私の誕生日の二日前、今日はラジオの日でした。 |
忍 | 「今週が生放送で良かったね、穂乃香ちゃん」 |
穂乃香 | 「ゴールデンウィークで放送がお休みになった分、いつもとはズレましたからね」 |
忍 | 「その分お仕事も宿題も多かったけどねー」 |
穂乃香 | 「ある程度の長さが無いと撮れないのもあるから仕方ないです、では始めましょう。穂乃香と」 |
忍 | 「忍の」 |
二人 | 『フリルドネットワーク!!』 |
♪〜 |
穂乃香 | 「時刻は11時になりました。皆さんこんにちは、フリルドスクエアの綾瀬穂乃香です」 |
忍 | 「こんにちは、工藤忍だよ」 |
穂乃香 | 「この番組は仙台の○○をキーステーションに東北のXXX系列全6局をネットしてお送りします」 |
忍 | 「それにしてももう5月も終わりなんだね」 |
穂乃香 | 「急に暑くなったり、また肌寒くなったりと体調管理も大変だった気がします」 |
忍 | 「テレビかどこかで見た気がするけど、5月中に梅雨に入るかもって言ってたっけ」 |
穂乃香 | 「季節が前倒しになっているんでしょうか、忍ちゃんは大丈夫ですか?」 |
忍 | 「幸いアタシは大丈夫だけど、学校でもたまに体調崩してる友達がいたりするよ。穂乃香ちゃんは?」 |
穂乃香 | 「私も今の環境に助けられている感じな気がします。リスナーの皆さんはいかがお過ごしでしょう」 |
忍 | 「そんな今日だけど、今日は穂乃香ちゃんの誕生日回だよ」 |
穂乃香 | 「しのコレプラスとアンドゥトロワ、クロストークもありますよ」 |
忍 | 「もちろんお便りテーマは『穂乃香ちゃんハッピーバースデー』。ふつおたは生放送だからまだ間に合うよ」 |
穂乃香 | 「FAXは仙台022〜〜、メールは〜〜〜@〜〜〜〜でお待ちしています」 |
忍 | 「SNSのハッシュタグは#フリネット。こっちも読むこともあるから参加してね」 |
穂乃香 | 「番組のアカウントもフォローしてもらえれば幸いです」 |
忍 | 「たまにオフショットとかも出てくるよ、今週ももう番組前のが上がってるみたい」 |
穂乃香 | 「まずはここで一通、岩手のフリネーム九時十時さんからです」 |
忍 | 「ありがとうございます」 |
穂乃香 | 「『穂乃香さん、忍さんこんにちは、穂乃香さん少し早いですがお誕生日おめでとうございます』……はい、ありがとうございます」 |
忍 | 「あれ?それはアタシが読んだ方が良かったかな?」 |
穂乃香 | 「……そうですね、私が読むと受け答えし辛いかもですし」 |
忍 | 「それじゃあ変わるね。『穂乃香さんはどんな一年にしたいですか?』だって。九時十時さんお便りありがとうございました」 |
穂乃香 | 「どんな一年かですか……笑顔で過ごせる一年はありきたりですし……もっと露出を増やして刺激の多い一年にしたい……でしょうか」 |
忍 | 「穂乃香ちゃんにしてはなかなか大胆な発言かもしれないね」 |
穂乃香 | 「昨年は少し露出が減っていた気がして、寂しい感じもありましたから……私らしくないでしょうか?忍ちゃん」 |
忍 | 「ううん、穂乃香ちゃんはそれくらい積極的でも良いと思うよ。フリスクみんなでもっとアピールできる一年になったら良いね」 |
穂乃香 | 「はいっ」 |
忍 | 「それじゃあそろそろオープニングナンバー行こうか。今年は色々と祭りも再開できるみたいだからこの曲っ」 |
穂乃香 | 「赤城みりあ、城ヶ崎莉嘉、橘ありす、結城晴、龍崎薫で……」 |
穂乃香・忍 | 『なつっこ音頭っ!』 |
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忍 | 「忍コレクションプラス、今週はテーマに沿ったリスナーのみんなのコレクションを紹介するよ」 |
穂乃香 | 「このコーナーは忍ちゃんの集めたおまけコレクションについて紹介したり、リスナーさんのコレクションを紹介したりするコーナーです」 |
忍 | 「写真と連動での紹介だから、写真は公式アカウントの方を見てね。紹介するご本人の許可は戴いて、プライバシーは出来る限り保護して掲載しているよ」 |
穂乃香 | 「フォローなどもぜひしてください。くれぐれも転載はなさらないようにお願いします」 |
忍 | 「今回は……やっぱりアタシ達のラジオだから聞いている人たちも意外と持ってるんだよね」 |
穂乃香 | 「何でしょうか?忍ちゃん」 |
忍 | 「今回のテーマは、穂乃香ちゃんも垂涎?ぴにゃこら太特集だよ」 |
穂乃香 | 「えっ……?さっきの打ち合わせでは梅雨前のレイングッズ特集って……」 |
忍 | 「ゴメンっ、このコーナーは事前に打ち合わせ済んでたんだ。穂乃香ちゃんの誕生日デーにそんな関係ないコーナーすることないでしょ?」 |
穂乃香 | 「忍ちゃん、もう……」 |
忍 | 「それじゃあ1人目は福島のフリネーム稲和さんからのこの写真だよ」 |
穂乃香 | 「これは……なかなかのコレクションですね」 |
私は渡されたタブレットに映る写真を眺めました。 |
忍 | 「あのさ、この中のこれって何か分かる?スタッフの人たちも分からなかったみたいなんだけど」 |
穂乃香 | 「これはですね……あ、詳しいことは私も分からないですけど、何年か前に当時コラボしていた会社が記念品として配った一つじゃないでしょうか」 |
忍 | 「もしかして穂乃香ちゃん持ってるの?」 |
穂乃香 | 「……どうでしょうね?フフッ」 |
私は手元の紙に「実家にあるので帰ったら見せますね」と書いて忍ちゃんに見せました。 |
忍 | 「またそうやってはぐらかすしー」 |
穂乃香 | 「でもこうやって集めて下さる方がいるのは嬉しいです。自分だけじゃないって思えますから。稲和さんありがとうございました」 |
忍 | 「まだまだこんなもんじゃないから、続いては山形のフリネームさくらん穂さんの写真はこちら」 |
私は次の写真へと目を移しました。 |
穂乃香 | 「これは…お手製の観覧車みたいな棚でしょうか。色んなぴにゃが載っていて可愛いです……」 |
忍 | 「これは愛のある作品だよね。実はこれ動画で送られてきててさ、次のを押せば再生されるよ」 |
穂乃香 | 「わあ……ぴにゃ達が楽しそうに回ってます……」 |
忍 | 「メッセージを読むと、さくらん穂さんは今は小学6年生で去年の夏休みの工作で作ったんだって」 |
穂乃香 | 「これだけの大作だと大変だったでしょうね」 |
忍 | 「でも何だか作りたくなったのが分かるなあ……穂乃香ちゃんのファンっぽいもん」 |
穂乃香 | 「えっ、どうして……?」 |
忍 | 「だってこのフリネーム、最後が穂乃香ちゃんの穂になってるし」 |
穂乃香 | 「そうだったんですか、それなら番組からのステッカーも貼ってくれたら嬉しいですね」 |
忍 | 「そうだった。今回採用された方にはみんな、ステッカーを特別に穂乃香ちゃんのサイン入りで送るよ」 |
穂乃香 | 「そうですね、こんな力作を見せられたなら私も心を籠めて書かせてもらいます」 |
忍 | 「それでは次は新潟のキリンさんからこちら」 |
私はまた次の写真へと目を移しました。 |
穂乃香 | 「……これは赤ちゃん用の着ぐるみですね」 |
忍 | 「緑とピンクと黒と3色いるね。これはお手製なのかな」 |
穂乃香 | 「発売はされていないと思いますので、おそらくは手作りでしょう」 |
忍 | 「これも映像だから、次のを押してみて」 |
穂乃香 | 「はい。わあ……プライバシーで顔は隠れて分からないですけど……まるでちっちゃなぴにゃ達が動いているみたいで可愛いです……」 |
忍 | 「何だかすっかり穂乃香ちゃんの顔が溶けちゃったみたいなので一旦このコーナーは終わりにして、また後でお送りするよ」 |
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翌週分の収録も終わって今日は一旦忍ちゃんと私の実家に戻りました。ここは実家の私の部屋。 |
忍 | 「最初の写真のはこれだったんだ」 |
穂乃香 | 「はい。以前肇さんがそちらの会社でお仕事した際に、私にと頂いたんです」 |
忍 | 「そっか、アズールブルーで一緒だったっけ」 |
穂乃香 | 「以前の誕生日に忍ちゃん達からも色々頂きましたよね」 |
忍 | 「時計とかパジャマとか下着とかあったね」 |
穂乃香 | 「思えばこのぴにゃこら太が全ての始まりだったんですよね」 |
忍 | 「アタシと穂乃香ちゃんを結んだのもぴにゃってことか……もう結構経ったんだなあ」 |
穂乃香 | 「……忍ちゃんは迷惑でした?こっちに興味があるって言った時に困惑してましたし」 |
忍 | 「迷惑なんて思っては無かったよ。困惑はしたけどさ……だって普通はクマトモの方だと思うじゃん」 |
穂乃香 | 「でも忍ちゃんの応援のお陰であの子が取れてくれて、それきっかけで少しずつ仲良くなれて」 |
忍 | 「……来週のどこかでまたあのゲーセンに行こっか、穂乃香ちゃん」 |
穂乃香 | 「私もそう思ってて、良いんですか?忍ちゃん」 |
忍 | 「今度はあずきちゃんや柚ちゃんも誘……わなくていいか、二人だけの想い出だし」 |
穂乃香 | 「そうですね……久しぶりなので腕が鳴ります」 |
忍 | 「また穂乃香ちゃんゾーンが増えるのかな、楽しみにしてるよ」 |
私達を結んだ切欠はあの一つの小さなぬいぐるみ。でもそれは私達にとって何にも代えがたい大事なモノにこれからも、ずっと…… |