛ちゃん。ここからは真面目に撮られよう」
「うん、さすがにふざけ過ぎちゃったかなぁ…」
カメラマン『二人とももしかして忘れてるわね?ビデオカメラのこと…』
やよい・愛「「あっ…」」
実は雑誌の抽選賞品のDVD用に撮影の様子がビデオにも収められていたのである。
カメラマン『さっきの声ももちろんばっちり入っちゃってるわ』
「わー、やよいさんこれは一大事だよぉ」
やよい「うー…愛ちゃんが最初にやったせいだからね」
「う…カットってしないんですよね?」
カメラマン『ええ。このシーンは買った人がきっと大喜びになるわ、フフフ』
「そんなぁ…」
やよい「もうしょうがないよ、愛ちゃん」
「…はい」
カメラマン『ここからは二人ともいたずらはほどほどにね』
やよい・愛「「はーい」」
二人とも少し顔を赤くしたままそう答えるしか無かったという…
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あとがき
どもっ、飛神宮子です。
ほぼ同じ歳、元気っ娘なのも共通。気が知れた仲というところでしょう。
愛とやよいが触った部分?さあ、どこでしょうね?布団に隠れて分かりませんねー(棒読み)
確か愛がメインのSSは今年これが最後の予定です。
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2011・11・15TUE
飛神宮子
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