Efficacy is Nourishing and Compassion(効能は滋養と慈愛)

1月4日の寮のとある一室…
「くるみちゃん、ファイトっですよ〜」
くるみ「あう…むずかしいでしゅよぉ…」
「ここはこっちじゃなくて、こっちで解くんです」
くるみ「え、ええ?」
「ほら、この式はこうなりますから〜」
くるみ「ほんとだぁ…それでこれがこうでしゅから…」
「そうそう、その調子ですよ〜」
くるみ「ん、んーとじゃあこれは…こうでしゅか?」
「はい。それであとは…こうしてみましょうね」
くるみ「だからんーと…えーとぉ…こ、こうでしゅね雫しゃん」
「はい、よくできました。あと1問ですから頑張りましょうね〜」
くるみ「やっと宿題が終わりそうになってきたでしゅよぉ」
「でも解いたのはほとんどくるみちゃんの力ですよ。私はアドバイスしただけですから〜」
くるみ「ありがとうでしゅ、雫しゃん」
「どういたしまして。あとは…ここをこうして…雑巾できました〜」
くるみ「持っていくぞうきんも作ってくれて良かったでしゅ」
「この部屋はタオルはいっぱいありますからね〜」
くるみ「温泉とか銭湯行くともらうのもありましゅからね」
「そうですね〜、これは××温泉のですよ〜」
くるみ「色んなお風呂やさんに行ったでしゅね」
「明日も行くんですよ〜」
くるみ「雫しゃんとのお仕事、楽しみでしゅよぉ」
「その前にタオルをまとめて…ちょっとT館に行ってきますね〜」
くるみ「は〜い」
………
♪〜
響子「はーい」
「及川です〜」
響子「あ、はーい。今開けますね」
ガチャっ
「これ、いつものです〜」
響子「分かりました。何枚ありますか?」
「確か30枚くらいはありますよ〜」
響子「そうですか、分かりました。頼まれている分はそれくらいで済むのでありがとうございます」
「こちらこそ溜まっているのを使ってもらえて助かります」
響子「色んなところのタオルがありますね…これは学校に持っていく雑巾づくりがはかどりますっ」
「それでは、失礼しますね〜」
響子「はい、さっそく作らないと…頑張ろっと」
………
ガチャっ
「ただいまです〜」
くるみ「おかえりなしゃい、雫しゃん」
「宿題終わりました?くるみちゃん」
くるみ「あと答えを入れて終わりでしゅ」
「それは良かったです〜」
バタンッ
くるみ「あのでしゅね、さっき鈴帆しゃんがタオル取りに来たので渡したでしゅよ」
「ありがとうございます〜。皆さん雑巾作るんですね〜」
くるみ「くるみと雫しゃんのタオルが役に立ってるんでしゅね」
「そうですよ〜」
くるみ「またいっぱい一緒にお風呂屋さん行きたいでしゅよ」
「はい〜、お仕事も一緒に頑張りましょうね〜」
くるみ「はーい。あー…終わったぁ…」
「くるみちゃん、よくできました」
チュッ
雫はくるみの頬へそっとキスをした。
くるみ「えへへ、ありがとうでしゅ雫しゃん」
チュッ
くるみも雫の頬へとキスを返した。
「じゃあ早めに寝ちゃわないとですから、お風呂行きましょうか〜」
くるみ「んんーっ、はーい」
「フフッ、くるみちゃんおつかれですね〜」
くるみ「んー…頭がパンクしそうになっちゃったでしゅから…」
「それなら余計にリフレッシュしないとですね〜」
………
翌日…
「今日のお風呂は、こちらでいただきますよ〜」
くるみ「えっと、えっと…えいちえすパーク○○さんでしゅ」
「こちらがHSパーク○○の広報の××さんです、よろしくお願いします」
くるみ「よろしくお願いしましゅ」
広報「及川さん、大沼さん、ようこそHSパーク○○へ。広報の××です」
「こちらはどんな施設なんでしょうか〜」
広報「はい、こちらは近くから湧き出ている温泉などを利用した、様々なお風呂やプールが楽しめる入浴施設となります」
くるみ「どんな温泉があるんでしゅかねえ、楽しみでしゅよぉ」
広報「それでは中へご案内します、こちらへどうぞ」
 
くるみ「おおー、これはプールでしゅね」
広報「こちらは完全な温泉ではないのですが、地熱を利用した温水のプールとなっています」
「少し温泉みたいな薫りもします〜」
広報「はい、温泉を水で薄めた物を使用していますので温泉効果は少しですが感じていただけます」
「それではちょっとだけ入ってみましょうか〜、くるみちゃん」
くるみ「そうでしゅね、雫しゃん」
ザプンッ ザブンっ
水着を着ていた二人はバスタオルを取り、近くの縁からプールへと入った。
広報「当館は全入浴施設が水着着用ですので温泉とこちらは自由に行き来ができます」
「そうなんですね〜、温かくてちょうどいい温度です〜」
広報「男女の設備は別々ですので、安心してご利用になれるかと思います」
くるみ「女の人ばっかりだからホッとできましゅね」
広報「男女共用のプールはまた別のフロアにございますので、家族などで一緒に入られたい方はそちらをご利用ください」
「家族で来ても安心です〜××さんは泳がないんですか〜?」
くるみ「××しゃんも泳ぎましょぉ」
広報「ええっ、私もですか?副館長、どうしま…水着は一応制服の下に着てはいますが…」
「それならいいじゃないですか〜」
くるみ「気持ちいいでしゅよ」
広報「…はい、スタッフさん…はい、分かりました。ではちょっと脱いできますので一旦ここでストップで…はい」
「はい〜、え?スタッフさん、指を上げてナイス…ですか〜?」
くるみ「これがいいことなんでしゅか?よく分からないでしゅ…」
「もぉ〜、スタッフさんダメですよ〜。セクハラになっちゃいますよぉ」
くるみ「スタッフしゃんはみんな、エッチしゃんなんでしゅねぇ」
貴女方の姿を見てそりゃないよ…と思うスタッフ陣なのであった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あとがき
飛神宮子です。今日から仕事始めの方はお疲れさまです。
今月のLily枠6発目、B.Bことしずくるみです。
宿題と温泉と。この二人はお風呂に入っているのが似合う気がします…色んな意味で。
しかしながらこの二人を前にして言える話でもないですが、本当にここに出てくる番組スタッフさんはスケベ…ですねえ(殴)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
2019・01・04FRI
飛神宮子
短編小説に戻る