ある休日の昼下がり… |
藍子 | 「高森藍子の、ゆるふわタイム〜」 |
♪〜〜 |
藍子 | 「○○さんおつかれさまでした。ここからは高森藍子のゆるふわタイム、パーソナリティの高森藍子です」 |
藍子のゆったりとした軽快な声でラジオが始まった。 |
藍子 | 「さて今日はいつものスタジオを飛び出しまして、とある場所からの放送です」 |
茜 | 「まだですか!藍子ちゃん!」 |
未央 | 「あかねちん、まだゲストとか言ってないから落ち着いて!」 |
藍子 | 「もー、二人とも…声が入っちゃってます」 |
未央 | 「え?あっ、エヘヘ…」 |
藍子 | 「ではもう今日のゲストの方々に登場してもらいますね。どうぞっ」 |
茜 | 「アハハ、何だか最初からスミマセンでしたっ!日野茜です!」 |
未央 | 「リスナーのみんなー、こんにちはー。本田未央だよ、そして…」 |
久美子 | 「お久しぶりね、松山久美子よ。最後に…ってあれ?どこ行ったのかしら」 |
未央 | 「あー、さっきみうみうは電話来た後にどっか行っちゃったよ」 |
久美子 | 「もう…ラジオ始まる時間なのにね」 |
藍子 | 「あ、はい。じゃあもう一人は後で自己紹介してもらいましょう」 |
茜 | 「でも気持ちいいですねー!これはまさに絶好の好楽日和ってものですか!」 |
藍子 | 「はい、今日は事務所の敷地にある芝生の上にレジャーシートを敷いて、ピクニック気分でお送りしています」 |
未央 | 「その上に小さなテーブルを置いて、その上に機材が置いてあるからそこだけちょっと雰囲気が違うけどね」 |
久美子 | 「四月ももう終わりだから、良い風が吹いて思わず寝転びたくなるわ」 |
藍子 | 「分かります。私もお散歩している時に川原の芝生とかが気持ち良さそうですよね」 |
未央 | 「あー、それで思い出したんだけどさー」 |
藍子 | 「何ですか?未央ちゃん」 |
未央 | 「あーちゃん一回そのまま寝ちゃって、電話で呼んでも応答なかったんだよね」 |
茜 | 「私がトレーニングも兼ねて走ってたらですね!藍子ちゃんが河川敷の芝生でスヤスヤ眠ってたんです!」 |
藍子 | 「その時はビックリしちゃいました。目を覚ましたら目の前に茜ちゃんの顔があって」 |
久美子 | 「もう、藍子ちゃんもアイドルなんだから…ダメよ」 |
藍子 | 「はい…反省しています」 |
未央 | 「でも時間はギリギリだけど間に合ったから良いんだけどね」 |
そこに… |
ガラガラガラガラ |
美羽 | 「ああ、重かったっと」 |
台車に荷物を載せ美羽がやってきた。 |
未央 | 「あ、みうみうどうしたの?」 |
美羽 | 「未央ちゃん、皆さん、これプロデューサーさんからの差し入れです」 |
茜 | 「ありがとうございます!美羽ちゃん」 |
美羽 | 「あれ?もしかしてもうラジオ始まっちゃってたりしますか?」 |
藍子 | 「始まってますよ、美羽ちゃん」 |
未央 | 「プロデューサーも何でこんなギリギリの時間になってみうみうにおつかい頼んだんだろう」 |
久美子 | 「プロデューサーのことだから忘れていたんじゃないかしら」 |
藍子 | 「美羽ちゃんも座ってください。あの自己紹介もお願いできますか?」 |
美羽 | 「あ、はい。リスナーの皆さんこんにちはっ、矢口美羽です」 |
藍子 | 「これで全員揃いましたね、では今日のメニュー紹介です」 |
茜 | 「今日のメニューはですね!おにぎりに唐揚げにですね…」 |
未央 | 「あかねちん、そうじゃなくてラジオの番組の内容の方だよ」 |
茜 | 「ああ、そうでしたか。これは失礼しました!」 |
藍子 | 「フフフ、やっぱり楽しいです。今日の番組は一時間こんな感じでお送りします」 |
久美子 | 「いつものコーナーはお休みするのよね?」 |
藍子 | 「はい。ですので今日はファックスの方はお休みになります。美羽ちゃんこちらをお願いします」 |
美羽 | 「えっと、メールはいつものアドレスに送ってください。○○○@×××.△△△.netですよ」 |
藍子 | 「来てすぐにありがとうございました、美羽ちゃん」 |
久美子 | 「さて差し入れは何かしら…あら、お重とかお菓子に…」 |
茜 | 「飲み物もありますね!」 |
美羽 | 「後でこっちにも来るって言ってました。とりあえず好きなだけ食べていていいそうです」 |
未央 | 「それならありがたくいただいちゃおうっ」 |
藍子 | 「あ、今日のメールテーマですが、皆さんのこのゴールデンウィークの過ごし方を教えてください」 |
久美子 | 「お便り待ってるわね。そう言う藍子ちゃんはどう?」 |
藍子 | 「私ですか?私は1・2は学校ですけど、3本くらいのテレビとこのラジオ以外はライブに向けてのレッスンですね」 |
美羽 | 「頑張ってきてください。私たちも応援してますから」 |
藍子 | 「美羽ちゃんも久美子さんもありがとうございます」 |
久美子 | 「私達は未央ちゃん美羽ちゃんとのお仕事1つ以外だとサンノス以外でのお仕事ばかりね」 |
美羽 | 「そうですね。加奈ちゃんとのお仕事が多いかなって」 |
久美子 | 「私も愛結奈と千奈美とのお仕事が中心かな。このお休みで色々と予定があるの」 |
藍子 | 「そうなんですか」 |
久美子 | 「だから未央ちゃんのことは任せるわね」 |
藍子 | 「あ、はいっ」 |
美羽 | 「じゃあそろそろ未央ちゃん達と交代しますか?」 |
藍子 | 「本当は五人で話しても大丈夫なんですけれど…あ、CMですか?分かりました」 |
久美子 | 「それならこのCMの間に私達は休憩に回るわね。藍子ちゃんにも何か差し入れの一部を持ってくるから」 |
藍子 | 「ありがとうございます、ではCM前の一曲はポジティブパッションで『情熱ファンファンファーレです』、どうぞ」 |
♪〜 |
|
曲とCMも明けて… |
藍子 | 「高森藍子のゆるふわタイム、ここからは未央ちゃんと茜ちゃんとでお送りします」 |
未央 | 「さっきゴールデンウィークの予定の話してたよね」 |
藍子 | 「はい。お二人は何かありますか?」 |
茜 | 「私はリポーターのお仕事がいくつかと後はレッスンです!」 |
未央 | 「私もサンノスとニュージェネのお仕事以外はレッスンかな」 |
藍子 | 「レッスンでどれくらい完成してます?私はやっと振りが人に見せられるくらいで…」 |
茜 | 「私もです!今回は全国ツアーですからね、気合をより一層入れないと!」 |
未央 | 「私もあーちゃん達と同じくらいかなー。ファンファン以外がまだちょっとって感じ」 |
茜 | 「ファンファンは一杯レッスンしましたからね!」 |
未央 | 「あれももう結構前だけどね」 |
藍子 | 「でも皆さんの前で披露できるのが楽しみですよね」 |
未央 | 「うんうん、分かるよ。PVと歌番組とミニライブくらいだったもん」 |
茜 | 「早く披露したいです!でも楽しみに待っていてください!」 |
未央 | 「あ、そろそろあーちゃんも何か食べててよ。私たちだけで番組しててもいいからさ」 |
藍子 | 「ええっ、良いんでしょうか…良い…ですか?」 |
未央 | 「スタッフさんのOKも出たみ・た・い・だ・し」 |
藍子 | 「分かりました。じゃあ未央ちゃん達お願いします」 |
未央 | 「はいはーい。では…××の○○さんから、ありがとうございまーす」 |
茜 | 「ありがとうございます!」 |
未央 | 「『藍子さん、そしてゲストの皆さんこんにちは』、こんにちはー」 |
茜 | 「こんにちは!○○さん」 |
未央 | 「『今日の放送、その楽しそうな光景が見られないのが実に残念です!仲睦まじい光景を見たかったです』だって」 |
茜 | 「藍子ちゃん、この後写真も撮るんですよね?」 |
藍子 | 「…んんっ、はい。何枚か番組公式ページに載せますよ」 |
未央 | 「次にこういう機会があったら、映像配信もできたらいいね」 |
藍子 | 「そうですね、どうでしょう?スタッフさん」 |
茜 | 「おおっ、前向きに考えると!」 |
美羽 | 「そうなると次は夏に海かプールでどうですか?」 |
藍子 | 「ええっ!美羽ちゃん、それは…」 |
久美子 | 「あら、いいわね。みんな水着姿で公開生放送なんて」 |
藍子 | 「ああっ、久美子さんまでどんどん話が大きくぅ…スタッフさんも笑顔で頷かないで下さいー…」 |
その藍子の慌てっぷりに四人はただただ笑顔になっていくのであった… |