Local Atmosphere(地元の空気感)

ここはキャシーが家族と住む家のキャシーの部屋…
キャシー「いよいよ明日だねぇ」
瑛梨華「瑛梨華ちん、今からもう緊張マックスNA・N・DA・ZOっ☆」
明日、近くの演芸場と遊園地の舞台でパフォーマンスとライブをする二人。
キャシー「普段とは全然違う雰囲気だからね」
瑛梨華「やっぱり演芸場だと年齢層は高め?」
キャシー「そうだねぇ。最近は若手の漫才師さんも増えてきてある程度下がったけれども平均すれば高いね」
瑛梨華「SO・KKA、それなら安心できるかな?」
キャシー「と言っても明日はあたし達のお客さんなんだけどっ」
瑛梨華「演芸とか終わった後の演芸場だMO・N・NE」
キャシー「当日券も若干出るみたいって言ってたから、そういう人たちにも届けたいねぇ」
瑛梨華「もちのロンっ!突発で瑛梨華ちん達の事を見てくれる人にも楽しんでもらわないとっ」
キャシー「それってとっても大事なことっ」
瑛梨華「CHI・NA・MI・NI……キャシーって浅草だとどれくらいの知名度なの?やっぱり声とか普段から掛けられちゃう?」
キャシー「変装しないで歩いてれば掛けられちゃうよ。ほら、楓さんとかの番組のまんまかな」
瑛梨華「学校の登下校中とか大変そうだね」
キャシー「それはエリカもでしょ?」
瑛梨華「もちろんっ、でも普段はそこまででもNA・I・ZO」
キャシー「そりゃそうだよね。学校行き帰りとかまで気張ってたら疲れるしー」
瑛梨華「キャシーは学校だとどんなカンジ?」
キャシー「あんまり変わらないよ。普通におしゃべりしたり授業も受けたりするし」
瑛梨華「サインとか写真とかはどう?」
キャシー「それはもう学校からダメだって言ってもらってるよ。エリカもそうでしょ?」
瑛梨華「こっちから自発的じゃなければねっ」
キャシー「期待されてるのは分かってるつもりだけどっ」
瑛梨華「これはこういうのになった宿命ってとこだからねー」
キャシー「だからこそこういう舞台で全力を見せてあげないとって思うんだ」
瑛梨華「WA・KA・RU☆」
キャシー「だからまずは…緊張をほぐすために明日の会場とか見に行こっか」
瑛梨華「なるほどっ、そういうやり方もA・RU・NE」
………
仲見世通りにて…
地元の人「ようキャシーちゃん、この前の歌番組見たよっ!」
キャシー「ありがとうおじちゃん、久しぶりの歌番組だったからねー」
地元の人「これ持ってくかい?もうすぐ割引しなくちゃならないヤツだけど」
キャシー「いいのっ?」
地元の人「いつもキャシーちゃんには元気貰ってるからね、そっちのツレは?」
キャシー「あ、こっちはあたしの相方のエリカだよ」
瑛梨華「こんにちはー、キャシーの相方の赤西瑛梨華です」
地元の人「いつも話してくれるエリカちゃんってこの子のことかい?」
キャシー「うん。明日アレがあるから今日はあたしの家に泊まってもらうんだ」
地元の人「おお、あれ明日かい。頑張ってくれよな、こいつもうちょっとおまけしとくよ」
キャシー「ありがとうおじちゃんっ!」
瑛梨華「A・RI・GA・TOっ☆」
店のおじさんから値引き前のお菓子をもらった二人。
キャシー「それじゃ、次行こうエリカ。おじちゃんまたねっ」
瑛梨華「また今度来るねー」
キャシー「次はライブ祈願にお参りして、あとは演芸場かな」
瑛梨華「よーし、レッツゴーっ」
………
そして家へと戻り…
瑛梨華「これ凄く美味しいよ、キャシー」
キャシー「あのおじちゃんのトコは腕と愛敬は確かだからね」
瑛梨華「やっぱり顔見知りのところ多かったね」
キャシー「それなりに住んでるからさ。あたしとヘレンさんだけは事務所の外国出身で寮じゃないし」
瑛梨華「そういえばそうだった」
キャシー「それでこの後どうしよう?」
瑛梨華「一度明日のネタ合わせSHI・TO・KO♪」
キャシー「おお、そっか。鉄板とは言っても一応やっとかないとだった」
瑛梨華「入りはいいからネタのところだけでいいよね」
キャシー「うん。じゃあこれ食べたらやろうっ」
 
キャシー「ERICATHYの」
瑛梨華「ショートコント、西部劇っ」
キャシー「HEY!エリカ、勝負といこうじゃないか」
瑛梨華「キャシー、またそんな物を持って物騒ね」
キャシー「エリカも抜くことだな」
瑛梨華「ええ、もちろ…パーン!」
瑛梨華は言葉途中で引き金を引いた。
キャシー「いやいやいや、早いってエリカ。まだ話が始まってないからっ」
瑛梨華「GO・ME・N!つい引いちゃった☆」
キャシー「もう、続けるよっ。勝負といこうじゃないか、エリカ」
瑛梨華「ええキャシー、いいじゃない」
キャシー「ルールは簡単さ。背中合わせから1、2、3歩と共に数えて歩く」
瑛梨華「ふむふむ」
キャシー「そして10になった瞬間に振り向いて相手に撃つ、それだけさ」
瑛梨華「凄く簡単な話ね」
キャシー「そうだろう、では始めようか」
瑛梨華「やりましょう」
背中合わせになった二人。
キャシー「1、2、3…」
瑛梨華「4、5、…ってキャシー!後ろに歩いてどうするのっ!距離が縮まらないっ」
キャシー「ああっ、ゴメンっ。離れるとは言ってなかったから」
瑛梨華「このままだと振り向いた瞬間に顔と顔がGO・TTSU・N・KOしちゃうっ、もう一回するよ♪」
キャシー「OK。行くよ」
瑛梨華「アインス、ツヴァイ、ドライ…」
キャシー「エリカ、どうしてドイツ語なの!?これ西部劇なのにっ」
瑛梨華「ゴメンゴメン、最近聞いたから何か抜けてなくて」
キャシー「ほら、もう一回やるよ。ワン、ツー、スリー…」
瑛梨華「フォー、ファイブ、シックス…」
キャシー「セブン、エイト、ナイン…」
瑛梨華「「テン!」」
振り向く間もなく、二人は半周回って向かい合わせになっていた。
瑛梨華「…ってどうして回ってこっち来てるのー」
キャシー「エリカだって同じこと考えてるっ」
瑛梨華「お互いさまってことじゃNA・I・KA・NA☆」
キャシー「でももうさっきあたしのハートはエリカに撃ち抜かれちゃったから」
瑛梨華「キャシー…でもこれとそれとは話は別だから…バッキュンっ」
キャシー「あーれー……これで1本目はいいかな」
瑛梨華「これで良いと思うよ。一応4本あるから合間合間に入れるカンジでね」
キャシー「明日、頑張ろうねエリカ」
瑛梨華「もちろん、キャシー☆」
チュッ
そうなるかが自然なようにお互いの唇が激励の意味を籠めて重なり合っていった…
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あとがき
飛神宮子です。
キャシー上位のミュージックJAMで無事に1枚取りできた記念(違)にERICATHYで。
でもまさかデレマスでイベント上位SRになっていたキャシーを見て書き始めたらデレステで瑛梨華のSSRが来るとか…。
花やしきって確か施設内の舞台でライブしたグループがあるんですよね。だから地元の子なら喜んで貸してくれそうな気もしますが…どうですかね?
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2022・05・30MON
飛神宮子
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