Glow of Compensation(代償の火照り)

ここはとある土曜日のお昼のプロデューサーの自宅マンション…
「なあ…二人とも本気でやるのか?」
そこに世に言うアイドルな女の子が二人…
双海真美(真美)「兄ちゃんどしたの?」
「いや、俺はバレた後のことが怖いんだよ…」
三好紗南(紗南)「大丈夫大丈夫!だって真美ちゃん家に泊まるってちゃんと言ってきたよ〜」
真美「真美だってさなっちの家に泊まるって言ってきたもん」
「電話来たら頼むぞ、さすがに俺は知らないからな」
真美「了解っ」
紗南「そんな心配しなくたって大丈夫だよっ」
真美「じゃあ何から始めよっか、さなっち」
紗南「うーん、まずは真美ちゃんの得意ジャンルのでいいよっ」
どうやらプロデューサーの自宅でTVゲーム対決をするようである。
真美「それなら…」
 
時は流れて夕方…
真美「ふー…ちょっと疲れたねー」
紗南「うん、プロデューサーさんは?」
真美「兄ちゃんは…あれ?どこ行ったんだろ」
二人はどうやらいなくなったのにも気が付かずにゲームをしていたようだ。
ガチャっ
「ただいまー」
紗南「あ、おかえり〜プロデューサーさん」
真美「どこ行ってたの?」
「色々食べ物買ってきたさ。徹夜で続けるんだろ?二人とも…」
………
それは数日前に遡る…
紗南「真美ちゃんもゲーム好きなんだよね〜?」
真美「そだよー。だからこの前のさなっちのゲームショウのお仕事羨ましかったよー」
紗南「へへっ、あたしだってこれを目標にやってきたしっ」
真美「こうなったら一度どっちが上手いか勝負してみたいね」
紗南「うん、やってみたいなっ」
真美「でもどこでやる?さなっちのとこはどう?」
紗南「うーん…どうかな?」
真美「真美は無理だよー、亜美もいるしさ」
紗南「そうだよね、それにどれくらいの時間やるかも問題だよね」
真美「徹夜でやるの?」
紗南「あたしはそれでもかまわないよっ、夜更かしは得意だからっ」
真美「それなら多少は五月蝿くなっちゃうよ、二人だもん」
紗南「そうなっちゃうね〜」
真美「じゃあどうしよっ…」
そこで真美の視線がとある方向へと向いた…
真美「兄ちゃーん!」
「ん?どうした真美」
真美「ねえ兄ちゃんってこの週の週末は空いてる?」
「この週か?ちょっと待ってな…」
紗南「真美ちゃん、もしかして…」
「ああ、仕事は土曜午前中と日曜夜だけだな。どうした?」
真美「じゃあ土曜日、兄ちゃんのとこ遊びに行っていい?」
「え?俺の家か?…何か企んでるんじゃないだろうな…」
真美「そんなことないよね、さなっち」
紗南「そうだよ、プロデューサーさん」
「ん?紗南も来るってことか?」
紗南「うん!プロデューサーさんのところに一度行ってみたいなって」
「うーん…まあいいけどな…」
………
紗南「うんっ、さすがに音とかは自重するからね〜」
「ああ、近所迷惑だけはカンベンしてくれよな」
真美・紗南『は〜い』
「それで何をやってたんだ?」
紗南「え?今は○iiで運動系ので勝負してたんだよっ」
真美「ゲーマーのさなっちにはこういう運動系じゃないと勝てないもん」
紗南「真美ちゃんさすがにダンスのキレが違うよ〜」
「それで次は何をするんだ?」
真美「うーん、そろそろ一旦ご飯にしよっか」
紗南「そうだね〜、ちょっとここらで休憩しないと身体が持たないよ」
「よし…もちろん二人とも手伝ってくれるんだろうね?」
真美・紗南『え?』
「料理くらい手伝ってもらわないと、ここを貸してるんだからな」
紗南「うあー、真美ちゃんはどう?」
真美「えー、さなっちは?」
「……いいや、お前たちに手伝わせたら何ができるか分からないから」
紗南「プロデューサーさん、さっすがー!」
真美「兄ちゃんこういう時はやっぱり頼りになるー」
「その代わりだけど…」
紗南「な、何かプロデューサーさんの目が…凄くなってるよ!?」
真美「あれは…兄ちゃんが何かを企んでる時の目だ…しかも…」
 
夕飯とお風呂が終わり…
「ご飯も食べさせた、お風呂も入れた…もちろんそれ相応のお礼はして貰わないとなあ」
プロデューサーの目はさっきと同様に妖しい雰囲気になっている。
紗南「ほ、本当にやるの!?プロデューサーさん」
真美「本当に兄ちゃんってこういうことを考えるスピードは速いよね」
紗南「真美ちゃんはいいの…?」
真美「でも真美もさなっちも兄ちゃんに何もしてあげられてないじゃん」
紗南「そうだけど…もう、こういうゲームだと思った方がいいのかな」
「じゃあ…楽しみにしてるよ」
紗南「まずはじゃんけんだね」
真美「これ勝たないと不利だよー」
真美・紗南『せーのっ!じゃんけんポンっ!』
10分後…
真美「うわー、負けたー」
「まずは真美か」
真美「う、うん…じゃあ…」
パチンッ パチンッ パチンッ スススススス
衣擦れの音が部屋へと響く…
真美「次のゲームは負けないからね、さなっち」
紗南「連勝させてもらうよっ!」
また10分後…
紗南「ええっ!あたしが負けるなんてぇっ!」
「紗南もまずは1枚だな」
紗南「うん…しょうがないよね…」
パチンッ パチッ パチッ スススススス
また衣擦れの音が部屋へと響く…
真美「あのさあ、兄ちゃんは脱がないの?」
「え?」
紗南「そうだよね…プロデューサーさんもやったらいいよっ!」
真美「女の子にだけ恥ずかしい思いさせるのー?」
紗南「プロデューサーさんもやらなきゃ不公平だよね〜」
「仕方ないな…それなら二人が負けたら………かもしれないぞ?」
真美「…うあ…兄ちゃんもこういうところは男の人って感じだよ」
紗南「…あう〜…プロデューサーさんってケダモノさんだね」
徐々に顔が紅くなっていく真美と紗南…
「可愛い女の子がそうなったら…俺だって男として我慢できるかは分からない」
真美・紗南「兄ちゃん…」 「プロデューサーさん…」
紗南と真美は意を決した顔になって…
真美「でも、兄ちゃんだったら…」
紗南「うん、プロデューサーさんなら…」
こくんっ こくっ
二つの顔が縦に動いた。
そして数時間後…紅く火照った三人の姿がそこにあったという…
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あとがき
どもっ、飛神宮子です。
シンデレラガールズ第2弾&今月の真美。最後は…やっちゃいました。
今回、初めて765勢とシンデレラ勢で組んだSSを書いてみました。
なぜ紗南が2回目かって?今回のイベント限定のカードでやられました。可愛くて…ね。
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2012・07・31TUE
飛神宮子
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