Five-Color Harmony(五色の和音)

ここは日曜のとあるP担当のアイドルルーム…
ガチャっ
かな子・智絵里『ただいまー』
「智絵里ちゃん、かな子ちゃんおかえりー。今日のインタビューはどうだったー?」
智絵里「最初は怖かったけど…最後は筋がいいって褒められたね、かな子ちゃん」
かな子「智絵里ちゃんとっても上手でしたよ。美味しかったからお土産も買ってきちゃいました」
「あれ?体験もしてきたんだ。お、お土産だー」
蜂岡P[P]「ただいま戻りました。はい、全員いますね。今日は土曜日に全員に関わる予定が多かったので集まってもらいました」
「プロデューサーもお帰り。杏の仕事はどれくらい?」
「まあ順番に話すから、まずは智絵里もかな子も座って聞いてくれ」
きらり「今週はとときら学園楽しみだにぃ」
「まずそのとときら学園の収録があるから、愛梨と凸レーション、キャンディアイランドの7人は土曜日9時に事務所集合だ」
莉嘉「テレビ局までは346プロの車ー?」
「他のプロデューサーの子も一緒だし、うちも7人だけじゃないから迎えに来てもらうよ」
みりあ「テレビ局のバスでお出かけなの?みりあ楽しみー」
「一応その予定。あと志保が1本目、亜里沙さんが2本目のゲスト先生の予定なのでよろしくお願いします」
志保「はーい、プロデューサーさん。甘い時間をお届けしてきますね」
「平日はレッスンとカフェのために空けてあるから頼むよ志保。二人とも詳しいことはこの後で詰めましょう」
亜里沙「プロデューサーくん、平日のはメールでもらった通りですよね?」
「はい。もう一人の方がこの時期にインフルエンザで出られないそうで、月・火曜日分も急なんですが…」
亜里沙「大丈夫ですよ。先生してましたからそれくらい何とも無いですっ」
「すみません、お願いします。それから美嘉と里奈は今週はオフで良かったんだな?」
美嘉「ありがとー。セクシーギャルズで詰めたいとこがあったし、金土は唯と里奈んとこに遊びに行ってくるからさー」
里奈「マジサンキューちゃーん!今度のライブのダンス、チョーイケてるからレッスンがっつりモードって感じでー」
莉嘉「あ、いいなーお姉ちゃん達ズルーい」
「これで全員に…ん?誰か足りないな」
美由紀「プロデューサーさん、みゆきはー!」
「ゴメン…素で忘れてた。とりあえずここまで伝えたから他のみんなは解散してもらっていいですよ」
その言葉を合図にプロデューサーに挨拶をして散り散りになるアイドル達。
「美由紀は…日曜日だけど時間あるよな?」
美由紀「大丈夫だよ。何かあるの?」
「日曜日にからぱれの方のアイドルルームに行ってもらえる?」
美由紀「菜帆ちゃんのとこ?うんっ、いいけど何するの?」
「それは俺もそっちのプロデューサーに来てくれと言われただけだから分からないんだ」
美由紀「んー、日曜日に行けば良いんだよねっ?」
「えっと、10時半に来てくれればいいって話だな」
美由紀「分かったよっ」
「美由紀はそれくらい…あ、そうだ。土曜日は時間あるか?」
美由紀「土曜日も大丈夫だよー。夜に荷物が届くって言ってたからそれまでねー」
「とときらの2本目のゲスト生徒枠、頼めるかな?」
美由紀「え?みゆきが出てもいいのっ!?」
「美由紀より上の子もゲスト生徒にいっぱい出てるだろ?キャンディアイランドだってそうだし」
美由紀「そうだったね。でも…何でみゆきなの?」
「ゲスト生徒選びを頼まれてたんだけど忘れててな。でもL.M.B.Gにもいる美由紀ならイメージ通りだし問題ないさ」
亜里沙「それならありさ先生も安心ウサ〜」
「わっ!亜里沙さん、まだ居たんですね」
亜里沙「はい〜、ありさ先生と志保ちゃんは詳しいことをこの後詰めるって言いましたよね〜」
「ああ、そうでした。でもそうか、2本目だから美由紀が出ればピンクドットバルーン全員揃うんだな」
美由紀「あっ智絵里ちゃんもかな子ちゃんもいるから本当だー。それなら美由紀も出たいなーっ」
「衣装はあるので充分着れそうだし、美由紀で局の方に通しとくからお願いするよ」
美由紀「はーいっ!えっと9時だっけ?」
「2本目からだから遅くても良いけど、一緒に行くならその時間にするか」
美由紀「うんっ!」
 
 
 
そして日曜日…
コンコン
美由紀「失礼しまーっす!」
菜帆「おはようございます、いらっしゃい美由紀ちゃん」
美由紀「菜帆ちゃんおはよーっ!」
珠美「美由紀ちゃんおはようございます」
菲菲「ミユキ、オハヨー!」
美由紀「珠美ちゃんもフェイフェイちゃんもおはようっ」
菜帆「美由紀ちゃんは今日どうして呼ばれたか知ってます〜?」
美由紀「んーん。みゆきのプロデューサーさんに今日ここに来てって言われただけだよ」
珠美「美由紀ちゃんもそうですか。珠美たちも何も聞かされていないのです」
菲菲「デモ、からぱれで集まるということは、からぱれの何かがあるということネー」
美由紀「うーん、何なんだろうね。あ、そうだ。昨日だけどみゆき、アレの収録に出てきたんだっ」
菜帆「昨日のメールのね〜?」
菲菲「気になるネー、何ナノー?ミユキ」
美由紀「楽しかったよー、とときら学園っ!今月中に放送されるって」
珠美「あうっ…とときら学園ですか…」
菜帆「どうしたの〜?珠美ちゃん」
珠美「最近あやめ殿と一緒の時など、プロデューサーに何度か出演を誘われているのです」
菲菲「確かにミユキと殆ど身長は一緒ネー!」
菜帆「うーん…出ても違和感は無さそうですね〜」
珠美「珠美は大人に見られたいのですー!あの番組に出たらどうなるか…」
美由紀「でも、珠美ちゃんより年上のかな子ちゃんも出てるよ?」
珠美「うっ…それを言われると…しかし…」
美由紀「みんな一緒に出ようよー!フェイフェイちゃんも菜帆ちゃんもっ」
菜帆「私はどうなんでしょう〜?」
珠美「菜帆さんは珠美たちと違って身長は高い方ですからね。先生としてならばどうでしょうか」
菲菲「フェイフェイは大丈夫かもシレナイヨー」
美由紀「フェイフェイちゃんは、智絵里ちゃんくらいだよね?それなら大丈夫っ」
そこに…
川面P[p]「お…珠美もやっと出る気になってくれたのか?」
珠美「おはようございますプロデューサー…って違いますーっ!」
菜帆「おはようございます〜プロデューサーさん」
菲菲「おはようネー、プロデューサーさん」
美由紀「おはようございます。おじゃましてまーすっ、プロデューサーさん」
「おはようみんな。美由紀もちゃんと来てくれたな」
美由紀「うんっ、何の用事だったか分からないけど来たよっ」
「そのとときら学園の話も後でゆっくり聞かせてもらえるかな?珠美が居る前でさ」
美由紀「いいけれど、今日はその用事じゃないんだよね?」
「それはついでだからね。それでまずは4人ともちょっと着替えてきてもらえるかな?」
珠美「着替えるとは、ライブ衣装の方でありますか?」
「ああ。隣の更衣室に4人分置いてきてある」
菲菲「着替えたらココに戻って来たらイイノ?」
「うん。話はそれからになるから」
菜帆「それならドアの前にでも貼り紙をしておいてもらえれば〜」
「そうだったなあ…それは失敗した。じゃあ俺はちょっと自分のルームに行って、頃合見てここに戻るからさ」
4人『はーい』
………
更衣室の中では…
珠美「しかしいきなり衣装とは…まさか急なライブでしょうか」
美由紀「でも急いでる感じじゃなかったよー」
菲菲「ソウダネー、急なライブだったらこんなまったりはしないヨネー?」
菜帆「そうだとすると、お昼過ぎとかにライブでしょうか〜?」
珠美「よく分かりませんから、早く着替えて早く戻りましょう」
菜帆「そうですね〜」
 
ちょうどその頃…
コンコン
「準備大丈夫だな?」
プロデューサールームをノックするプロデューサー。
??「はい、大丈夫です」
なぜか中から声が聞こえている。
「アイドルルームの方に移動してもらえる?」
??「分かりました。では…」
ガチャっ
??「プロデューサーさん、どうでしょうか」
中から一人の女の子が出てきた。
「緑でも合うものだな。誰かの色を変えるか迷ったけれど、これなら大丈夫だ」
??「ありがとうございます…。では参りますね」
「ソファのドア側の1人掛けの席で待っていてもらえるかな。空いてる席だからさ」
??「はーい」
その女の子はアイドルルームへと入っていった。
………
ガチャっ
アイドルルームに戻ってきた4人。
菲菲「タダイマー!着替えてきたヨー…おー?」
美由紀「どうしたの?フェイフェイちゃん、あれぇ?」
珠美「二人ともどうされ…えっ?」
菜帆「みんなどうしたの〜…あらぁ?」
その視線は後姿であるがソファに座っている少女へと向けられた。
「戻ってきたな。まずはみんなこっちに来てくれ」
珠美「えっともしかして、我々からぱれの新メンバーなのですか?」
「そういうことだ。後姿だけで誰かは分かったかもしれないけどな」
菜帆「蓮実ちゃんでしたか〜」
菲菲「私たちと同じ衣装の緑色ナノネー」
美由紀「蓮実ちゃんが新しく入るんだねっ」
ソファへと座りながら4人の顔は笑顔へと変わっていく。
「俺の担当アイドルだから特に美由紀以外は知っているはずだけど自己紹介してもらえるかな」
蓮実「はい…長富蓮実です。今回こうしてからぱれに加わることになりました。これからよろしくお願いいたします」
パチパチパチパチパチパチ
「それじゃあ蓮実から時計回りにあらためて自己紹介な」
美由紀「はいっ!柳瀬美由紀ですっ。みゆきだけ本当は別のプロデューサーさんだよっ。よろしくねっ」
菜帆「はい。海老原菜帆です〜。蓮実ちゃんもこの持ってきたお菓子食べてくださいね〜。よろしくお願いします〜」
珠美「では…脇山珠美です。普段はあやめ殿や仁美さんなどとも活動しております。よろしくお願いします」
菲菲「楊菲菲ダヨー。今度はハスミの歓迎パーティでまた料理スルネー。よろしくダヨー」
蓮実「皆さんよろしくお願いします。今度一緒にボウリングでもどうでしょうか」
「でもこれでようやくクインテットになったな」
珠美「それはどういうことなのですか?」
「346プロのユニットは3人じゃなければ結構5人も多いんだよ。フリスクとか4人もあるにはあるんだが」
美由紀「みゆきのピンクドットバルーンも4人だよー」
「最初のライブ衣装とかは4人が結構あったけど、それからは割と減ってなあ。だから段階的に増えるユニットも多いだろ?」
菜帆「なるほど〜。確かにセクシーボンデージも今は5人ですね〜」
「からぱれは身長からして菜帆が目立ってたから、同じ世代で同じ高さの子が入ってもいいかなと思ってさ」
菲菲「それで蓮実だったノネー」
蓮実「菜帆さんは身長はおいくつですか?」
菜帆「私は162cmです〜。蓮実ちゃんも同じくらいでしたよね〜?」
蓮実「そうです。私も161cmですから並ぶとちょうど同じくらいになりますね」
「気心が知れた方がいいかなと思って、俺の担当の中から選んだわけだけどな」
珠美「そういえばこれだけのために珠美たちを呼んだのですか?」
「いや、今度のロワイヤルライブにからぱれで1枠貰えたからそれについてもな」
美由紀「そうなんだっ、今度は誰が出るのっ?」
「まず蓮実、それから1回しか出ていない美由紀と菲菲でいいかな?」
菜帆「そうですね〜、私と珠美ちゃんは2回出ましたし〜」
珠美「そうですな。今回は菜帆さんとともにお休みしましょう」
美由紀「今回出てもいいのっ?やったー!」
「美由紀は昨日のうちに美由紀の方のプロデューサーに了承を貰ってあるよ」
美由紀「ありがとねっ。蓮実ちゃん、フェイフェイちゃん、一緒に頑張ろうっ」
菲菲「ハスミ、ミユキ、頑張ろうネー」
蓮実「よろしくお願いしますっ、お二人に負けないように私も頑張りますっ」
「それでこれからその打ち合わせもしたいんだけどいいかい?」
菲菲「着替えてからヨネー?」
珠美「あの、珠美たちは居てもいいのでしょうか?」
蓮実「珠美さん達には前回のこともお聞きしたいですし、アドバイスとかも聞きたいです」
菜帆「そうですね〜、プロデューサーさんはどうですか〜?」
「蓮実が言う通り居てもらった方が良さそうだな」
美由紀「うんっ。一緒に話し合った方が楽しいよっ」
菲菲「じゃあまずは着替えて来るネー、衣装はどうしたらイイノー?」
「衣装は後でクリーニングに出すから畳んで置いておいて。蓮実も更衣室に荷物を移動させて着替えてもらえる?」
蓮実「分かりました。では皆さん行きましょう」
その打ち上げでフェイフェイの腕前が再び披露されたのはまた別の話である…
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あとがき
飛神宮子です。
今日出す2本はともにロワイヤルのXmasSPとこの前の第16回の両方に登場したユニットの作品です。
1本目はからぱれから。前のを書いた後にまさか増員要員が出てくるなんて…。
前半は美由紀が呼ばれる話、後半をユニットの話としました。
 
話は変わりますが、ご存知の方もいると思いますが5人組になる場合はある程度基本配色があるようですね。
青・水色・青紫系(からぱれでは珠美)、橙・黄色系(菜帆)、赤・赤紫系(菲菲)、桃色系(美由紀)、
そして緑・無彩色(白黒)系(蓮実)の5色、衣装繋がりユニットや月末ガチャのRなど探してみると色々あるみたいですよ。
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2016・03・11FRI
飛神宮子
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