Valentine Duet 2018 -C Part-（バレンタインの二重奏2018〔Ｃパート〕）
奥山沙織×浅野風香
ここは14日夜、寮の沙織の居室…
沙織「これでもう明日のは大丈夫だべな」
風香「はい、ありがとうございます。明日の試験もこれで大丈夫そうです…」
沙織「学生さんは試験あって大変らすけね」
風香「これが終われば修学旅行ですから、そう思えば辛くはないですよ」
沙織「けっぱれな」
風香「はい」
沙織「んなら、勉強さ終わったけ…」
トンっ
沙織「これ食うべな」
風香「私、今年は用意できなくて…」
沙織「学生さんは勉強もお仕事だべ。まずはそっちをちゃんとやった方がいいべさ」
風香「そうですね…」
沙織「いっぺんこの数字の書いてるチョコ、食ってみたかったんだな」
風香「ちょっと苦みはありますけど、チョコの風味がしっかりしていて美味しいです」
沙織「んだな。ビターの名前は嘘じゃねえ」
風香「それがこの温かい紅茶に合ってて…」
沙織「ああ…幸せな時間らろもねえ…」
風香「んんーっ！食べていたら段々と眠くなってきたみたいです…」
沙織「もう今日の試験勉強は終わっとるんらすけ、ちっとばかこのコタツで寝てていいべ。30分したらに起こすべさ」
その後の幸せそうな寝顔にこちらも笑顔になるそんな日…
望月聖×イヴ・サンタクロース
ここは14日夜、寮の二人の居室…
聖「イヴさん、どうぞ…」
イヴ「ありがとうございます〜、聖ちゃん。何から何までやってもらってゴメンなさい〜」
聖「いいんです、買ってきてくれたのはイヴさんですから…」
イヴ「ここまでやってもらってわたしは幸せ者ですね〜」
聖「だって…コタツに入ったらテコでも動かないですし…」
イヴ「これは日本人が作った、最高傑作ですよ〜」
聖「むぅ…でも温かいのは確かです…」
イヴ「ではいただきましょうか〜」
聖「はい…」
二人『いただきます〜』
聖「あむっ…ちょっとほろ苦いですね…」
イヴ「はむっ…でもこの苦みが甘みを引き立てていて〜美味しいですね〜」
聖「はぁっ…このケーキはどこで買って来たんですか…？」
イヴ「ん〜…これはですね〜、お仕事で行った先のケーキ屋さんですよ〜」
聖「いいなあ…」
イヴ「聖ちゃんとは春休みに入ってからですね〜」
聖「そうなんですか…？」
イヴ「春休み中に貯め録りしたいって、プロデューサーさんが言ってましたよ〜」
聖「美味しいところに一緒に行けたら良いな…」
イヴ「そうですね〜」
これからの時間に思いを馳せるにも悪くないそんな日…
及川雫×大沼くるみ
ここは14日夜、寮の二人の居室…
雫「くるみちゃん、残りです〜。あ〜んっ」
くるみ「あーん…うん、甘ーいでしゅよぉ」
雫「綺麗にできましたね〜。それじゃあ一緒に食べましょ〜」
くるみ「は〜い」
………
二人『いただきま〜す』
雫「ぱくっ…んー、クリームたっぷりのチョコレートパフェ、美味しいです〜」
くるみ「んくっ…このチョコアイスー…美味しいでしゅよぉ…」
雫「このフルーツもぉ〜、志保さんに合うのを聞いて良かったです〜」
くるみ「チョコソースが掛かっても…食べられましゅねぇ…」
雫「まだちょっと材料はありますから、足りなかったら言ってくださいね〜」
くるみ「雫しゃん、雫しゃん…」
雫「なんでしょ〜？」
くるみ「あーんっ…でしゅ」
雫「あ、はい。あ〜んっ…あむっ…美味し〜っ！それじゃあくるみちゃん、あ〜んっ」
くるみ「あーんっ…はむっ…おいしいでしゅよぉ…」
雫「こうやってくるみちゃんと一緒に食べられるの〜、もぉ〜本当に幸せです〜」
くるみ「くるみもぉ、雫しゃんと一緒なのがうれしいでしゅ…」
雫「また、一緒に作って食べましょうね〜」
くるみ「はぁい…」
美味しい時間を共に過ごせる幸せを感じるそんな日…
松尾千鶴×佐藤心
ここは14日夜、寮の心の居室…
心「うんうん、やっぱり千鶴ちゃんによく似合ってるぞ☆」
千鶴「本っ当に楽しそうに着させますね…心さんは」
心「そりゃまあね、可愛くするのは楽しいもんだからな」
千鶴「それにしても心さんにしては随分と暗い色使いですね」
心「今回のテーマはバレンタインなんだし、いーだろ♪」
千鶴「そういうことですか」
心「千鶴ちゃんが勉強で忙しそうだったから暇だったっつーことで☆」
千鶴「ちょうどこの時期がテスト期間ですからね」
心「はぁとももう何年前のことか…ってそんな年取ってないわっ」
千鶴「どうしてノリツッコミやってるんですか」
心「まあまあ、それで着心地とかはどうなの？」
千鶴「いいですよ。こうしてみると縫製もしっかりしてますし」
心「でしょでしょ、丁寧にやったからな…ちょっとそれ着たまま待ってろよ☆」
………
心「お待たせー♪」
千鶴「やっぱりお揃いでしたか…」
心「当然だぞ。千鶴ちゃんの作る時から決めてたし」
千鶴「…フフッ、そこが心さんらしいです」
心「そう言ってくれると助かる…気にしないでそう言ってくれるのは千鶴ちゃんくらいだ☆」
自分が一番欲しい言葉に温もりを感じるそんな日…
北条加蓮×神谷奈緒
ここは14日夕方、とあるアイドルルーム…
奈緒「さーって、アタシももう帰らないとなー」
加蓮「えー、もう帰っちゃうのー？非情だー」
奈緒「そんなこと言ったってアタシもこの金曜日からテストなんだよ」
加蓮「私の勉強はどうするのさー」
奈緒「それをこっちに言うなって。見てくれる人はいるだろ？」
加蓮「むー…」
奈緒「しょうがないなー、ちょっと待ってて加蓮」
………
奈緒「ほい、カンフル剤代わり」
加蓮「え？わざわざ買ってきてくれたの奈緒」
奈緒「これくらいしないとアタシのこと放してくれそうにないからさ」
加蓮「嬉しいなー、これでもうちょっと頑張ろうっと」
奈緒「それとこれ、渡してなかったってさっき思い出した」
加蓮「あー…ってそれだと私も渡してないよね。はい、奈緒」
奈緒「アタシ達、凛とかにも渡し忘れてたな」
加蓮「戻ってきたら渡そうと思ったら番組出演後に直帰って連絡来たしー」
奈緒「ま、それは仕方ないか。次来たときに渡すとしてだ」
加蓮「それじゃ私はもうちょっと誰かに勉強教えてもらってから帰ろうかな」
奈緒「ああ、そういやさっき川島さんに会ったから探せば？」
加蓮「サンキュ、そうしてみるね」
貴女の代わりの温もりを胸に持った袋に感じるそんな日…
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あとがき
飛神宮子です。
Ｃパート、ここまでの15組は普通のカップルです。
Ｂで書いたカップルの件ですがあと他に沙織×風香のような通常SSからの昇格組を含めて、もう５〜10組は構想があります。
それでは以下に1行ずつそれぞれの後書きというか解説を。
　
奥山沙織×浅野風香：数字の書いてあるというのはカカオの％が商品名に書いてあるようなアレです。作者は80％台好きです。
望月聖×イヴ・ＳＣ：去年とは違い、イヴも日本式を理解したようで買ってきたようです。ただコタツの魔の手は…。
及川雫×大沼くるみ：一緒にチョコパフェを作った二人。食べさせ合う仲の良さはむしろ姉妹っぽいでしょうか。
松尾千鶴×佐藤心：構ってくれない暇に二人分の服を作っていたはぁと。それでも嫌がらずに着るのは好き…だからでしょう。
北条加蓮×神谷奈緒：勉強を教えて欲しかった加蓮。その奈緒は出来ないなりに他の何かをしてあげられる頼れるお姉さんといったところです。
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２０１８・０２・１４ＷＥＤ
飛神宮子
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